水は命の霊液

IMG_0884.JPG      (メハム川を挟んだゴーグ村のイメージ写真、77cm X 50cm)
 4月25日に発生したネパール大地震は、72時間が過ぎて被災者が急増しています。東日本大震災の時にネパールから5千枚の毛布を送られてきました。今度は日本が支援する番となっています。
 気がかりなのは天風先生のヨーガの里・ゴーグ村の災害状況です。農家の集落ですので被災も限定されるかと思いますが、天風会としてこれまで2回利用した旅行社を通して被害状況を調べられないものでしょうか。ゴーグ村の災害状況をみて支援が必要のようでしたら、天風会の公式サイトで支援活動を呼びかけていただけたらと願っています。
 上の写真はダージリンのさびれた写真館の店頭に飾ってあったものです。ゴーグ村に下見に行ったネパール人のガイドに頼んで払い下げてもらい、私の寝室に「天風先生、甦りの地」として飾ってあります。天風先生は秘境ヒマラヤから流れでるメハム川のなかで打坐をし、水を霊液としてすくい飲まれ、命の甦りの一助にされました。

 さて本題ですが、昨年5月のエッセーで「天風哲理の地下水脈」を書きました。私も飲水法を始めてからまる1年が過ぎました。今日はその1年後の続編になります。
 前回も引用しましたが「錬身抄」の抜粋から始めます;

 「
ヨーガでは古から、水は神の力が籠れる命の霊液として摂取してきました。就眠の直前に必ず一杯の水を飲み、また朝起きると直ちに一、二杯を飲み、洗顔することよりも重大な行事として励行しています。さらに毎食一時間または 三十分前に必ず一、二杯を口に入れています」。
 「水を飲むことは健康維持に必要かつ有効です。水分の欠乏を招くと血液が濃厚になり、血管内に沈殿物を多くさせ、結果として血液を不純潔におとしめて健康を害する」「血液を常に純潔にしておくこと、血液の浄化に水が必要」。
 「一日に排泄される水の量は、普通の人で五、六合、尿便で八合から一升、及び肺からの呼吸にともない三、四合、その他涙等で合計にして一升七合から二升の水分が排泄される。ですから間断なく失われる水の量だけ、是非とも十分に補給してやらねばならない」と記しています。
 一日に二升(500ccのペットボトル約7本)の水補給は、驚きを越えた衝撃でしたが、とにかく昨年3月から1日にペットボトル4本を心がけて、特に寝起きに500ccの水補給を欠かすことなく飲んできました。この1年は水漬けでした。
 結果として血液が浄化されたためか、体調もよくクンバハカが気持ちよく決まります。肌も生気が増し冬場の乾燥肌もなくなりました。これまで克服できなかった花粉症も軽い症状で過ごせそうです。手前味噌になりますが、肌だけでなく顔にも光沢が増したようです。それにお酒の量が激減しました。こうした事実が効果を実証していまして、私自身がこの変化に驚いています。
 さらに驚いたことは「錬身抄」に記載した飲水法を、私は30年前から何度も読んでいたのに読み流していました。実に迂闊でしたが、わずかな救いはマッサージ師に飲水のアドバイスを受けた瞬時に、「錬身抄」のくだりに思い至りました。潜在意識領には打ち込まれていたようでした。
 そこでしみじみ体得したことは、天風哲理は実践の書だということでした。いかに立派な哲理を学んでも、実践がなければいつまでも知識だけに留まり宝の持ち腐れになってしまうことです。
 もう一つ驚きというか呆れたことに、飲水法は積極思考法、呼吸法、クンバハカ法、安定打坐法と同列に並べてもよい大切な法ですのに、これまで補導から習ってこなかったことでした。これにはどうも納得が行かないので、大阪の熱心な天風会員に質問してみました。その方もやはり特別な指導を受けたことはないが、前から飲水法を実行しているとのことでした。しかも市販されているメジャーの
軟水、硬水はほぼ味見をすませ、飲食店の水で少量のカルキでもすぐに判ると言われていました。いまは蒸留水を毎日ペットボトルして4本以上を飲んでいるとのことでさすが天風会員です。
 このように各自が指導を待たなくも飲水法を取り入れておられるようですが、なかには私のような迂闊者もいるかと思いますので、是非とも天風哲理の指導要領に飲水法も組み込んでいただきたく希望する次第です。

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このページは、三休が2015年4月28日 23:05に書いた記事です。

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