魔女の宅掃便

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978-4-7631-3120-1.jpg 今年の後半は身の回りの物を大掃除しようと決めましたので、参考に「人生がときめく片づけの魔法」近藤麻理恵著(2011年サンマーク出版)を、流し読みしました。
 著書の横帶にあるようニューヨークタイム誌でベストセラーになり、世界で300万部突破、TIME誌で「世界で最も影響力のある100人」に選ばれています。安倍首相の昭恵夫人が訪米のおりに著者と一緒に英語版をプロモートしていました。
 著者は「片づけコンサルタント」という新種のビジネスで、たかが片づけごとき、しかも主婦でもなく出版時わずか27才の女の子(失礼)のおまま事と思い、まったく読む気がありませんでした。それなのに今ごろになってブログに書くなど時差ぼけもいいところですが、私にとり「永遠のゼロ」以来の面白い読み物でした。
 読みながら魔女の思考法に頷きながら何度も笑ってしまった。じつにユニークな片づけ思考は、世界300万部突破に遜色ない内容でした。「捨てるモノ」と「残すもモノ」を、すべて触ったときの「心のときめき」で選択してゆく感性、モノに対する愛着と真摯な姿勢は、まだ若いのにすでに悟りの境地に達しています。
 「私の片づけの裏テーマはお部屋を神社のような空間にすること。つまり、自分が住む家を清らかな空気の漂うパーワースポットにすることなのです」と、まるで古神道です。
 「
古神道には教義などなく、ただその一角を清らかにしておけば、すでにそこに神がおあす
(司馬遼太郎)」世界です。魔女は実に早熟してまして、片づけもここまで来ますと「片づけ道」になっています。実践的自己啓発としても見事なお薦め本です。私もこの魔法で片づけに成功することでしょう。

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このページは、三休が2015年6月17日 03:39に書いた記事です。

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