心を磨く

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61clwpDgt8L.jpeg  この講演録は「心を磨く」CD全七巻を、編集し書籍化したもので「真人生の創造」についで久々の天風講演録の出版です。私は活字人間のため書籍の方がより心に響いてきます。書籍の横帶に「秘蔵の天風座談」とありますが、これで秘蔵講演録は出尽くしたのか、まだ秘蔵があるのか楽しみなところです。
IMG_8328.jpeg 先ず表紙を開きますと天風師の毅然と立った写真になります。天風会は秘密結社でありませんが、この親指を中に入れた拳の握り方とクンバハカ体勢で、一見して天風仲間とわかります。
 講演録は天風哲理が総仕上げに入る最も円熟した天風師85歳から89歳の最晩年(1961年〜1965年)に、神戸、京都支部で行なった研修科での講演録になります。
  講演がいつも軽妙な講談調で面白くやさしく話されるので、我々はついつい原稿なしに即興で話されると思い気軽に拝聴しますが、天風師は何を主題にして話すのかを事前に熟慮し原稿を整理されていました。野崎郁子第三代会長によりますと、当時、東海道在来線で関西に向かう列車の中で、原稿をもとに講演の準備をし、入れ歯のために飛び散る唾で社窓が水粒だらけになっていたと話していました。この師の差し出す真剣さに対し、我々も真剣勝負で心読せねばと思う次第 です。
 講演録「心を磨く」は、題名通りどこまでも心の問題を扱っています。ここで面白いことを話していますのは「肉体だけでなく時には心をドッグ 入り」させて健康心断を勧めしていることです。たえず心の基本に立ち返り、自己否定をせず「自分は尊い人間だ」と、積極的に自己を肯定し、不断に自己鍛冶 し、霊性心を発揮して、光明が燦然と輝く人間になるようにと諭しています。
 「こういう人間が、たった一人、多くの人間の中に入って行くと、多くの迷ってい る人間や苦しんでいる人間、みんなその一人の光明を持っている人間の近くにフ〜ッと、美化、善化されちまう」ものです。どうぞ今日から、みなさんも心を磨き、世のため人のために輝く真人になるよう祈念しての講演録でした。

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このページは、三休が2018年12月 1日 00:34に書いた記事です。

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