2013年9月アーカイブ

真理瞑想

IMG_1304.jpeg 天風先生がご帰霊なさった年に天風会館が落成しました。落成の挨拶で会員たちの気持ちに感謝しながらも、「法を説くのに殿堂はいらず」と、辻説法の初発心の気迫を語っています。そして、「天風哲学を自分以上に熱心に実践した人間はいない。また、だからこそ自分以上に人の心に深く伝えられる人間もいない。従って、天風の二代目はいないのだから、これから先は天風会館を、自ら一人ひとりが心身統一法を学ぶ教えの殿堂としていってほしい」と、遺言しています。
 これが天風先生ご帰霊後に、会員たちに残された「不孤」の原点となりました。

 先日、東京で天風会の大阪青年部のお二人とお会いし、ランチをはささんで楽しい談話の一時をすごしました。
 お二人はともに40代、入会は2009年ですから天風歴4年目となります。彼らがひたむきに天風哲理を研鑽し、実践している姿をみますと、「この道はいつか来た道」かつての私がそこに座って居るようで、なんとも言えぬ微笑ましさを感じてしまいました。
 私が天風会の夏期修練会に参加したのは1985年でして、天風先生が帰霊なされて17年の歳月が過ぎていましたが、3代目野崎郁子会長や中村真瑳子先生もご存命で、まだ天風先生のぬくもりが残るなかで、杉山彦一先生の真理瞑想の素晴らしい教義を拝聴する事ができました。しかし、今の青年部になりますと杉山先生を知らない世代となっていることに驚きました。果たしてこの世代でも天風哲理を理解し、実践できるのだろうかと思いましたが、彼らは真摯に学び、実践していました。宇宙の真理は普遍なものでして、彼らの内にも天風哲理が途切れる事なく熱く息づいていたことに新鮮な喜びを覚えました。
 私が彼らに最初にした質問は「今どなたが真理瞑想の教義をしていますか」でした。今は各補導が分担して教義を担当しているとの事でしたが、彼らにも一度杉山先生の真理瞑想を聴かせてあげたかったです。
 
 杉山先生は生涯をかけて天風哲理の探求と実践をかさね、体系的に整理して、やさしく解説されました。著書「いのちを活きる」は、天風哲理の解説として不滅名著になっています。
 真理瞑想は夏期修練会の主軸をなす教義でして、天風先生の真理瞑想が厳しい父性的なものだったとしたら、杉山先生の教義はやさしい母性的なものでした。私が天風先生のあまりの偉大さに押しつぶされそ
うになった時に、杉山先生はやさしく救い上げてくれました。両者は対となっていて、私は杉山先生から多くを学びました。いや、杉山先生の教義を通して天風哲理を学んだとも言えます。
 そんな思いから、杉山先生の真理瞑想の録音テープがたくさん残っていますので、できましたら天風会青年部によってそれらを掘り起こし、新たに再編集した真理瞑想の作成を希望してやみません。「天風瞑想」と「杉山瞑想」を、
天風哲理の学びの殿堂として、補導の先生の指導のもとで研鑽されますことを切に願っています。青年部におおいに期待したいところです。
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