2013年10月アーカイブ

中国の大気汚染

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Harpin2.jpeg 中国の各地で濃度の大気汚染の季節を迎えています。
 ハルビン市では大気汚染の指標が最悪レベルを示し計測不能の情報操作?に陥り、市内の視界は50メートル以下に低下し、高速道路は閉鎖され、小中学校が臨時休校になりました。同市は空気がきれいな都市で第7位にランクされていたのにこの始末です(上の写真は6月に撮った聖ソフィア教会堂と青い空)
 その他の都市でも最悪レベルの大気汚染が相次、北京で公演を
予定していたアメリカの女性ジャズ歌手、パティ・オースティンが、北京到着と同時に喘息の発作を起し中止になりました。北京マラソンでマスクをして走る選手や、ゴルフトーナメントでマスクをしてプレーイする始末です。「北京の秋天」は遠い昔の話しになりました。かっては貧しさから国を捨てて華僑になったが、今は豊かになった者から国を捨て新天地を求めて華僑になっています。
 大気汚染は呼吸器官や心臓疾患を誘発し発ガンの要因であることが知られています。最近の調査では、ガン患者が毎年312万人に急増し、200万人が亡くなっているといいます。統計数からみますと10秒に1人がガンと診断されていることになります。特に肺ガンの死亡率が、過去30年間で4.7倍になっています。
 大気汚染による死亡者は食中毒と並んで高いもので、
上海郊外に眠る友人のお墓参りに行きますと、毎年新しい石塔婆が増え続けていて、その多くに享年35歳〜50歳代が目につきます。
 こんなひどい状況の中でも忍耐強い中国の人はよく我慢しています。「没法子(メイファーズ)」の涙ぐましい諦めの我慢で、力強く生き抜いています。もしこれに反発すれば公安警察に押さえ込まれてしまい、生存権の自由もない状況です。私が中国ニヒリズムという所以です。

 私は最近になり中国の政治体制や経済状況や反日運動などの関心が薄れてしまい、思うことはただただ、彼らに澄んだ空気、安全な水、安全な食品の「3つの"C"」 " Clean air, clean water, clean foods"を、祈望する気持ちになっています。
 そんな"3C"の所にまたしてお墓参りに出かけてきます。してブログはしばらくご無沙汰になります。
 どうぞみなさんよい11月をお迎えください。
21.jpeg瀋陽に住む友人が自宅から眺めた朝の写真を送ってくれました)

靖国秋季霊大祭

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IMG_0576.JPG 当地10月31日はハロウィンでして、家々で飾り付けが始まりました。上の写真は近所のド派手な家です。
 ハロウィンは
古代ケルト人の多神教の精霊信仰を起源とするお祭で、秋の収穫を祝い悪霊を追い出すという宗教的な行事が、現代社会にまで持ち越されてきています。たぶん彼らの潜在意識に精霊信仰のなごりが残留しているからと思います。霊とはその様なものです。
 私は毎年この日は
会社を早退して家に帰り、"Trick or Treat"と玄関のドアを叩く子供たちにキャンディーをあげるのを楽しみにしているのですが、今年は出張で留守になってしまい残念です。
 日本では靖国神社の秋季霊大祭に、安倍首相が参拝するか否かが話題になっています。中国と韓国は例年通り「侵略戦争の歴史を美化する無責任な行為」、「日本の右傾化に懸念を禁じ得ない」と騒ぎたてている事を配慮し、またして「痛恨の極み」とかで参拝を取り止めました。
 私は歴代の首相に国民を代表して靖国神社を参拝してもらいたく願ってきました。また、これまで靖国参拝を踏み絵にして、一流の政治家か二流以下かを一つの判断材料にしてきました。
 しかし、今年になって別に首相に国民の代表として無理に行ってもらわなくてもよくなってしまい、期待もしないので、落胆もなくなりました。心の問題ですから行く気になったら静かに参拝すればいいだけのことです。
人にはそれぞれ置かれた立場や思惑がありますので、
御霊に参拝できないのなら無理しなくても構わない。参拝は政治の問題でなく心の問題ですから、政治が介入して強制や規制すべきものでないし、いわんや外国からの干渉など言語道断です。
 私が首相の参拝にこだわらなくなった心境の変化は、百田尚樹氏のあの分厚い文庫本「永遠のゼロ」が、300万部数を越えて400万部にせまるという社会現象を知り、国民の霊性意識を信じる気持ちになったことが大きな理由です。国民の集合的無意識層に大きな地殻変動が生じて、首相の参拝云々の次元を超えて政治の先を行ってるようです。
 ただ日本が戦後68年も民主国家を続けているのに、いまだに中国と韓国は首相参拝を牽制し反日で騒いでいます。彼らの大東亜戦争は終わらずに継続しているようです。こちらは平和意識であちらは戦争意識ではいつまでも調和などあり得ません。それでも中国とは大人の喧嘩ができますが、韓国とは度し難い子供の喧嘩になっています。感情で争うことほど醜いものはありませんので、彼らと同じ意識程度に陥る事なく、慈悲と和の心を堅持して、相手が変わるまで「脱東亞」を貫けばよいと考えています。

 靖国神社は秋だけでなく四季を通して九段坂上に鎮座しています。

影法師

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「影法師」を面白く読み終えた。これで百田尚樹さんの本はとりあえず一段落です。
 この本は講談社の文庫なのですが、読者の中には結果を待ちきれずにエピローグから先に読んでしまう野暮な人がいるため終章」が袋とじになっていて「カッターか厚手の紙で切り開いてご覧ください」という工夫がしてあるのが面白い。こうすれば袋とじを切り開いてまでして後から読み始める読者もいないだろうという装丁。私はこの「終章」はなくてもいいかなと思うけど、それは読者のお楽しみですから、野暮な解説はしないでおきます。
 百田尚樹さん「夢を売る男」著書の中で、編集長の口を借りて自分の小説を自虐的に評価しています;

「元テレビ屋の百田何某みたいに毎日、全然違うメニューを出すような作家も問題だがな。前に食ったラーメンが美味かった、また来てみるとカレー屋になっているような店に顧客がつくはずもない。しかも次に来てみれば、たこ焼き屋になっている始末だからな」

「馬鹿ですね」

「まあ、直に消える作家だ。後の世に残る作家というのは、常に新しい読者を生み出す小説が書ける作家だ。ある世代の人たちに熱狂的に受け入れられても、その世代が消えたらお終いだ」
 私もこれで彼の新装開店を5軒ハシゴしたことになりますが、店主は同じでダシに我々が忘れてきてしまった隠し味があり、ユニークで美味い作家です。これからもどれだけ新装開店できるのか、請ご期待です。

神の粒子

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 またノーベル賞の騒がしい季節がやってきました。
 ノーベル平和賞や文学賞の選考には「なんで〜また」という白けた思いを感じますが、物理学賞、生理学賞、化学賞にはいつも興奮させられ自分が俄科学者になった気持ちになります。

 今年の物理学賞は予想通り、ピーター・ヒックス博士とフランソワ・アングレール博士に決まりました。17
種類ある素粒子のち唯一未発見だった最後の粒子を解明した功績が評価されました。
 長生はするものでして、ヒッグス博士(84才)が、1964年にヒックス素
粒子の存在を予言し、アングレール博士(80才)が、物質に質量が生じる仕組みを説明する「ヒッグス理論」を発表し、素粒子の標準理論を完成に導いたされています。
 
物質に質量を与えたとされる「ヒッグス粒子」の証明には、スイスのジュネーブにある欧州合同原子核研究所の大型ハドロン衝突型加速器を使った国際チームの実験で、昨年7月にヒッグス粒子とみられる新粒子を発見し、今年3月にそれを立証し科学史に残る大発見がノーベル受賞の後押をしました。日本も東大チームなどがこの巨大プロジェクトに参加しデーター解析や設備装置の建設で大きく貢献してきました。発見から証明まで半世紀の歳月をかけ、まさに物理学者の累積の結晶でした。
 私には難しいことはさっぱりわかりませんが、ヒックス粒子を解明すれば、現代物理学の理論を超える新しい物理学が生まれ、宇宙誕生や物質の解明が飛躍的に進むと期待されています。
宇宙になぜ星や銀河があり、なぜ我々が存在するのかの謎を解く鍵がこのヒッグス粒子とされ森羅万象に質量を与え世界を創造することから「神の粒子」とも呼ばれています。
 物理学はまだまだこれから大宇宙に遍満する暗黒物質の解明が待たれていますが、素粒子物理学もこれでさらに新しい神の領域に突入したようです。そしていつの日か「宇宙霊の実在」を、素粒子物理学で説明できる日がくるかも知れません。

曼珠沙華

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kinchakuda31.jpeg 百田尚樹さんの本を、先週末の「輝く夜」に続き、今週末は「風の中のマリア」を読みました。これで連続5冊目、のめりこむと飽きるまで止まらないのですが、後は「影法師」を読んで一段落しようと思っています。文庫本はさすがに目にきつく左目が少々痛い。
 さて「風の中のマリア」ですが、オオスズメバチの物語でして、戦士マリアの30日にわたる宿命的な生涯を描いた小説。ハチの集団そのものを一つの総合的な生物と考え「全体は部分の総和以上のものとする」現代生物学をベースにし、その中で全体と個の葛藤を描いたストリーになっています。昆虫の好きの人にはたまらない物語ですが、ハチがよくもまあ小説になるものと「ハチ合わせ」に感心してしまう。
 
 この本を読み始めていたら、中国
陝西省の3つの市で1640人以上がスズメバチの襲撃にあい200人余が入院、42人が死亡とのニュースがありました。スズメバチの生活にも自然環境の汚染が始まり、死活のために「蜂起」したかと思ってしまった。勇敢なる戦士マリアは先陣に立って人間たちと戦った姿を連想してしまった。マリアがんばれ!
 マリアは戦闘に疲れ、己の死期を知り、死ぬ場所を求め北の森に向かう旅立ちの途上、小川の土手に真っ赤な曼珠沙華の群れを見つけ、初めて見る鮮やかに燃える花の上を飛んで森の中に消えて逝きました。
 この花を見るものはおのずから悪業を離れるという天界の如意花、聖マリアと曼珠沙華(彼岸花)のつながりに少々無理があるが、黙示録的には許せる構成でした。百田さんは女性に対する目線がとてもやさしいところが、女性フアンを引き込むのだと思う。 
 当地、曼珠沙華も秋の風に散り、落ち葉の季節を迎えています。
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国家予算

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IMG_0026.jpeg 当地アメリカは来年度の予算案が議会を通らず、1日から政府機能の一部が停止になりました。政府と議会の低迷、オバマの低落に数年前の日本の状況を見る思いです。このところ政府が機能していません。オバマはアメリカをぶち壊そうとしているのか、どこの国も国家予算の欠乏ですが、民主、共和両党の政治ゲーム、全く納税者にとって迷惑です。
 先ず国民にきたしわ寄せは、ワシントンDCのスミソニアン博物館や、約400の国立公園が閉鎖されました。ニューヨークでは自由の女神の入場が閉鎖です。更に航空宇宙局NASAの職員97%、財務省80%、商務省87%、CIAの職員75%等が自宅待機とのことです。
 
この際、税金の無駄使いの多い官僚組織や公共機関の予算の見直し、合理化によい機会だと思うが、国立博物館や国立公園、宇宙開発など、アメリカン・ドリーム施設の閉鎖はいただけません。とくに自由の女神の閉鎖はアメリカがアメリカたることを放棄しているかのようで感心できません。
 オバマ政府も議会も本来の責務を履行せずに何をやっているかです。この恒例化しつつある政治の醜態が何時まで続くのか、早期に解決してもらいたいものです。自国の国民に対してこの始末で、日米安全保障条約で日本国民を守るなどと、はなはだ心もとないことです。

 このようなアメリカの今日が日本の明日にならぬ為に、日本は来年度4月から消費増税8%となりました。安倍首相は経済的な懸案を政治的に決定し、デフレ脱却のアクセルとブレーキを同時に踏むことになりました。政治は常に経済によって覆されてきたことを考えると、果たしてこれでデフレ脱却、しいては戦後レジームからの脱却できるのか、この矛盾した「安倍のミックス」が通用し、経済試練を乗り越えて長期政権となり強い日本を取り戻せるのか、大変な時を迎えようとしています。
 しかし決定したからには、この条件のもとでデフレ脱却に突き進むしかないわけです。強い日本再生に残された時間と機会はそうないと思うからです。               (式年遷宮の日に)

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