弥生のマーチ(アラブ編)

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15.jpeg 3月をマーチのリズムで始めました。進め〜当地は今日も日本晴れ。
 2月のアメリカ東部は寒波で毎日がマイナス5度から15度の生活、毎週末に雪がふり「アナと雪の女王」の凍てつく世界でした。私は春節旅行で2週間ほど避寒していましたが、留守の間に家のドライブウエーが根雪のまま凍ってしまい除去できずにいます。車は根雪の上をスルーしますが、誰かが来てすべって転ばぬように祈るばかりです。
 週末に5センチほどの雪がふりましたが、さすがに3月でして日中の日差しが暖かく気温が7度まで上がりました。我が家の雪だるまは冬のお庭番を終えてお蔵入りし(ご苦労さま)、今日からひな人形に交代しました。
  春もやや 気色ととのふ 月と梅 (芭蕉)

15.jpg 曾野綾子 X 吉村作治対談「人間の目利き」、アラブの知恵で日本人は復活する!(講談社)を、内容が豊富で面白く一気読みでした。発行が2014年12月8日とありますから、先のISIS殺傷テロ事件の直前で時を得た出版です。以前から吉村作治氏は特異な方だと知っていましたが、ここまでユニークな国際人とは思いませんでした。ご本人がイスラム教徒でもあることからして、吉村氏ほどアラブ社会、イスラム教を、生のままやさしく語れる日本人はそういないと思います。対談の相手が良いとこうも際立つものです。
 「1日5回の礼拝はただ感謝の言葉のみ」、「すべてはインシャー・アッラー(神の思し召し)」、「彼らは謝ることをしない」、「乞食は職業だ」と言い切るあたり、我々と違ったアラブ世界に目から鱗の連続でした。
 イスラム教の「ジハードの本来の意味は自分との戦い、今、本当に残念でしかたないのが、日本人が自分で自分を律することを忘れてしまっている。(中略)人とも自分とも戦わない」と、国を憂いていました。なるほど日本人の復活は、先ず自分との戦いからはじまるのだと思う。

 吉村氏の「あいうえお」人生哲学「愛」「意志」「運」「縁」「恩」これも面白い。読書の春にアラビアン「千夜一夜物語」をお楽しみに。貴重なお薦め本です。

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このページは、三休が2015年3月 4日 04:01に書いた記事です。

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