続・モーツァルト

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 「アインシュタインとモーツァルとは、どちらがより天才か」という寅さん並みの討論がありました。しかも日本で高名なノーベル物理学受賞者3名のよる討論ですから、こちらは冗談ですまされない(2003年の
NHK新春番組)。
 ここでの討論で、科学は外的世界の研究で、音楽は内面世界の芸術である。いま科学は脳などの研究を通し内面世界の研究が進んでいるのでいつか科学が外的世界と内面世界のどちらも解明する時が来るだろ
。その時には音楽や感情についても科学的に理解できる日が来るかも知れないと言っています
 しかし、これは科学者の奢りでして科学でモーツァルトの内面世界を解明できるわけがない。仮に分析ができたとしても、ではなぜあのメロディーが生まれてくるのかまで説明できるものでない。科学はもっと謙虚であるべきだ(ーー#)
 
もとより同じ土俵で比べるものでありませんが、相対性理論はアインシュタインでなくてもやがて他の科学者がまったく同じ原理を「発見」するだろうが、モーツァルトのメロディーを他の人が「創作」することは不可能なので、モーツァルトの方に天才の軍配があがりました。創造(発明)と発見の違いです。
 ともあれアインシュタインはこよなくモーツァルトの音楽を愛で、彼の趣味がバイオリン演奏だったことから特に弦楽四重奏を愛したといいます。「モーツァルトの音楽はあまりにも純粋で美しく、まるで宇宙の内面の美しさを映し出しているようです」と評価しています。
 聴く人の心拍数と呼吸に調和するリズム、心地よく刺激する周波数を持った和音、言葉のよ
に話しかけて魅了するメロディー、、、思うにモーツァルトの脳内旋律とアインシュタインの脳内宇宙は響動する何かががあったのかも知れません。
 アインシュタインは「死とはモーツァルトが聴けなくなること」と、言っています。この一言は記録に残っていないのですが、わかるな〜。

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このページは、三休が2015年1月29日 06:02に書いた記事です。

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