カエルの三戒憲法

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6:9.jpeg ここ一週間は天皇に関する古い文献を読み続けています。
 本の多くは友人からいただいたもので、今回も帰省するとたくさん用意しているとのことなので、それまでに手持の資料を読んでおきたく考えました。
 『なにごとの おはしますかは 知らねども
      かたじけなさに 涙こぼるる』
           (西行・於伊勢神宮)
 私にとりまして天皇陛下は玉簾の奥に座して居る象徴で、これまで簾の隙き間からのぞくことを控えてきました。それに私は天皇に向いて感性と情念だけでして、理性で書き上げるだけの歴史的知識と力量がありません。ただ、天皇にもしもの一大事があれば、即時に駆けつけてお守りする覚悟で生きてきました。これは古より代々引き継いできた一国民としての責務でもあり、潜在する民族遺伝子のなせることかと思います。
 世界史から民族の興亡をみますと、これまでどれだけの民族が滅亡して行ったか数えきれません。そして今も国際政治のなかで、各民族の生き残り合戦が続いています。もし日本(大和)民族が天皇を失ったとしたら数十年もたたぬうち霧散し滅亡することでしょう。ですから、日本民族を守ることがそのまま天皇を守ること繋がってきます。終戦直後に隣国にとどまらず、共産党や反日日本人、さらにアメリカのルーズヴェルト大統領やGHQが、当初は天皇制廃止に動きました。そして敗戦国の日本が二度と起き上がれぬように弱体化させる現憲法を制定しました。しかし、幸いなことに民族の叡智が幾多の危機から天皇を守り続けてきました。
 安倍首相が安保法制を成立させ、アメリカ大統領の広島哀悼を通し日米同盟を強化させ、さらに経済対策で消費増税を3年間先延ばしを決めて、いよいよ憲法改正を射程距離に定めました。これは日本国民が直面している最大の政治課題となり、民族精神の自立を意味します。
 国家の憲法は、自国の歴史と伝統文化を背景にした基本法になりますが、現憲法の前文は国家の理念や歴史的精神に全く触れていません。
「前文」には、我々は何者なのか、世界の中で日本はどういう存在なのか、どういう国であるべきか、どういう国になりたいのかを謳いあげるべきです。ここには神話を含め三千年の祖先から受継がれてきた「和を以て貴しとなす」崇高な大和の理想を盛り込みたいものです。すでに改正の期は熟しています。安倍首相には政治生命をかけて改正までの道筋をつけてもらいたい。

補記:中国の軍艦が尖閣諸島の接続水域に初めて侵入したとのこと。「カエルの楽園」のウシカエルの影と三戒が彷彿してきます。
 「カエルを信じる」「カエルと争うな」「争う力を持つな」

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このページは、三休が2016年6月10日 00:42に書いた記事です。

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