ファドのレストラン

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DSC00607.jpeg 今年の感謝祭はローマ時代から栄えたポルトガルの港町ボルトで祝杯してきました。
 「VINHAS D' ALHO」というレストランに7時に予約を入れると、先方からファドのライブがあるから8時半にしてくれないかと時間指定されました。
 ファドはポルトガル語で「運命、宿命」を意味する民族歌謡。大航海時代の繁栄から没落してゆく愛と嫉妬の挽歌です。日本の艶歌のようなもので、19世紀中頃に生まれ酒場やレストランなどで歌いつがれてきてました。
 50席ほどのこのレストランは、かつてファドの歌手だった熟年夫婦がお店のオーナーでした。ディナーの合間にギターとヴィオラの演奏をバックにして熟年夫婦がファドを聴かせてくれます。ファドに魅せられた夫婦が民族のソウルを、旅人に聴かせたいがためにレストランを経営しているかの様でした。安価な食事代に客の方が心配になってきます。
 世界遺産の街なかで生きた文化を受け継いでゆく、こうした人生も素敵だな〜と思いながら聴き入りました。ほろ甘さとコクのあるアルコール度数20のボートワイン(食後ワインでブランディーに近い果汁)を飲みながら贅沢な幸せを感じてきました。
 帰れば12月、数年前からネット通販の注文が激増し、多忙な出荷月になっています。よい月にしてゆきましょう。

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このページは、三休が2016年11月29日 22:42に書いた記事です。

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