2018年11月アーカイブ

心を磨く

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61clwpDgt8L.jpeg この講演録は「心を磨く」CD全七巻を、編集し書籍化したもので「真人生の創造」についで久々の天風講演録の出版です。私は活字人間のため書籍の方がより心に響いてきます。書籍の横帶に「秘蔵の天風座談」とありますが、これで秘蔵講演録は出尽くしたのか、まだ秘蔵があるのか楽しみなところです。
IMG_8328.jpeg 先ず表紙を開きますと天風師の毅然と立った写真になります。天風会は秘密結社でありませんが、この親指を中に入れた拳の握り方とクンバハカ体勢で、一見して天風仲間とわかります。
 講演録は天風哲理が総仕上げに入る最も円熟した天風師85歳から89歳の最晩年(1961年〜1965年)に、神戸、京都支部で行なった研修科での講演録になります。
 講演がいつも軽妙な講談調で面白くやさしく話されるので、我々はついつい原稿なしに即興で話されると思い気軽に拝聴しますが、天風師は何を主題にして話すのかを、事前に熟慮し原稿を整理されていました。野崎郁子第三代会長によりますと、当時、東海道在来線で関西に向かう列車の中で、原稿をもとに講演の準備をし、入れ歯のために飛び散る唾で社窓が水粒だらけになっていたと話していました。この師の差し出す真剣さに対し、我々も真剣勝負で心読せねばと思う次第です。
 講演録「心を磨く」は題名通りどこまでも心の問題を扱っています。ここで面白いことを話していますのは、肉体だけでなく時には心をドッグ入りさせて健康心断を勧めしていることです。たえず心の基本に立ち返り、自己否定をせず、「自分は尊い人間だ」と、積極的に自己肯定し、不断に自己鍛冶し、霊性心を発揮して、光明が燦然と輝く人間になるようにと諭しています。「こういう人間が、たった一人、多くの人間の中に入って行くと、多くの迷っている人間や苦しんでいる人間、みんなその一人の光明を持っている人間の近くにフ〜ッと、美化、善化されちまう」ものです。どうぞきょうから、みなさんも心を磨き、世のため人のために輝く真人になるよう祈念しての講演録でした。


実践哲学

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 心身統一法の入門には「天風会独特の理入行入という方法」があり、哲理からの理入法と実践の行入法の二通りあると習ってきましたが、実際は行入しかありませんでした。
 哲理はあくまでも実践のための理論体系であり、哲理は実践することで初めて真価となります。いかに哲理に精通しても実践が伴わないことには宝の持ち腐れとなります。
 実践がないことには知識の範囲に留まってしまい、哲理は実践を通すことで智慧となります。人生でいざという時に真に役に立つのは智慧となります。実行、実行、実行です。
 プラナヤマ(活力吸収)法、統一体操、呼吸操錬はもとより実践です。哲理の基盤となすクンバハカ法も実践することで体得となり、積極心の養成、観念要素の更改も実行の積み重ねになります。宇宙霊と一体化をめざす天風式打坐(安定打坐)も実行となります。これらは日常生活のなかで容易に実践できるように工夫されています。
 大井満先生は「一日行わざるは、一日遠ざかる」厳しく奨励し理屈をこねるよりまず実行としていました。天風師は「東京に向かって歩きはじめればいつかは辿り着けるが、歩き出さなければいつまでも同じ場所にいることになる」言われていました。
 このあたり曹洞宗の只管打坐のひたすら打坐の行入と通ずるものがありますが、10月のエッセーにも書きましたように、天風式打坐のひたすらは、長さでなくブザー音の途切れた刹那に無心の境地へ入る練習の繰り返しとなります。そして数分の打坐法をひたすら継続することを教示しています。
 哲理だけでしたら卓上で自習できますが、実践法の基本となりますとやはり日曜行修や修練会で補導してもらう必要があると思います。DVDやCDよる指導法もありますが、どうしても自己流になってしまうので基本だけは行修会がお勧めになります。
 

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