同行二人・「不孤」

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 私と同じアメリカ・ニュジャージー州に住む日本の方で、天風哲理を熱心に研鑽実践している人がいます。アメリカから夏期修練会に参加したとのことで、この点でもちょうど40年前の私と共通していました。
 その彼が私の拙書「心を建て直す」を読んでいてくださり、同じ州に住んでいるとのことで訪ねてくれました。彼は当地で合気道を通じ天風師を知ったとのことでしたが、彼の天風哲理を学ぼうとする真摯な姿勢に心打つものがあります。
 私の実践経験からみて、海外生活のなかで孤立無援に一人で行修を継続してゆく難しさをよく理解できますので、私がこれまで継続できたことで、彼になにか助言できることがあれば伝えようと考えていました。
 3月に会った時、私の天風関連の著書で予備用に二冊持っていた本を一冊譲ることにし、その他に天風先生の「朝の行修」「神人冥合トラック13.14」と、山田務名先生の「安定打坐法」のカセットテープをダビングして渡しました。
 その日は4時間ほど話し、別れ際にふと思いつき「こうしたカセットテープはもう古いから、コンピューターにダウンロードするのでしょ」と質問しました。すると彼はすでに天風会で購入していた「神人冥合」と「安定打坐」を、コンピューターにダウンロードしているだけでなく、スマートフォンにまで収録し、それをイヤホンで聴いているということでした。これには私の方が驚いてしまいました。イヤホンとに衝撃でした。
 安定打坐法の使用するツールとして、アナログの電動機(天風1.0)からカセットテープ(天風2.0)へ、そしてCDのデジタル化(天風3.0)になり、私はこの辺り(天風3.5)に留まって満足していたら、時はさらに進んでいました。気がつけばPCコンピューター(天風4.0)におとし、ここまでは私も理解できましたが、それをさらにスマートフォンにダンロード(天風5.0)されていました。「天風 inスマホ」で、天風先生が手の中に入っているわけです。デジタル世代の天風です(言うまでもないことですが、安定打坐の究極は宇宙霊と一体になる空で(天風0.0)ですが、それまでのツールです)。
 私はすかさず次回5月に会う時、渡したカセットテープをCDに焼いてもらう他に、コンピューターとスーマトフォンにダウンロードをお願いしました。幸運にも彼はコンピューター・システム・エンジニアーでして、かえって私の方が天風デジタル化で彼から習う立場になりました。これは天風先生が「お前もそろそろバージョン・アップしなさいよ」と、彼を遣わしたかのようで有り難いことでした。
 しかし善は急げ5月まで待っていられず、4月のアジア出張時から実践してみようと思い、彼に先ず「神人冥合」のトラック13、14だけをメールしてもらい、初めて出張中にこれを使って打坐をしました。まさに「同行二人」=「不孤」でした。
 先日になりますが、彼は約束通りカセットテープからCD3枚、MP3とSDカード各1枚を持って来てくださり、さらに私のPCとスマートフォンにダウンロードしてくれました。これでどうやら私も天風デジタル化(天風5.0)に対応できました。
 ただ、惜しむらくは著者権のこともあり、本サイト"Tempu-online"からこれらを発信できません。ここは天風会にお任せしたいところです。

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このページは、三休が2016年5月18日 00:17に書いた記事です。

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