日本道

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81r4I0yqr4L.jpeg 先日22日のブログでマンリオ・ガデロ駐日大使の著書を紹介しましたが、今日は元駐日イスラエル大使の著書「神国日本」(2018年5月、ハート出版刊)の紹介です。
 これまでもユダヤ人の書いた日本論を数冊読んでいましたが、今回は読んでいて何度も緊張が走りました。ユダヤ神話と日本神話を比較しながら民族の生き残りを言及する優れた力作でした。ベストセラーになることを願う。
 私は最近のIT情報化と国際化の趨勢は、諸民族の生き残りかけた熾烈な挑戦と考えています。そのなかで果たして日本民族は生き残れるのかが一つの研究課題になっています。著者は日本民族が、神話(信仰)、民族(日本人)、国土(日本列島)の「黄金の三角形」を、堅持するかぎり生き残れると太鼓判を捺しています。日本はこれからもこのまま日本の道、Japanese Way「日本道」を行けばいいと大肯定です。
 神話を失うと民族が消滅する。祖国を失い2千年の放浪の民となりながらも民族を消滅させなかったユダヤ人からこう言われるとなんとも心強い。著者の造語「日本道(NIPPON DO)」とは、いい響きです。かつて芭蕉が杞憂した「このみちは ゆく人なしに 秋の暮れ」の大和路に、太陽がさしそめ"NIPPON DO IT"と、日本道が開けてくるようです。
 この著書は是非ともお薦めです。

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このページは、三休が2018年7月26日 23:14に書いた記事です。

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