永遠の台湾

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IMG_8601.jpeg 「水のなかに紛れ込んだ一雫の油は容易に油壺の中に帰る事は出来ない。いやでも応でも水と共に流れればならぬ」(夏目漱石)
 南洋から来た原住民、福建省から渡った漢人、その後の客家、オランダの統治、明朝の鄭成功の興亡、日本統治、国民党の外省人、そして中国人が、台湾に入っては同化を繰り返しながらも宝島はエバーグリーン(Evergreen)。これが地政学的にみた台湾の宿命かと思う。
IMG_8572.jpeg 私が常連としているお気に入りホテルから中規模な公園が見下ろせます。今回よく眺めると樹木に隠れるように鳥居があることに気がつき早速に散策してきました。
 かつて18歳の時に台湾観光で淡水に行き、そこで偶然にも淡水神社跡を発見しました。鳥居は壊され、参道の灯籠は倒れ、雑草は伸び放題、本宮は廃墟で荒れ果てていました。この時に戦前神道の限界を見せられ、初めて日本はほんとに戦争に負けたのだという実感で胸が締めつけられました。
 そうした「神明鳥居」が壊されずに台北市内の樹木に隠れて存在していたとは意外でした。鳥居の横の説明書によると、かつては「三板橋」という日本人共同墓地で、台湾第3代総監だった乃木希典の母親を葬ったお社や明石総監が葬られていたという。今ではなんの跡形もなく大小の鳥居のみ歴史的な記憶としてひっそりと留存していました。合掌
  夏草や つわものどもが 夢の跡 (芭蕉)

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このページは、三休が2018年12月29日 05:13に書いた記事です。

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