神はおわしますか

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IMG_1931.jpeg          (リマのサン・フランシス教会の空に鳩が舞う) 
 中国の離婚率は1980年の4%から年々増え続け、2011年度は15
%に達しています。1日平均5000組が離婚し、役所に並ぶ結婚届けの列より、離婚届の列の方が長いということです。いとも簡単に別れてしまう一種の社会病理現象ともいえます。
 更に今年3月に不動産税が改正されてからこれに拍車がかりました。これまでは住宅の売却額の1〜2%を課税し、1軒の住宅に5年以上住んだら非課税でしたが、改正後は売却益の20%が課税の対象となり、2軒を所有している夫婦が離婚して1軒ずつ所有すれば非課税となります。まるで離婚奨励税のような抜け穴です。
離婚後にまた復縁してもよいわけで、「上に政策あれば、下に対策あり」です。
 そんなことで今年は9月までに富裕層の多い北京、上海市では離婚率が40%に急増し、北京で4万組、上海で4万4000組以上が離婚しています。私が神なき国のニヒリズム、心の汚染とする所以ですが、ここでは役所に並ぶ列だけを述べて、コメントを控えます。

 IMG_1926.jpeg       (教会をとり巻く礼拝者の長い列)
 リマの旧市街地にサン・フランシス教会があります。
地下墳墓に1万体が安置されていることで有名な教会です。90%〜95%がカソリック教徒のお国柄、毎月28日には教会に生花を持ち1時間の長い列を並んで祈りを捧げる人たちがいます。暑い夏も寒い冬でも長い列だそうです。私は折よく28日にリマ観光でしたのでこの行列を見られました。
 服装からしてけして豊かな人たちでありませんが、心は豊かな人たちに見えました。たぶん他の教会でも同じ様な祈りが捧げられていると思います。「上に神あれば、下に幸あり」信じる者は幸いなるかなです。私がこの国を好きになって由縁です。

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リマから300キロ離れた田舎町、朝もやの中を三輪タクシーが元気に走っていました。たとえ豊かになっても失いたくない元気です。

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このページは、三休が2013年12月 6日 00:05に書いた記事です。

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