ぜひ知りたい

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1:25.jpeg 今もっとも注目されている論客、江崎道朗氏の「知りたくないではすまされない」を読んでみました。一般の人は別に知らなくても構わないが、政治家、各界の指導者は知らないではすまされません。
 当初、米中問題かと思い読みはじめたら、大半がトランプ登場前後からのアメリカ超新現代史でした。日本ではアメリカのマスメディアからのニュースを直訳しただけで、これまで報道されていなかった部分を、実によく分析されアメリカの深層部と戦後日本の不甲斐なさを浮かび上がらせています。オバマ共産主義者がいかにアメリカを打ち壊し、なぜ今トランプが登場してきたかが分析されていて、内政、外交にわたり目から鱗の箇所が多々あり、目を醒ますためにこのあたり知らないではすまされません。本書を読むとアメリカの安全保障の危機から軍がトランプを大統領に押し上げたことがよくわかる。アメリカはやはり軍がしっかりしています。
 日本を米中両国の共用の宿泊所にして食い尽くす「日本コンドミニアム」化の外交政策(周恩来--キッシンジャー密約)の箇所を読むと背筋が寒くなってしまう。
 こうしたリアリズムに立脚したアメリカ像を分析できる若手論客の出現には、やはり戦後70年を待たねばならなかったのでしょう。団塊から上の世代の論客は、敗戦と反米感情を引きずり冷静で納得の行くアメリカ像の分析ができずに来ました。本書は若手リアリストが書き下ろした最新のアメリカ情報でした。さてここで日本の安全保障はどうするのか、知りたい人にはおすすめです。

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このページは、三休が2019年1月26日 00:35に書いた記事です。

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