上海にて(2)

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IMG_1368.jpeg            (民家の壁に飾られた「騎牛帰家」)
 中国の「抗日勝利70周年軍事パレード」の前に、このブログを更新したく急ぎました。

 北京の政治都市に対し上海は商業都市になっています。北京の天安門にはいまだ毛沢東の写真が飾られていますが(だから私は行かない)、上海に肖像画はなく金融街の摩天楼に象徴されています。
 私は時おり上海人の感覚は北京より東京に近いのではないかと思う時があります。市場経済開放後に産まれた35歳を境に明確な世代の断絶がみられます。彼らは北京原人というよりニュー・チャイニーズの感覚でして、より東京、香港、台湾の若者に近いものがあります。これは私の近未来の夢なのですが、大連ー釜山ー東京ー上海ー台湾ー香港ーマニラーサイゴンーペナンーシンガポールージャカルタ等で海洋都市ラインが築かれればよいと考えています。たぶん地政学的にもそうなるでしょうし、安倍外交もその線上います。
 今回はタクシーを使い3日間かけて、上海郊外の端から端まで行ってみました。車で通り過ぎるだけで何がわかるかと思われますが、そこは18歳から海外浪人して研ぎすました触覚で空気を読むわけです。こればつかしは書斎でなくそこに行かなければ読めません。それに道中でのタクシー・ドライバーとの会話が情報収集になります。また、浦東空港を3時間ぶらついてみました。
IMG_1388.jpeg いずれの町にもファミリーマート(全家)、ローソン(羅森)、セブンイレブン(711)のコンビニ(便利店)があり、子供連れの若夫婦が楽しそうに買い物しています。コンビニの近隣に昔ながらの雑貨屋が軒を並べていますが、古い世代の顧客とともにやがて消えて行くことでしょう。コンビニ内の商品配列は台湾店に近いので台湾にいるかと錯覚を覚えます。
 こうした若者層はスマホでかなりの情報を知りながらも沈黙し、現政権を突き放してしらけています。
 彼らの共通している現状認識は、「現政権に期待するのは衣食住が足りて小康生活(平安な家庭)を満たしてくれればそれでいい、後はお好きにしてください」という事です。

 盛大な軍隊パレードより「小康生活」を、中華復興の夢より家庭の幸せが夢になっています。これが彼らの希望です。現政権も市場経済開放の35年間よくやってきましたが、「抗日戦争勝利70周年パレード」を卒業式として、
ここらで一服したらいかがなものか。遅れて来た中華帝国復興として世界に向い軍隊行進するよりも、彼らの「小康生活」の平安を満たすことです。「騎牛帰家」、これこそ中国共産党の本来の立志であり真の中華復興につながります。天道を踏み外すこと勿れ。

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このページは、三休が2015年9月 3日 00:11に書いた記事です。

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