ミイラ取りがミイラに

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 「ミイラ取りがミイラに」、誠にお気の毒です。合掌。
 しかし、ミイラは成仏せぬまま乾燥した砂漠で、数百年、数千年を経ても生前の面影を残します。イスラム過激派は武器を持たない丸腰でお人好しの日本国民を敵にすることで、親日イスラム諸国をはじめ世界を敵にまわしてしまった。これで単なるイスラム過激派になり下がり国造りの大義を失しないました。イスラム過激派(ISIS)はやがて殲滅されるであろうし、ナイフを左手に持ってふり下ろした黒覆面の男はじき殺害されるでしょう。ミイラの呪いです。自らの心に恐怖を感じなければ覆面などしない、卑怯者の弱さのあらわれです。
 私は中東問題に疎く、砂っぽい砂漠の民がいまいち苦手なのでこれまで沈黙していました。それにイスラム研究の専門家にしっかりした論客がいるので、それらを情報収集しながら趨勢を見守っていました。私は後藤健二氏は解放されるのではと淡い希望をもっていましたが、知り合の国防関係に従事する人は、早い時点で彼も殺害されると断言していました。私が何故と問いましたら「ISISはあんたが思うような甘い集団でない」との回答でした。リアリストを自称する私もISISのテロに対して甘い幻想を抱いていました。
 それにしても戦後のお花畑で育った「軍事オタク」の徒花が、まったく行く必要もない危険な地域にのこのこ出かけて拉致され、後藤氏はそのオタクを助けに自己責任(切腹)の覚悟で出かけて行き、現地ガイドの裏切で拘束されて二人とも殺害されました。日本は現地に外務副大臣を派遣しただけで、なす術もなくただ歯をくいしばるだけでした。
 今回は日本国憲法前文が真っ向からテロの挑戦を受けました。武器を持たない丸腰の『
日本国民は、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しよと決意した』が、先方に平和も公正も信義のカケラもなく、憲法の前文が無惨に殺害されてしまった。これは北朝鮮の拉致事件に対してもまたしかりで、日本国憲法の前文もミイラ化しているようです。
 月初めに嫌なニュースでした。明日は節分そして4日は立春。大きな声で鬼を追い払い、さわやかな新春を迎えましょう。2月19日は今年2回目のお正月です。

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このページは、三休が2015年2月 2日 04:39に書いた記事です。

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