インド太平洋経済圏

| コメント(0) | トラックバック(0)

bfad836243cf4134989b624bd5a15936c73da770.jpeg        (動物界でも Social Distance 生存空間)
 中国は22日から全国人民代表大会(全人代)が、2ヶ月遅れで開かれる。人民の代表と言っても選挙で選ばれたわけではないが、ここでとりあえず当面の路線が見えてくる。
 かつては路線闘争と権力闘争がセットになっていたが、一党独裁体制でいつしか路線闘争という名称が影を潜めてしまった。
 私の修士論文は「毛沢東と劉少奇の路線闘争」の文化大革命がテーマでした。口頭試験の時に劉少奇路線の立場から毛沢東独裁を激しく批判した時、主任教授から「共産政権である限り劉少奇も同じ穴のムジナですぞ」と諭されました。
0e26ef2c72a294d1067a1b091cc015c86f4297c0.jpeg この路線闘争で実務派の劉少奇が粛清されたが、かろうじて鄧小平が生き残って引き継ぎ、経済改革開放に疾走し、2020年までは国際社会で目立つことをせず、じっくりと力を蓄えておく「韜光養晦」路線を、江沢民、胡錦濤の政権で強国にのし上げました。これを継いだ習近平は、あと7年の力の蓄えを待てず愚かにも2013年に「中国の夢」の花火をぶち上げました。
 明らかに習近平の独裁一帯一路線なのですが、今回の全人代でこれを変える修正路線の動きがまだ見えてこない。いずれ変えざるを得ないのに党の動脈硬化なのだろう。
 まぁ、どう変わろうが「共産党政権である限り同じ穴のムジナ」で、日本にとっていいことありません。中共ウイルスに2次感染しないためにも、即刻に手を洗い対抗力を強化し、ハッキリと「Social Distance」(生存空間)を取ることです。
 早期の脱中国までは無理でも、海洋国家としてインド太平洋経済圏、TPP構想の日本外交に立ち戻ることです。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.tempu-online.com/mt/mt-tb.cgi/713

コメントする

月別 アーカイブ

この記事について

このページは、三休が2020年5月21日 04:13に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「三浦義一「悲天」」です。

次の記事は「パンダのパンデミック」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。