富士物語(1)

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 今日ユネスコの諮問機関が富士山を自然世界文化遺産の登録にふさわしいと勧告しました。古来から信仰対象として日本人の精神性を形作ってきたとともに、海外にも影響を与えた葛飾北斎らの浮世絵の題材にもなった文化的価値をその理由としています。
 が、勧告などと冗談でない。なにがユネスコだい、大きなお世話だ。富士山は遺産ではなく財産であり、今も生き続けている火山だ。
 あの赤富士は夕陽ではなく朝日に照らされて一瞬だけ赤く映える現象であり、日本民族の霊性の根源をなすものです。
私は富士山を日本のシンボルとしてこよなく愛で、オフィスに3枚の絵を掛けています。しかし、その私も夏山には登っていますが、冬季にも登山ができて、スキーまでできるとは全く知りませんでしたし、考えてもみませんでした。

01-1.jpeg  上の写真のように、「<警告>通行禁止!!」とあり、「現在この登山道は通行止めです。冬山登山への経験と十分な装備がない安易な登山は遭難に直結します。登山を強行して遭難しても自己責任です」と、書かれています。
 実際、
冬の富士は見るには美しいですが、登山においては、「白い魔境」、「恐怖の雪山」、「難易度はエベレスト級」などと呼ばれているそうです。そんな富士山に3月初旬、スイス人のスキーヤーと、3人のドイツ人クライマーと、アメリカ人のガイドとで一合目から頂上まで登って行きました。
01.jpeg惜しむらくは日本人はいないのです。夜はテントを張って2日がかりで雲上に登り詰めまています。
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01-2.jpegやっとの事で登りましたら、翌朝はわずか45分で麓までスキーで直滑降です。淡々と一人で静かに登り、一人で滑り降りて来るのも素敵だな〜と思う。でもね〜、あの富士を独り占めして滑ってくるとは、羨ましくもあり、悔しくもある。
21.jpeg2日間かけてやっとこさ登り、45分でお仕舞いとは、スキーヤーにはわかるのか知れないが、一般の人から見ますと何んとも割りの合わない馬鹿げた行為としか思えない。私の大好きな富士山を外国人に制覇されるとはトホホ、悔しいけど憎い事をやってくれました。アホ連中の顏がみたいものだが、みな覆面をしていているので残念。
18-3.jpeg実は、このスキーヤーのスイス人が、愛娘のフィアンセなのですから、さらに憎い(>_<)。(続)

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このページは、三休が2013年5月 1日 01:52に書いた記事です。

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