感謝祭

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photo.jpeg アメリカは11月の第四木曜日が「サンクスギビング・ディー(感謝祭)」の祝日になっています。私の一番好きな祝日でして、今年一年の収穫に感謝を捧げています。

 「感謝祭」の起源は1621年、イギリスからメイフラワー号に乗ってアメリカに移住した清教徒たちが、新天地で初めて収穫を得てサバイバルできたことを神に感謝し、厳しい冬を越す知恵を教えてくれたネイティブ・インディアンを招いて祝宴を催したことに由来しています。いわばアメリカの原点の祝日となります。中国語では「感恩節」と訳されています。
 本来アメリカは移民の国でして共通した祝日を持っていません。新年にしても、ユダヤ人、インド人、中国人、アラビア人等、それぞれの暦で新年を祝っています。クリスマスもキリスト教徒のお祝いでして、他の宗教を信仰する人は、「メリー・クリスマス」と祝わずに、「季節の挨拶」だけで済ましています。そして「独立記念日」と「感謝祭」が、移民の国アメリカで共通の祝日になっています。
 この日は家族一同が集まり、また同窓会などで友人が集合してロースト・ターキー(上記の写真)を囲んで、この一年の収穫に感謝の祈りを捧げています。
 しかし、建国から400年たち、今のアメリカは豊かさの中でこの建国の精神と感謝の心を喪失しているようです。もう一度この自助努力の精神を取り戻してもらいたいものです。

 我が社にはメイフラワー号に乗って移住して来た、Mr.スミスの姓を持つデザイナーがいます。彼は自己紹介する時に、半分のジョークを含め「I am Mr.スミス、オリジナル」と言っています。昨日はその彼から、「
Happy Turkey Day.Best wishes to all your families」と、お祝いのメールが届きました。
 我が友アメリカは今こそ建国の原点に還る時となっています。

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このページは、三休が2012年11月24日 01:11に書いた記事です。

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