2017年4月アーカイブ

4:2.jpg 2015年5月にNHKスペシャルで放映された「天使か悪魔か」の番組が、羽生善治永世名人/NHK取材班著「人工知能の核心」の題名で本になりました。
 その中に人工知能のアプリケーション(応用ソフト)で、「ネガティブな記憶をポジティブに書き換えられる可能性がある」という一行に目が点になりました。これは天風哲理の「観念要素の更改法」が、アプリになるということです。
 果たして、潜在意識の刷り込みされたネガティブな記憶が、人工知能のアプリでポジティブに書き換え可能なのだろうか。連想暗示法、命令暗示法、断定暗示法の実行を経ずに、人工知能のアプリで「観念要素の更改」が可能なのだろうか。
 またこれだけでなく、瞑想アプリのサイトも開設されてきています。昨年9月にこのブログで書きましたが、グーグル、インテル、ゴールドマンサックス社などで、「マインドフルネス(Mindfulness)」と称した瞑想法が社員研修に取り入れられています。「マインドフルネス」は、坐禅からヒントを得て集中力を高めるトレーニングとして、宗教色を抜きにした「心のスホーツジム」の感覚で実行されています。
 グーグル社の人材開発部は「マインドフルネス」を取り入れ、さらに独自の「ヘッドスペー(Headspace)」という瞑想サイトを開発し10%の社員が実行しているそうです。日本でも「マインドフルネス」を輸入した瞑想法が流行の兆しです。この瞑想法は天風哲理の「安定打坐法」に極めて類似したものとなっています。
 果たして「安定打坐法」を、人工知能のアプリで創意できるのだろうか。人工知能が天風知性に代わって指導できるのだろうか。スマートホンで成長してきたミレニアム世代にとり、アナログの指導法よりも人工知能による指導のが受けいれやすいのだろうか。これはある意味で人工知能による洗脳で危険でもありますが、すごい事になってきました。
 天風哲理は心身の実践がともない総合的に構成されていますので代替えできないと考えますが、いま汎用人工知能から挑戦を受けています。
 21世紀の「人工知能」の時代、天風哲理はなおも飛躍できるのか。私は現時点で予想することができずにいます。ですから、ここでは問題提起だけにし、結論は先送りして思索を続けてゆくことにします。