香港の街中で

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IMG_4993.jpeg 香港の街中で、中華帝国膨張の「一帶一路」の看板を見た。
 看板主はHSBCイギリスに本社を置く世界最大級のメガバンクでした。1865年に創業の「香港上海銀行」を、母体として1991年に設立され、うち香港部門が最大の収益率22%占めています。また香港紙幣を発行している。
 「一帶一路」は、習近平の肝いりで始まった中華帝国の膨張構想で、それにHSBCが彼の機嫌とりで神輿を担ぎはじめるとは、いよいよ習近平が香港でも権力を固めてきたのだろう。それにしても「香港上海銀行」の軽薄さ、いやはやです。
 「一帯一路」の一帯は、チャイナ西部から中央アジアを経由してヨーロッパにつながる「新シルクロード経済ベルト」。一路は、チャイナ沿岸部から東南アジア、インド、アラビア半島の沿岸部、アフリカ東岸を結ぶ「21世紀海上シルクロード」構想。5月に国際協力サミットが北京で開催を予定し、28カ国の首脳が出席を表明しています。G7からは「すべての道はローマに通じる」イタリアのみ参加。
 チャイナの国有ゾンビ企業の延命をねらった手前味噌構想は素晴らしいが、夢想が先行し採算ベースが前途多難となっていますから、利に聡いHSBCも神輿をヨイショしただけで終わるのだろうが、ともあれ要注意です。

 香港の通勤時間の地下鉄ラッシュは、東京と同様、人、人、人です。
 そんな人混みの構内で、広東語の大きな声で口喧嘩が始まりました。口論の原因は足を踏んだ踏まないという些細の事でしたが、それに大勢が見ているので面子が加わったわけです。まぁこうした口論はよくあることで、またいつもの事かと見てましたら、手を振り上げて殴り合いが始まりました。素人の喧嘩でしたが、私は初めてチャイナで殴り合いにまでゆく喧嘩を見ました。香港人もやる時はやるのだと頼もしく思った次第。がんばれ香港。

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このページは、三休が2017年4月24日 22:44に書いた記事です。

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