揺れるアジア

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 24日から3週間アジアを回ってきます。
 出発の準備に、ポロ・ラルフ・ローレンの、「希望」JAPAN RELIEF のポロシャツを奮発しました。台湾のイベントで着た後、ブータンの旅行社の人に置いてきたく考えています。

 17日に北朝鮮の国境に近い韓国北西部で、海兵隊員の2人がアシアナ航空を、北朝鮮の空軍機と誤認して10分間にわたり小銃99発を発射したといいます。幸い無事でしたが、戦争は時にこうした小さな偶発的なミスから勃発しますので、もしこれが北朝鮮からの発砲だったらと 思うと、背筋が寒くなりました。
 北朝鮮は核とミサイルをもちながら、餓えに苦しむ崩壊寸前の拉致テロ国家です。軍人の中には人肉を食らい、残りを羊肉として転売するほどで、今や中国の餌にありつくだけの狂犬に成り下がっています。
 日本の民間航空は朝鮮半島の南北国境沿の上空に飛んでいませんが、中国の民間機は瀋陽と成田の間を飛んでいて、朝鮮半 島の上空を飛行する時、下からミサイルが飛んできや〜しないかと心配になります。中国の民間航空が南北の上空を飛んでいる限り、朝鮮半島は大丈夫という指 標でもありますが、それでも瀋陽へ行く時は、海を迂回し大連を経由で行くことにしています。 
 一方、南シナ海では中国とベトナムが南沙諸島の領有権をめぐり緊張した状態です。中国の海洋進出が露骨になり、それに 危機感を持ったベトナムが南シナ海で実弾演習をし、徴兵制度を復活させています。その実弾演習に対し中国の世論調査で、83%が軍事行動による紛争解決が 最も妥当な方法としています。
 双方とも共産国家のため近親憎悪というか、かえって妥協することなく骨肉の争いも辞さない危機的な状況です。それに中国は国内に充満した民衆の不満を、外に向けるためにも強行姿勢をとり続けることと思う。
 もしこれが(やがて必ず来るであろうが)、東シナ海の尖閣諸島の領有権で緊張が高まり、お得意の反日感情を煽り、世論の83%が武力行使も辞さずと脅してきたらと思うと、こちらも背筋が寒くなる。
 尖閣諸島のすぐ隣は台湾。アメリカの軍事専門家は、台湾有事の際には、先ず沖縄の米空軍嘉手納基地、海兵隊普天間飛行場、航空自衛隊那覇基地の3か所が先制攻撃の対象になると指摘し、米軍基地をグアム島に後退させることを検討しています。
 なにせ李鵬元首相はオーストラリア訪問した際「日本など、あと20年もすれば消えてなくなる」と放言しています(悔しいけど何かその予言が現実味をおびる昨今です)。

 しかし、今の日本は内憂外憂のなかで統治能力失っていています。もう「待ったなしの日本」なのですが、内政はゴタゴタに明け暮れ、国の行く末を想わず、自分等のエゴを優先して未だに目が覚めていません。
 シナ海の高波にアジアが揺れています。もし、政治に天罰というものがあるとしたら、それを招いた者の自業自得となります。

 因縁果報、「天は自ら助ける者を助ける」です。


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このページは、三休が2011年6月23日 10:45に書いた記事です。

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