オバマ・シンドローム

| コメント(0)

IMG_0037.jpeg          (アメリカの国旗に背を向けて立つ自由の女神)
 ベテランの気象予報士がすべての気象状況を分析して発表した天気予報が見事に外れた時に、彼がその弁解に「俺は間違っていない、間違ったのは天気の方だ」と言い放ったという、本末転倒ですが説得力のあるおかしな話しがあります。

 先日のアメリカ大統領選で、私の予想は見事に外れてしまいました。これは「私の予想が間違ったのでなく、アメリカの選択が間違った」わけです。多くの経済人はロムニーの勝利を予測して待機していましたから大慌てです。翌日から連日に株価が大幅下落したことに慌てぶりが現われていました。これで更に経済が動けずに建て直しが座礁したら困ったものだと思っています。いよいよアメリカのハイパーインフレによる世界的なデノミネーションが現実味をおびてきた感じがします。

 しかし、現実にはオバマが再選されたのですから、とにかくこの現実を冷静に受け止めて適応して行くしかありません。もう様子見をしていられません。
 2008年の大統領選挙の時に、アメリカは変わったのかな(?)と疑問符を付けましたが、2012年ではアメリカは変わった(○)とピリオドでした。既成のアメリカでなく、変容したアメリカ社会を受け入れる必要がでてきました。アメリカはもうホワイト層の指導による国でなく、キリスト教を主軸とする国でもなくしてブラーニーの社会に変色したようです。共和党はティーパーティ等の保守派が中心になりましたが、すでに数では主導権をとれないということが明確になりました。二つのアメリカどころか、すべてのマイノリティー(
差別や構造により社会的に弱い立場におかれている少数派)で構成されるフラット社会に変容したようです。白人層もマイノリティーになったわけです。ですから4年後の大統領候補者には白人系だけでなく、インド系アメリカン、ヒスパニック系アメリカンや、女性が候補になってくるかと思います。

 このブラニーへの変色化は、果たしてアメリカの弱体化なのか、或は強いアメリカへの過度期なのか、まだ先が見えてきません。しかし、日本はこのアメリカの変色化を正しく認識して対米交渉を進めて行くことが必要になってきています。日本の憲法改正もその対応のよい機会かも知れません。
 私も個人的にこの変化に対応して行かねばと考え、選挙の翌日から対策に動き始めました。先ずは英語+バイリンガル化から始めました。
         


コメントする

月別 アーカイブ

この記事について

このページは、三休が2012年11月13日 01:20に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「モンスター・ハリケーン」です。

次の記事は「感謝祭」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。