2018年12月アーカイブ

感動の創造

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417f720ZtxL.jpg 天風会メルマガの推薦でもあり「新訳中村天風の言葉」とあるので、ついに新訳本が出た!と、大きな期待をもって先行予約した本が今日届きました。今日か今日かと待ちわびていたので、さっそく読みはじめましたが、何の感動もなく1時間で読み終えてしまった。本のタイトルは出版社が
決めますが、これは「新訳」でなく「注釈」でした。12月は感動した書評を書きたく身構えていましたので、どんだ肩すかしでした。
 私は「真理を践行するものはみだりに他人を批評するなかれ。否その暇があるならば自分自身を厳正に批判するがよい(天風述)」を、旨としていますので書評は控えますが、一つだけ書いておきたく思います。
 著者はプロローグとあとがきに、繰り返し「天風師の肩を借りて、その上に乗り、今と未来の景色を見渡す」と記しています。私は天風道を33年も歩んできても、いまだ師の足元にも及ばぬ自分を痛感し、一歩でも近づこうと日々研鑽を重ねています。その私から見ますと、いともたやすく師の肩の 上に乗り景色を見渡す身軽さ、たとえ言葉のあやであったとしても、師に対しての尊厳がみられないのが残念でした。
 天風師は「俺は月を観よと指をさして 教えた。指をみないで月(真理)を観よと」、「俺の肩に乗れ」とは言っていませんでした。
 ですから著者には注釈本でなく忠実な新訳本での感動を期待したいところです。次回の感動を楽しみにしています。

心を磨く

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61clwpDgt8L.jpeg  この講演録は「心を磨く」CD全七巻を、編集し書籍化したもので「真人生の創造」についで久々の天風講演録の出版です。私は活字人間のため書籍の方がより 心に響いてきます。書籍の横帶に「秘蔵の天風座談」とありますが、これで秘蔵講演録は出尽くしたのか、まだ秘蔵があるのか楽しみなところです。
IMG_8328.jpeg 先ず表紙を開きますと天風師の毅然と立った写真になります。天風会は秘密結社でありませんが、この親指を中に入れた拳の握り方とクンバハカ体勢で、一見して天風仲間とわかります。
 講演録は天風哲理が総仕上げに入る最も円熟した天風師85歳から89歳の最晩年(1961年〜1965年)に、神戸、京都支部で行なった研修科での講演録になります。
  講演がいつも軽妙な講談調で面白くやさしく話されるので、我々はついつい原稿なしに即興で話されると思い気軽に拝聴しますが、天風師は何を主題にして話す のかを、事前に熟慮し原稿を整理されていました。野崎郁子第三代会長によりますと、当時、東海道在来線で関西に向かう列車の中で、原稿をもとに講演の準備 をし、入れ歯のために飛び散る唾で社窓が水粒だらけになっていたと話していました。この師の差し出す真剣さに対し、我々も真剣勝負で心読せねばと思う次第 です。
 講演録「心を磨く」は題名通りどこまでも心の問題を扱っています。ここで面白いことを話していますのは、肉体だけでなく時には心をドッグ 入りさせて健康心断を勧めしていることです。たえず心の基本に立ち返り、自己否定をせず、「自分は尊い人間だ」と、積極的に自己肯定し、不断に自己鍛冶 し、霊性心を発揮して、光明が燦然と輝く人間になるようにと諭しています。「こういう人間が、たった一人、多くの人間の中に入って行くと、多くの迷ってい る人間や苦しんでいる人間、みんなその一人の光明を持っている人間の近くにフ〜ッと、美化、善化されちまう」ものです。どうぞきょうから、みなさんも心を 磨き、世のため人のために輝く真人になるよう祈念しての講演録でした。

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