日米の和解

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IMG_2805.jpeg   (自然は1cm満たないこんな小さな花も咲かせます)

 一週間ほど続いた雨模様からようやく五月の空になりました。

 空を押し上げて 手を伸ばす君 五月のこと
  どうか来てほしい 水際まで 来てほしい
              (ハナミズキ)
オバマ大統領の広島慰霊訪問が決まりました。太平洋を挟んだ日米のさらなる深化にたいへんよいことです。
オバマの最後の訪日となる伊勢志摩G7サミットで、各国首脳陣と挨拶を交わした直後に広島訪問となります。2009年に大統領就任まもなく、プラハで「核兵器のない世界」を演説し、ノーベル平和賞を受賞しました。そして今回は核被爆地である広島にて核廃絶の演説で締めくくります。これで一貫したストーリーが完成し、オバマにとりこれ以上の花道はありません。ったく心憎い演出です。
 原爆被災者の家族7割りがオバマの慰霊を希望しているそうです。私はこの地でオバマの謝罪がなくても、またそれを今さら無理に要求しなくてもよいと考えています。謝罪は人に強いるものでなく自らが行うものでして、我々は隣国から謝罪、謝罪の要求で辟易しています。
 ここはアメリカ大統領が、水際まで来て慰霊し、御霊を未来志向に祀る演説でよいと考えています。そして、次は安倍首相が真珠湾に行き未来志向で英霊に鎮魂をすることで、ひとつの歴史物語が幕を下ろします。
 文明の衝突と融合は時に悲劇をもたらしますが、21世紀における地球規模のグランド・デッサンは、日米のさらなる和解と先の大戦でアジア太平洋上に散華した御霊の鎮魂を礎にして築かれてゆくことになります。 

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このページは、三休が2016年5月10日 23:16に書いた記事です。

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