今ここ

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 519R3812RFL._SX326_BO1,204,203,200_.jpeg  政治関連の本をばかり読んでいますと少しも心が豊になりません。そこで心に栄養をと思い、中野孝次著「道元断章」(正法眼蔵と現代)を読了。
 著者は「読書プロの文学者」と自認しているだけあり、綺麗な文章と澄んだ知性でいい作品を残しています。
 おそろしく難解な道元禅師の「正法眼蔵」を、800年後の現代人にも理解しやすく解釈を加え身近に引き寄せてくれています。
IMG_1562.jpeg 本書の主題である道元の生死観と時間軸に、過去、現在、未来などなく、禅の極致は「今ここ」生きるにあるとしています。しかし、それを知性で理解できたとしても、霊性で悟らないことには真に自分のものにならない。そこで道元は悟りのために修行せよ、ただひたすら「只管打坐」せよとしています。
 ここに座禅をせぬ「読書プロ文学者」による道元論に限界を感じます。それでも超隔絶した道元禅師を、我々の身近に引き寄せてくれた有り難い労作になっています。
 今夜は「今ここ」の麦焼酎で乾杯!

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このページは、三休が2021年5月17日 04:31に書いた記事です。

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