2017年10月アーカイブ

台風一過の珠海

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IMG_3069.jpeg 10月15日の香港、大型台風20号の影響でフェリーターミナルは全て欠航となり、仕方なし大回りの陸路を利用し、先ず深圳に行きそこから車で2時間半をかけて珠海に入る。
 中国共産党代表大会を2日後にひかえて武装警察による警備がいたる所で見られたが、旅行者にとってはこの方がかえって安心といったところです。ただ、インターネットの規制が一段と厳しい状況にあり一切使用しなかった。
 今回はひさしぶりに私がかつて常連していた海辺のホテルに宿泊したが、9月の史上最大の台風の爪痕が残り、正面玄関から入れず地下からのチェックインとなった。それにいつのまにか客層の90%が中国人客となり、外貨為替カウンターも無くなっていました。これだけ当地の消費水準が豊かになったのだろう。
 それでも窓からながめる海の景色は相変わらす素晴らしく、台風一過の珠海は空気汚染もなく澄み渡り、文字通り珠海のリゾート地でした。
 今このリゾート地で社会問題になっているのがレンタル自転車の使い捨てです。街中の道端いたる所に乗り捨てられてゴミになっています。一時は刷新ビジネスともてはやされたが、すぐにこの様です。ハードが最新でも人々のソフト(意識)がそれに着いて行っていません。これがこの国の問題です。将来、世界の大国を夢みるのなら、まずはこのソフトから始めなければならんと思う。
IMG_3070.jpeg 翌日フェリーが決行され香港に戻りました。香港ーマカオー珠海大橋はつながりました。後は試験走行と通関ビルの建設となっていて来年に開通すると思う。私の次回の香港は来年4月予定なので、いよいよこの大橋を渡り、香港から珠海に入れると思う。楽しみにしている。

510NP9RP2VL._SX326_BO1,204,203,200_.jpeg カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞したので、本棚から彼の文庫本をさがしましたが、すでに整理済みで見つかりませんでした。この時に買い置きしてあった藤原てい著「流れる星は生きている」の文庫を手にし、明日から出張というのに準備もせぬまま一気に読んでしまった。
 ほんの70年前、母国の敗戦により満州の長春から引き上げてきた難民の壮絶な実話です。引き揚げた後に3人の子供に遺書のつもりで;「私が死んだ後、彼らが人生の岐路に立った時、また、苦しみのどん底に落ちた時、お前たちのお母さんは、そのような苦難の中を、歯をくいしばって生きぬいたのだということを教えてやりたかった。そして祈るような気持で書きつづけた」とあるが実に「母は偉大なり」。
 著書を涙しながら読み進め、わずかに救われたのは彼らが国を捨てる難民でなく、なんとしても国に帰ろうとする引き上げ者であったことです。これは大きな違いです。
 極東アジアの情勢が緊迫するなか朝鮮半島に難民問題が予想されています。今から対処の準備だけはしておかねばと思う。

 衆議院選挙の在外投票の期日が10月11日から15日となり、私はちょうど当地を留守にしてしまい残念にも棄権となってしまった。
 それではでかけてきます。

中秋の名月

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IMG_6072.jpeg 今年も中秋の名月を観賞できた。
 毎年この名月を見るたびに「千里の好風一夜の月」の句が浮かんできます。私が天風会から初めていただいた色紙がこの句でした。
 正直いまになってもどんな真意かよくわからないのですが、なんともスケールの大きい句です。千里の好風とは永遠に続く生命、一夜の月はその流れのなかの我なのか、この対比がなんとも爽快です。
 今日、日系英国人のカズオ・イシグロ(石黒一雄)氏がノーベル文学賞を受賞しました。村上春樹を出し抜いての受賞は番狂わせだったようですが、受賞してみればなるほどです。選考委員もよく見ていますね。
 私は村上作品を一冊も読んでいませんが、イシグロ作品は「日の名残り」と「わたしたちが孤児だったころ」の2冊を読んでいました。どんなストーリーだったのか疎覚えなので慌てて本棚をさがしましたが、たぶんコンマリと整理してしまったようです。
 これで春樹のノーベル騒ぎがとうぶん遠のいたと思う。芸術家が中国市場に媚びて虚偽を書くようだとだめなのでしょう。これも一夜の爽快でした。

弱者生存

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IMG_5796.jpeg 今月から数年続けていた雀の餌付けを止めました。雀にはすこし可哀想でしたが積雪の日だけ解禁です。
 当初は会社の屋根に棲む数羽の雀に餌をやっていましたが、いつの間にか数十羽の群れになってしまい、ペットショップで鳥の餌を買う始末でした。その内に赤い鳥のつがいと野鳩が数羽、チップモンク、時おり鳥を狙う狐、そして写真のアメリカ・タヌキが常連となり、ちょっとしたサファリパークを呈し、雀は脇にやられてしまった。
 それに上野公園を散歩すると、数人の孤高のホームレス老人が鳥に餌をやっているのをみて、「俺はまだ早い」と思った次第。
 それでもいろいろ鳥たちの習性を学びました。雀は一度に群れで飛んできて一緒に食べて餌を争うことをしません。赤い鳥は1羽できて雀を追い払って餌をついばみます。野鳩は餌にありつく前に鳩どうしで縄張り争いの喧嘩ですが、不思議に雀とは争わないところが面白い。警戒心の強い鳥たちの一日は、餌さがしと逃げるだけ。餌と危険は共存していることを習性的に知っている。
 小さなチップモンクの餌付は簡単にできそうですが、どうも好きになれない。餌をその場で食べずにまず口袋いっぱい河豚のように貯め込み遠くに離れてから食べることです。ここがリスとの違い。極め付きは野ダヌキでしてのっそりと来て、雀を寄せ付けずゆっくり食べ終えます。雀は近くの木の枝にとまってそれを見ているだけです。
 雀は群れて争うことなく食べて逃げるだけなのですが、今日の繁殖をみると自然界は「弱肉強食」だけが真理でないように思えてきます。

 追記;5日目にして雀の姿が見えなくなった。餌があれば来て無ければ他をさがし待つことはない。餌の切れ目が縁の切れ目、待つことは死につながる。このクールさが野性の生き残りの強だ。

(>_<)

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 体内時計のメカニズムを解明してアメリカの生理学・医学者の3人がノーベル賞。
 授賞の理由は「概日()リズムを制御する分子メカニズムの発見、人を含めた地球上のほとんどの生物は、太陽の動きに合わせて約24時間のリズムで活動する。この体内時計をつかさどる遺伝子をショウジョウバエで発見し、その仕組みを分子レベルで解明した。概日リズムは体温や血圧、ホルモンの分泌など、身体の様々な生理機能を制御している。概日リズムが崩れると睡眠障害などの病気につながるとされる」。
 とのこと、このメカニズムの解明なら、何もショウジョウバエを使わなくても、私自身の時差人体実験で解明できたのに、ノーベル賞を取り損ねた(>_<)

天皇の平和

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51qrpNAzMEL._SX336_BO1,204,203,200_.jpeg 暦は10月に入ったことを知っているのか、青天の秋晴れ、朝晩の冷え込みが肌にしみ入るようになりました。
 今週末は保守の論客として注目されてきました小川栄太郎著「天皇の平和、九条の平和」を読んでみました。読まなくも内容は察せられるのですが、うまいタイトルでしたので買うことにしました。それに第十一章「吉永小百合さんへの手紙」--日本に依存して日本を破壊--を読みたかった次第。
 折よく衆院選挙における野党の内ゲバ、これが「九条の平和」の成れの果てを見させてもらっています。所詮コップの中の嵐で、吉永を含め「天皇の平和」があってこその甘えた内ゲバに過ぎません。
 かつて民主党政権の暗黒の3年間、知人にこのままでは日本が消滅してしまうと憂国を語ると、「何はともあれ、日本に天皇が居られるかぎり大丈夫ですよ」と、説得されたことを思い出しました。 
 この著書のなかにも;
「皇室が消えるーーそれは日本から重要な伝統文化が消えるというような意味でなく、日本が消えると等価です。歴史的に形成されてきた日本人のアイデンティティが失われるのみならず、日本という国を維持してきた統治原理が根本から消えてしまう」。
 この統治原理を守るのが、日本の保守なのだろう。

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