ユングフラウの麓で

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IMG_3452.jpeg 吉田松陰が安政6年に長州藩の幽閉から吟味取調べのために江戸へ護送され安芸国(山陽道広島)を通り過ぎる時に;
「安芸国 昔ながらの山川に
      はづかしからぬ ますらをの旅」と詠んでいます。

IMG_3446.jpeg  私はこれまで松蔭の「昔ながらの山川に」恥ずかしくない武士の旅であろうとする精神。美しい山河に恥ずかしくない者であろうと詠んだ感性が、いまひとつわからずにいました。
 それがスイスに来てどこまでも続く山川の神々しい姿に魅せられた時、「あ、このことか」と直にわかりました。
 山、川、湖、草木、すべてが霊性の現れであり、自然すべてが生そのものとして人間と生命を分ちあい、人間精神のなかに奥深く入りこんでいました。みずからが花のように自然の真中に生き、映し出され、自然からの創発で精神が形成されていました。彼らの愛国とはこの美しい山河の防人とした国土愛に直結したものでした。
7:16.jpeg                (エーデルワイス)

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このページは、三休が2016年7月20日 03:02に書いた記事です。

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