2019年4月アーカイブ

竹に節あり

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1_99d134f9bb38db652e7e1255a4802c5bea526561_583x585.jpeg         門松や おもへば一夜 三十年 (芭蕉)

 平成30年が今日で節を締めます。有り難うございました。 
「竹には強く堅い節のあることから、松と同じく風雪にも屈しない強い意志が、人間になくてはならないもので、お互い協調と融和の大切さを教えています(天風)」


IMG_8924.jpeg      初桜 折しも今日は よき日かな (芭蕉)
 "Happy Easter"イースターに合せたわけでないと思うが、今朝は裏庭で5羽の野ウサギが走りまわっていた。そして会社の庭には八重桜が満開でした。
 会社をここに移転したのを記念して桜の樹を3本植えました。庭師に染井吉野と指定しなかったので、気がついてたら八重桜でした。春になるとアメリカにもこんなに桜の木があったのか思うほど桜が多い。でもどちらかと言うと色あざやかに派手に咲く八重桜が好まれるようです。染井吉野の後に八重桜とマグノリアが競い合って咲き誇り、そして、ハナミズキが慎み深く咲いて初夏を迎える。白いハナミズキが百年続きますように「令和」を待ち望んでいるかのようです。
IMG_8897.jpeg 今年はもっぱら日本から送られてきたネット桜で花見をしてしまい、当地で花見する余裕がなく過ぎました。それでも好みのスポットから公園の桜と会社の八重桜だけ撮り、アメリカからの桜便りにしました。

81yDgMAFo6L.jpeg 近藤大介著「習近平と米中衝突」ー中華帝国2021年の野望ーを読了。
 著書は2017年1月のトランフ新大統領就任から2018年10月のワシントンのハダソン研究所で行われたペンス副大統領の米中新冷戦の幕開け講演までを、第1ランドとして時系列に整理した内容です。この間の米中緊張関係の流れが理解できる貴重な資料です。そしてこれから第2、第3ランドの覇権争奪戦が展開され、米中関係は緊迫したものになり局地的な軍事衝突になる可能性まで予測しています。
 ここに私の2つの対中分析と同じことが書かれていました。御用学者が2017年6月に出版した「再造中国」で;「習近平新時代の大国外交により中華文明は人類をリードする文明になる。人類の文明の中心は中国→アラビア→ヨーロッパ→アメリカ→中国へと変転してゆく。21世紀には、人類文明の中心が、再び中国に回帰するのだ」。これって岸根卓郎論からのパクリで、習近平はこうした文明論に舞い上がり「中国の夢」の野望となる。
 次に近藤氏が中国の経済学者に聞いた話として;「中国は後10年、いや5年でもよいから、鄧小平の遺訓『目立たず実力を蓄える=能ある鷹は爪を隠す』を堅持すべきだった」。
 私は7年早かったと分析していました。2013年でなく2020年まで黙っておとなしく実力を蓄えれば「中国の夢」も現実味を帯びました。
 後世の歴史家は、この時点で習近平は2つの誤りを侵したとすることでしょう。
 先ず、自らを独裁政権にするために「中国の夢」を、7年早く出しすぎたこと。
 次にアメリカの分析を見くびり、アメリカはすでに衰退をはじめ、中国が不可逆的に世界の覇者になると思い上り「中国製造2025年」の爪を出してしまったことです。
 私はこの2つから、習近平はあまり頭がよくないこと、それに外交音痴と分析していました。
 願わくは後世の歴史家に、私の分析が正しかったことを検証してもらいたい。

q4YBAFveTjaAUY_gAAPabE1E3S8696_b.jpeg 量子論から抜け出てやっと一息したらまた引き戻されてしまった。これも引き寄せの法則がなせる技か。
 岸根卓郎氏はかつて中国に8ヶ月ほど滞在し南京経済大学名誉教授の肩書きもあり、著書「東洋の時代の到来」( 文明論、文明興衰の法則)が、中国でベストセラーになりました。習近平の「中国の夢」の政策ブレーン(王滬寧)らに、何かミスリードしたのではと気になっていました。そんなヨイショ本が、私をしてまた量子論に引き戻しました。
 「21世紀は量子論の時代」
 「量子暗号を制する者が宇宙を制す」
 さて、量子論からみた中国ですが、量子論には素粒子の電子は心を持たない物質とみて研究する「量子力学」と、素粒子の電子は心を持った物質として研究する「コぺンハーゲン解釈(量子論唯我論)」の二つの分野があります。
 中国はひたすら「量子力学」を追随し、岸根氏は「量子論唯我論」の立場から宇宙の先験的な愛に論及しています。
 宗教を邪教と否定する中国は、はなから得体の知れない宇宙愛や心など黙殺して量子力学の分野に邁進しています。なにせ「愛」は中国語の略字で「心」を取り去り「心なき愛」で、終生独身男性にAI花嫁ロボットを開発するくらいです。
 そして中国は2016年に量子コンピューターの開発をはじめ、世界初の量子通信衛星を打ち上げ大陸間量子暗号通信の開発に突き進み、後5年か10年で宇宙空間を支配できるとしています。そのために2024年に独自の宇宙ステーションを打ち上げ、そこに量子暗号通信機能を搭載します。
 1億人の餓死者などものともせぬ一党独裁の遺伝子をもつ中国共産党が、宇宙を支配し人類を支配する神など恐れぬ野望です。心(神)なき覇権国家の「鬼に量子棒」の正夢、考えるだけで空恐ろしいことです。
 しかし量子論には相補性があり覇権だけで心を黙殺した開発は、必ずやしっぺ返しをくらい蹉跌を迎えることだろう。

補記;生前のホーキングが再三にわたり地球外生物に地球の位置を知られ人類に災いを及ぼすとして、貴州省にある世界最大の500メートル口径の電波望遠鏡「天眼(宇宙の眼)」で、宇宙人と接触しないように警告をしてましが無視されていた。

thumbnail.jpeg マキャベリの「君主論」に「隣国を援助する国は滅びる」という名言あるが、これは日本への警鐘です。
 日本は長い平和にどっふり漬かり(これ自体はいい事でもあるが)、いつの間にか隣国から差し迫る大きな脅威に対し、反中だけのダチョウの平和化してしまっている。
 この著者「中国製造2025の衝撃」は、文字通り中国からの衝撃を受ける警鐘の内容になっている。これでも平和呆けから目覚めなければ日本はやがて中国のチベット化してしまう。日本は迫り来る国難に丸腰のまま相撲でもとる気なのか。
 第一人者の中国研究家である遠藤誉女史の新刊を必ず読むようにしているが、この著書ほど中国共産党の脅威と実力を冷徹に見つめ、決して侮るなかれと警鐘を鳴らした著書はない。中国は2049年の共産党建国100年までの国家目標を定め、国策として習近平以前の2008年からの「千人計画」で世界中から超優秀な華人を膨大な金でハンターして開発し、それを背景にした世界制覇「中国の夢」2025年になっている。しかし、これは習近平だけの夢でなく6年先の中国の夢です。
 著者は「あとがき」で、中国はすでに「一帯一路」だけでなく、空でつながる「一帯一路一空一天(宇宙)」まで、陸、海、空、天と宇宙制覇の野望を視野に入れている。すでに世界に先駆けて量子衛星打ち上げ、量子暗号通信と量子コンピューターの開発に成功している。もし、2025年までこのまま彼らの独走を許せば、野望は夢でなく現実になり、隣国の夢は日本の悪夢と化す。 
 すでに彼らの「中国の夢」が手に届くギリギリのところで中国の挑戦にトランプ政権と国会は、そうはさせぬと毅然と立ちはだかりました。
 さてダチョウの平和の日本はどうするのか。 

   「念じれば花開く」
   「祈りは願望を実現する」
 物質を分解して行くと原子になり、原子を分けると素粒子になり、さらに素粒子を分けると波動になります。その波動がどのように物質へと変化してゆくかは、電子の波動に刻印された先験的情報の量子性によって決まります。
 その量子性としての波動こそが宇宙の意思であり、量子論の科学的な立場のからみて、祈りは電子の波動が大きく関与していまして、祈りがその電子の波動と介して電子の粒子に作用すると、それが電子の粒子に変化を生じさせその量子効果により物事の創生や消滅してきます。ですから願望の波動エネルギーにより事象が生まれ波束の収縮によって「祈りは願望を実現する」ことが科学的に実証されたとしています。
 この世は自分の心が創り出した心の世界そのものであり、全て自分の心が創り出した想念の世界の産物であるから、量子論の科学的手法で自分の心によって自分の願望通りに実現される。つまり、波動の周波数を振動させることで共鳴同調作用が起こることになります。これがいま流行りの成功、幸福の「引き寄せの法則」と言われるものです。
 天風哲理の言う「人生は心一つのおきどころ。心で行う思い方、考え方が、人生の一切を良くもし、悪くもする、というのが人生支配の根本原則である」。「よくなるぞと思えばよくなるし、悪くなると思えば悪くなる」というものです。それは「すべて人間の心のなかの思考から生みだされたものでしょう。あなた方の一生もまたあなた方の心のなかの考え方や思い方で、良くも悪くもつくりあげられるものだということがわかりゃしないかい。なーるほど、と今すぐ実行なさいよ。同じことを絶え間なく、はっきりした映像にして心に思考させれば、言い方を変えりゃ、心のスクリーンに想像というありがたい(波動の)力を応用して描けば、それは期せずして強固な信念(が収束)となって、その信念がいつかは具体化する」。
 しかし量子論はあくまでの理論でして、ここに「そうは問屋が卸さない」大きな落とし穴があります。「祈りの願望」を実在意識だけに訴えてもあまり効果がありません。私たちの行動の大半は、私たちの心の奥に潜む潜在意識の選択に委ねられています。ですから潜在意識の思い方、考え方を、常に積極的プラス思考にしておくことが最重要になります。
 ここに天風哲理の醍醐味として、積極的プラス思考のための「潜在意識の更改法」が登場してきます。

 人間が五感感覚で見ている世界は、宇宙全体の5%ほどで、物質の姿をとらない波動の見えない世界が約95%です。また人間に見える波動の世界も狭く七色の可視光線の範囲に限られ、音の波動世界も限られ可聴音の範囲もピアノの音域より少し広い程度です。ですから瞑想とは、無念無想になり見えない宇宙の姿を心眼で見、声なき宇宙の声を心耳で聴く法です。
 見えない四次元の時空を量子論からみますと、深い瞑想で日常の三次元世界を超越し、すべての対立が統合された四次元世界と同化することになります。思考は三次元の時間の中で行われるが、瞑想は時間を超えた四次元世界と同化します。三次元世界の見える物質のこの世と、四次元世界の見えない波動のあの世は、相補化していて一体であり三次元世界の万物の素粒子は、四次元の空の波動に同化した存在になります。
 時間が停止している四次元世界では、過去、現在、未来の区別なしに一括して存在しており、時間が経過する三次元世界に住む私たちが、瞑想することで四次元の実相を見ることができれば、私たち各自の永遠の宿命を時間の経過とともに三次元世界に時系列に運ばれてくる運命についても知ることができます。そして瞑想することにより四次元世界の先験的な情報が、三次元に住む私たちの心と一体になることで、直感、予知やテレパシーや共時性などの超常現象が起こることになります。
 天風哲理の瞑想では:「安定の打坐密法の真諦は、心耳を澄まし空の声聞く。心をば虚空の外に置きかえて(三次元から四次元へ)、五感気にすな(五感覚を超えて)打坐の妙法、心をば静かに澄ます空の空」と四次元の空の宇宙霊と一体化します。空が有を生成させる母体であり空と有は一体であり、瞑想することで「我は宇宙霊と一体なり」となります。
 小宇宙の人間が大宇宙と一体となることで宇宙の意思(心)を知ることになり、量子論でいう瞑想によって電子の波動を捉えることができれば、電子の波動を制御できると同時に小宇宙の創造者にもなり得ることになります。

  天風:「神は宇宙の法則性で捉えた方がわかりやすい」。
  量子論:「神は宇宙法則の鎧を着ている」。
 岸根卓郎著「見えない心の世界」の影響で、量子論にはまりこんでなかなか抜け出られずにいます。高校時代に物理の授業が苦手で追試の追試、お情けでパスしているのに何で今さら物理なのか。
 量子論といっても将来「量子コンピューター」や「量子通信」の応用になる「量子力学」の方でなく神の領域を模索する「量子論的唯我論」(コペンハーゲン解釈)の方でして、かなり神学論に接近しているのでこれならどうにか着いていけます。
 ブログでは量子論からみた「天風哲理、瞑想、積極思考」の3テーマに論及します。いずれも岸根卓郎氏の知見をベースにしました。

 科学は宇宙の基本法則、宇宙の意思を探し続け、量子論の登場でこれまでの物理理論を超えて心の世界に扉が開かれ、神の心が科学化されるようになりました。もし、私たちが「量子論的唯我論」を、素直に受け入れことさえできれば、人間にとって神秘的に思われた見えない心の世界の不可解な出来事も、科学的に納得がいくようになります。
 「量子論的唯我論」では、人間の心が最大の集点となり、物理学者は心の世界へ挑戦し、神がこの世に姿を現わした正体は、万物の消滅を司る電子の量子性にあると認識しています、量子論的宗教でいう神の心です。
 心は量子エネルギーで、素粒子のまま物質化されていないエネルギーであり、その量子エネルギーが波束収縮されて物質化するのが量子性です。物質の根源の素粒子は、波動であると同時に粒子の物質でもある二重性原理としています。
 天風哲理も一貫して心の問題を科学的に探求し、万物を司る電子の量子性を「宇宙霊」と称しました。空間の波動の世界のあの世の方が実相で、粒子の物質世界のこの世の方が仮相であり、人間は目に見えない心の量子エネルギーの波動と目に見える粒子化の肉体との共存で構成されていると直覚し、宇宙霊と一体化することによって両者のバランスをとる「心身統一法」を創建しました。
 天風師がまだ量子論のデータで実証される以前に、直覚でこれを捉えて「天風哲理は立派な科学だ」と言われていた由縁です。

45473388_1893774454005080_8791153912896815104_o.jpeg 4月になって「哲人王」--愛と信仰--、李登輝元台湾総統との対話編というドキュメンタリー映画が制作されたことを知りました。
 政治や利権の絡みでなく、台湾研究家でもない監督による純粋に「愛と信仰」からのアプローチに興味を持ちました。本来、李登輝を語る時はこうあるべきものです。
 国民党の独裁政治から無血に台湾の民主化をやりとげた李登輝元総統は、中国の横槍が入らなければノーベル平和賞にあたいする人物です。李登輝の人生はまさに偉大なる愛と信仰が核心になっています。偉大なる愛がすべてを惹きつけました(神に捧げた一つの悲しみを除いて、、ただそれさいも愛で克己してゆく)。こうした特異の人格を如何に形成したかにスポットを当てた園田監督に拍手をおくりたい。園田監督は大学で哲学科の卒業なので、プラトンの言う理想国家の君主は「哲人王」であらねばならぬから表題をつけたと思うが、副題とした「愛と信仰」がよりこの映画に近いかと思う。
 6月封切りとのことでまだ予告編しか見ていませんが、
  https://www.youtube.com/watch?v=UuEdTIch28M
 アニメをまじえた本編は、18歳の女子大生が突然時空の中で李登輝と哲学対話を始めるストーリーになっています。単なる偶然ですが、私も18歳に台湾へ旅行して人生の方向を定め、それを契機に留学し李登輝教授と巡り会うデジャービュとして重なり他人事でないものを感じ、この映画に魅入って行きました。
 そんなことで今から上映を楽しみにしています。

81qGYRg5mXL._SL1431_.jpeg 先週末DVDで「442日系部隊アメリカ史上最強の陸軍」のドキュメンタリを観賞。
 友人から1年前にビデオをもらっていながらそのまま放っておきました。だいたいの粗筋を知っていたので、見るのが辛く気が進まなかったからです。
 私の二人の知人に日系強制収容所で生まれた人と、少年時代を過ごした故人がいましたので、他人事に思えなかったこと、それにこの状況で「お前ならどうする」と、踏み絵を強いられるのを避けたかったからです。もし、私が日系人社会の二世ならアメリカ軍に志願して出兵しただろか、或いは兵役を拒否して刑務所に入ったか、または祖国に帰国してアメリカ軍と戦っただろうか、必死の難しい選択を迫られるのを、できたら回避したかったからです。(私はたぶん刑務所に入ったかな)。
 日系二世部隊は出兵し、陸軍442連隊日系二世部隊に編成され、常にヨーロッパの最も過酷な前線に駆り出されました。いわば使い捨てです。それでも父母の母国と戦う苦悩、人種差別と戦いながら、アメリカに忠誠を誓い尖鋭部隊として戦い多くの戦死者と負傷者を出しました。その戦闘の凄まじさはアメリカ陸軍史上最も多くの勲章を受けた部隊となり、日系人の名誉と地位向上に寄与しました。
 このドキュメンタリで初めて知ったことは、日系人強制収容所から出兵した彼らが、ドイツのユダヤ強制収容所(ホロコースト)を、解放した歴史のアイロニーでした。日本軍はアジアの解放に向かい、442日系部隊はユダヤ人解放に貢献したことになります。やはり避けずに見る価値のあるドキュメンタリ映画でした。
 

今日も中休み

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今日から世界遺産の富岡製糸場の花見がオープン、来場者3005人、ふるさとのレトロな桜が目にしみる。
IMG_8865.jpeg 『さまざまの こと思い出す 桜かな』、昔の人は味なことを言ったものでございます。満開の桜を眺めておりますと、私のような愚か者でも、さまざまなことを思い出します。(車寅次郎)

中休み

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 このところブログが理屈ぽくなっていますので、ここで中休み。
お気に入りのサイトからの転載ですが、ここ数日、思い出しては笑って目が潤む。
「れいわ」ちゃん可愛いいね〜。
tumblr_pp4tfbaDKp1qa94kpo1_500.png   どこにいるのかな、、、見える世界を超えて、、

51eUEktHpNL._AC_UL654_QL65_.jpeg 岸根卓郎?、、、もしやと思い本棚をさがしたら「見えない世界を超えて」ーすべてはひとつになるー(1996年刊)が見つかりました。
 しかも23年前に初版本を読んで各所に線まで引いていました。全く記憶になく名前すら忘れていたことに自分でも呆れてしまったが、思想的に影響を受けていました。
 私のドジを量子論的に言いわけすれば、「波動として記憶に残っているいるが、見えない存在はそれを見た瞬時に実在となる」、「心をもった人間が見るという行為によって、無<波動>が、有<実体>に変わる」、「誰も見ていない月は存在<波動>しない。人が見たときにはじめて実在<物質>となる」。
 ただ、この著書ではまだ量子論を前面にだすことなく、他の物理理論と同列の扱いになっていました。また、この著書の内容が「見えない心の世界」の総括本に重複されていますので読む必要はありません。
 近著「見えない心の世界」で、「量子論的唯我論の創造によって、従来の物の世界を超えて心の世界の扉を開く段階にまできている」と論究し、量子論に確信を得たように、「21世紀はまさに量子の時代」、「心の文明社会の量子社会の実現」、「波動エネルギーは心であり、量子性の波動こそが、宇宙の意思であり、神の心である」、「神の心の正体こそが、万物の生滅を司る量子性である」、「量子論によって祈りを実現することが科学的に立証される」、「量子宗教」と、過激なまでに量子万能論になっていました。
 しかし、学者の限界なのですが、総括本でも論究 "How to say" の説明認識だけに終始し、ではいったいどう実践すべきか " How to do " が皆無です。天風哲理は量子論と共通した認識ですが、ではどうすべきか徹底した実践を教示しています。
 それでは量子論からみた天風哲理の整理をはじめたい。

4:1jpg.jpeg 早くも「令和」現象で「万葉集」の本が急増刷ベストセラーのようです。若い人が万葉集に興味持たれることは喜ばしいことです。外務省は外国向けに「令和」とは「Beautiful Harmony (美しい調和)」を意味する見解を出しました。また、手話では「つぼみが花開く」動作に統一しました。
 元号が「令和」と決まると友人から「素晴らしい元号になりました。野島先生も天上でどれだけお喜びのことでしょう。『万葉ルネッサンス』を、何度も読ませていただいたてますが、あらためて本棚から取り出しています」と、号外メールが届きました。同時生起で私もまったく同じことを想い、本棚からこの本を取り出して出勤しました。
 今では恩師の遺言になりましたが、「令和」を機に『万葉ルネッサンス』(平成4年刊)から、いくつか拾い書きしてみました;
 「万葉集は日本文化の<遺伝子の核>ないし<結晶の核>のような作用を果たしている。」
 「万葉集は自由の精神にもとづく愛、自然への愛、人間への愛、人間をとりまくすべてのものへの愛にみちみちている。愛の秩序を形成し、愛の宇宙を形成している。」
 「万葉集の愛は、人類の普遍的な感情ともいうべき今後の地球愛の原生的モデルともなり得る。人類は、それぞれの神を通して真実の神に到達するであろう。そのためにはまず『万葉集』がそうであったように、地球の万葉化をもたらし、各国、各民族の愛の花々を咲かせ、地球を愛の饗宴とし、地球に愛の秩序をもたらさなければならない。」
 「それぞれの国民がめいめいに自己の文化の本然を尽くすこと、それこそが『万葉』の最大の讃歌であり、それによって全地球を万葉化し、地球に万葉を花咲かせ、地球の『万葉』としての調和と秩序をもたらすことが『万葉集』の願いなのである。」
 「現在、日本が今日あるようにあるのは、日本を実践せんがためである。日本は地球からの恩恵を受けるためだけに地球に属しているのではない。日本は、日本を地球において実践するためにこそ地球に属しているのであり。」

IMG_8861.jpeg 新元号が「令和」となりました。誠に素晴らし命名です。
 新元号に添えて故郷の桜が送られてきました。
 大和、万葉の調和の「和」が入ってよかった。「令」は白川静氏の常用字解によると、深い儀礼用の帽子を被り、跪いて神のお告を受ける人の象形。お告げを受け、神の意に従うことから「よい、りっぱ」の意味になります。「和を以つて貴し」の「和」を密かに希望していたが、「令」は全く思いもしなかった。お見事です。
   梅が香に 見ぬ世の人に 御意を得る (芭蕉)
 中国語に「和令」はあるが「令和」はない、また「れいわ」はチベット語で「希望」の意味だという。
 元号の発表を実況中継で拝見していたが、やはり荘厳の緊張感が走った。歴史の重みなのだろう、しみじみ日本人たるを覚醒させられた。
   梅が香に のっと日の出る 山路かな (芭蕉)

日本の出番!

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4:1.jpeg 私が岸根卓郎著「量子論から科学する『見えない心の世界』を手にした動機は、表題の量子論に興味を持つ前に著者の特異な顔写真でした。92歳の近影の人が、いったいこの世の人なのかと感じたからです。
 プロフィールに京都大学名誉教授、大学では湯川秀樹、朝永振一郎らの師であり、日本数学界の草分けと知られる園正造京都帝国大学名誉教授の最後の弟子として数学、数理経済学、哲学の陶薫を受けるとあり、いわば京都学派の主流で、やはり半分ほどあの世の方でした。
 著者は西洋文明と東洋文明は800年周期で交代が起こり、21世紀は量子論を基礎に東洋文明の周期で、ここ100年は過度期となり「両文明の交代期には必ず地球規模での気象の激変が生じ、それを契機に世界的な大動乱が起こり、その中から天才が出現することで文明が交代してきた」と予言しています。
 この交代期に「日本は東西文明の架け橋役として、また心の文明ルネッサンスの牽引役として、世界平和への貢献の役割が巡ってきた」、いよいよというか、ついに「日本の出番がやってきた!」なんと「光栄なこと!」かと予言しています。
 御世代わりに幸先のいい予言です。
 私はこれほど遠くまで知見した学者を他に知らない。さすが伝統ある京都学派です。著者の頭脳は800年先を見通すのですから偉大です。本人は波動エネルギーとして800歳まで生きる気なのでしょうが、量子論から科学する四次元世界は、時間が止まっているのでそれも可能なのでしょう。

 補記:1922年アインシュタイン訪日した際に『人類と日本人に寄せる予言』(超常科学謎学事典)に、こんなメッセージを日本に寄せていました;『世界の未来は進むだけ進み、その間、幾度かの争いがくりかえされ、最後に闘いに疲れるときがやってくる。そのとき、人類は真の平和を求めて、世界の盟主を上げねばならない。この世界の盟主となるものは武力や金力ではなく、あらゆる国の歴史を超越する、もっとも古く、もっとも尊い国柄でなくてはならぬ。世界の文化は東洋に始まり東洋に返る。それは東洋の高峰、日本に立ち戻らねばならない。我々は神に感謝する。天が我々に日本という尊い国を創ってくれたことを』

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