2016年9月アーカイブ

引きこもり天風

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417jZKpBQ8L._SX322_BO1,204,203,200_.jpeg 8月のエッセーに「安定打坐法の指導に天風先生収録の『神人冥合』山田務名先生収録の『安定打坐法』、最近では沢井淳弘著の『中村天風から教わったやさしい瞑想法』という解説本も出版されています。いずれもすぐれた内容なのですが、惜しむらくは英語バージョンがありません」と書いたところ、東京の天風会員の方からメールで「天風師の面影の標題の件ですが、H.E.Davey という人が "The teaching of Tempu"という著作で安定打坐について書いています。井沢淳氏が著作に関係されているようです」と、啓蒙を受けました。
 さっそくアマゾンを検索しますと、H.E.Davey 著で「The Teachings of Tempu」と「Japanese Yoga:The way of Dynamic Meditation」が出版されていましたし、沢井淳弘著「The True Paths to Meditation」が、2014年7月にすでに刊行されていました。まったく私の勉強不足で不明のいたすところでした。沢井先生のご努力に敬意を表し3冊とも購入しました。
 また、別の会員の方からもメールで「沢井淳弘・天風塾ブログ」を、紹介されました。こちらもさっそく2013年6月のブログ開設までさかのぼって拝読し、とてもよい勉強をさせてもらいました。「安定打坐考抄」と「緑の誦句集」を、若い人にもわかりやすく現代文で解釈なさっていたことに我が意を得たりとおおいに共感しました。
 ただ、沢井氏は瞑想の大切さと効果に集中するためか、クンバハカ法に関する論及があまりありません。クンバハカなど当たり前の前提で瞑想を論及なされておられるのかも知れません。私は「初めにクンバハカありき、ついで安定打坐」と、この両輪は切り離せぬ対と考えていますので、このあたりをご教授願いところです。
 それに「安定打坐=瞑想」(ANJO-DAZA = Meditation)と安直してよいのか、差別化して "Japanese Yoga" or "The way Japanese Meditation" するのか、いまひとつ割り切れない思いでいます。天風師の「安定打坐考抄」のなかには「瞑想」という語彙がありません。

 私はアメリカに住んでいるため、1985年から「不孤」として一人で天風哲理を実践してきました。いまの流行語で言いますと、「引きこもり天風」の「天風オタク」でした。またそれでよいと考えていました。 
 天風師は天風会館の完成を目前にして、法を説くのに殿堂はいらずと;「心身統一法という天風哲学を自分以上に熱心に実践した人間はいない。また、だからこそ自分以上に人の心に深く伝えられる人間もいない。従って天風の2代目はいないのだから、これから先は天風会館を、自ら一人ひとりが心身統一法を学ぶ教えの殿堂としていってほしい」と述べられていましたので、私は我が家を殿堂と思い1人で実践してきたわけです。
 しかし、つい最近になってのことですが、天風会ハワイの会員の方から誦句集の「日英対誦句集」(2016年8月刊)を、いただき翻訳の熱意にいたく感動しました。9月9日から行われる天風会ハワイ行修会に使用されるようです。また、私と同じニュージァージー州に住む熱心な会員と交流することで大きな飛躍がありました。そのようなことで、これまでの「引きこもり天風」でなく、もっとオープンにして行こうと考えるようになりました。

 と、ここまで書き進めたところで、ハワイ会員の方からメールが入ってきました。9月9日、10日の行修会によせて、アメリカ各地で天風哲理を実践している方々を紹介したいので、そのための激励メセージを依頼されました。メールに「今朝、安定打坐の最中にその気持ちが高まり、やっぱりお願いをしてみようと」とありました。まさに天風テレパシーとでも言えるのでしょうか、この同時生起は真実でして大切にしたく思っています。さっそくニュージャージー州の会員に連絡をとり、ビデオを制作し激励のメッセージをお送りしたく考えています。