気力

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IMG_1114.jpeg          (常若のお伊勢さん)
 8月に参議院選挙で当選した友人が、ニューヨークに凱旋し創作寿司を食べながら一時を楽しみました。
有朋自遠方来、不亦楽乎」です。
 あらためて当選祝いの挨拶をし「あの猛暑のなか3週間の激しい選挙戦は命がけの体力でしたね」と言いましたら、彼は「いや、体力でなく気力です。選挙中は疲れを感じませんでした。気力がなければ周りの人もついてきません。首相をはじめ政治家はみな気力でやっていますよ」と、返ってきました。
 少々キザな表現になりますが、彼は激しい選挙戦を通して「気力」を悟ったようでした。瞬時に私も「そうか、あれは気力だったのか」と悟ものがありました。
 私は2年ほど前から彼に選挙戦に備えた体力づくりを勧めてきましたが、それは私の至らぬミスリードでして「体力」でなく「気力」の養気を勧めるべきでした。不覚にも総ての大元は気であることを失念していました。気力と体力はつながっているが、気力が川上で体力は川下でした。
 彼の選挙戦の応援にかけつけた政治家を見ると、みな元気はつらつと活き活きしていました。いったい彼らのギラギラした活力はどこから来てるのかと考えていましたが、どうやら「気力」から来ていたようです。気力があれば体力は付随してくるが、体力があっても気力がなければ役に立つものでもない。
 
宇宙には生成化育の先天の一気(エネルギー)が遍満存在していて、その気エネルギーが心と肉体の主宰者であり、政治家はその気力を取り入れているようでした。そして彼らの気力が萎えて気枯れ(ケガレ)した時に、選挙民の洗礼(禊ぎ)を受けるわけです。
 彼に次回選挙への意欲を聞きましたら、「まず6年間一生懸命にやった後での気力によります」とのことでした。初めに気力ありき「元気」とはよく言ったものです。気が抜けたらお釈迦です。


 今日で9月も終ります。いよいよ10月2日は伊勢神宮の式年遷宮の常若(とこわか)の儀となります。9月の参拝客は900万人と過去最高を記録しました。日本も式年遷宮で元気の甦りをしています。
 10月もよい月にしてゆきましょう。

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このページは、三休が2013年9月30日 04:49に書いた記事です。

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