初雪

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IMG_6500.jpeg 当地は今シーズンの初雪となりました。積雪7センチの予報で、待ってましたとばかりにたくさんの小型除雪トラックが街中を走り回っています。彼らの責務と稼ぎ時なのです。
 写真はEUの中心に位置するチューリッヒ空港で、スマートホンで自撮りしている雪だるまです。この空港の面白いのは到着ゲートからメインターミナルに移動する無人電車に乗ると、数分の移動の間にカウベルのガラン、ガランという音とともに、牛がモゥ〜、モゥ〜と鳴くのが聴こえてきて、乗客の微笑みが見られます。この録音だけでスイス人は帰郷したほっとした思いが、旅人にはいよいよアルプスの国に来たことをイメージさせます。もし、これが成田空港での数分だったら、琴の音にさくら、さくらになるのだろうか。

IMG_6524.jpeg おらが街の駅前にクリスマスツリーのライトが灯りました。昨年は消えたライトが目立ちましたが、今年は見事に満開です。当地はクリスマスシーズンが一番美しい時でして、いよいムードが盛り上がってきました。我が家は近所付き合いで今週末に飾り付けをします。
IMG_6280.jpeg 左横のクリスマス・シンギング・ツリーは、チューリッヒ商店街に飾られたもので、ツリーが舞台装置になっていて合唱団が体を左右に揺らしながらクリスマスソング歌っていました。先日、幸運にも初日の灯火式を見る事ができました。彼らの第一曲が、"what a wonderful world" でした;


I see trees of green, red roses too
I see them bloom for me and you
And I think to myself what a wonderful world

t_dsnkhnb25gl8uceedvjg.jpg 10月22日付けのブロクで、いま中国で社会問題になっているのがレンタル自転車の使い捨て。街中の道端いたる所に乗り捨てられてゴミ山になっている。一時は刷新ビジネスともてはやされたがすぐにこのザマで、ハードが最新でもソフト・メンタルが着いて行ってないのがこの国の問題と書きました。
 果たせるかな、重慶市でレンタル自転車の「悟空単車」が倒産。ついで「町町単車」と「3Vバイク」が倒産、11月に入って「酷騎単車」と「小藍単車」と「小鳴単車」が倒産です。
 業界最大手の「摩拝単車」と、2位の「北京拝克洛克科技」が、市場シェアは95%を占め、残り5%を20社が争い、昨年は市場に約200万台の自転車を投じた。今年は10倍の約2000万台が投入する見通しだった。新商売が儲かると思うと蜂の巣を突いたように、誰もが闇雲に参入するこの拝金主義の結果、わずか2年で各都市に200万台のゴミの山です。
 どうでもいいことで「あっしには関わりのないことでござんす」が、いつまでもガサツな拝金主義に付き合わされると疲れてしまうわけです。

51m9Jb+-RrL._SX298_BO1,204,203,200_.jpeg 「チャーズ」を読み終えた勢いで、本間典子著「流転の子」の450ページの大作を読んでしまった。「流転の子」は「流転の王妃」満州国愛新覚羅浩の次女「嫮生(こせい)」の半生(現在77歳)を描いたノンフィクションです。 
 同時期に「チャーズ」の遠藤誉女史は、7歳で長春市から一市民として脱出、嫮生は5歳で長春市から満州族皇紀として逃亡でした。よりによって同じ運命の少女ストーリーを読んでしまった。どちらも敗戦動乱の地獄を見ていました。
 私の中国研究は1966年の文化大革命から始まっていましたが、どうやら満州国まで遡ることが必要ようです。ここまで遡ると今の中国がより深く見えてきました。
 かなり専門分野になりますので本はお薦めしませんが、著書は「真心に国境はない」として「日中友好」にスポットを集中させていました。それはその通りなのですが、中国認識の薄さで「漢族」と「満族」の相剋の論及がなく、満族が漢族として生き長らえる葛藤と屈辱の素描がない。そのため著書には一行も書いていない一番大切な本質が抜け落ちていました。著者はたぶん無意識ですが、この本は漢族に滅ぼされた満族滅亡の鎮魂の書でした。
 嫮生が中国に残らず日本人との結婚を選択したことで愛新覚羅皇帝一族は途絶えます。もし、著者が清王朝と満州族滅亡のレクイエムを意識して書かれたら一級の名著になりました。若い著者にそこまで要求しても無理なことで、すでに優れた力作に敬意を表しますが、欲目として惜しい名著でした。

IMG_6520.jpeg 中国時事評論家の分析の浅さに飽きて、もう一度ゼロから勉強し直すために遠藤誉女史の中国論を読みはじめた。これまで、またこれからも朝日新聞と岩波書店出版の中国関連の書籍は敬遠してきたが、遠藤誉女史は例外としています。
 中国国民党との内戦で中国共産党による満州長春市の兵糧攻めで30万の市民が餓死した史実を知っていたが、これほどまでの地獄だったとは、。女史は「仇をとる気持ちでチャーズを書いた」という怨念の一級資料の墓標でして、よく朝日がこれを出版したものです。
 この敗戦からの中国、朝鮮民族の反日感情の根深さに深い溜息です。また「第六章、朝鮮戦争勃発」は、今の半島をめぐる国際環境と類似していて鳥肌がたつほどよく理解できます。
 長春包囲の時に毛沢東は「長春を死滅たらしめよ」とあり「誰が人民を食べさせるかを人民に知らしめること。人民は自分を食べさせてくれる側につく」と指示をだしました。この大原則はそのまま今も引き継がれ「中国共産党が統治しているからこそ中国は豊かになったのだ。だから中国共産党につけ」となっています。そして今になっても権力闘争を引き継ぎ、保身のために密告、裏切り、批判を繰り返しています。ですから人民は明日の夢より今日の飯「夢より饅頭」夢は食えず腹の足しにならないからです。遠藤女史はこのことを腹の底からわかっている希少で貴重な中国研究家です。その女史が「一帶一路」の中国之夢(野望)に、日本は関わるなと警鐘しています。12月の勉強にと思いまた女史の著書3冊を追加購入しました。

新嘗祭

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IMG_6517.jpeg 2017年のボジョレー・ヌーボで乾盃して12月を始めることにします!
 フランス新嘗祭のボジョレー・ヌーボが解禁になると、会社の人に今年の慰労をこめて贈ることにしています。今年ワインは悪天候と高温により「希少かつ芳醇」とのことです。毎年似たようなキャッチ・フレーズですが鮮度があります。鮮度だけが売りですので年が明けてしまうと泡の抜けたワイン?のようで、飲む気が失せるから不思議です。
 数年前まではクリスマスの出荷を終えると今年も一段落で、新嘗祭の乾盃をして後はゆっくりコーヒーを飲んで過ごすのですが、ここ数年はアマゾンを始めとしたネット通販のプレゼント注文が急増して、クリスマス直前まで忙しい日々になっています。来週からの2週間がピークでして、サンタクロースの気分になって感謝の悲鳴というところです。
 まぁ、この山を越えますと冬至の日本となっていますので、今年もあと一息です。

IMG_6433.jpeg マッターホルンの麓ツェルマット村と富士河口湖町は友好都市になっていました。どちらも国を代表とする誇りある霊峰の麓町ということなのでしょう。そんなことでついつい富士山と比べてしまうのだが、何故か二つの山から受ける印象が違うのです。
 マッターホルン(牧草の角)は、氷河に削られ異様に造型されたため傾斜が激しくわずかに氷雪を残すだけで、長きにわたり魔の山として雪も人も寄せつけぬ孤高の霊山でした。私はこの造型に神の死を宣言した哲学者ニーチェをイメージしてしまった。
 その点、富士の山(不二の山)は、やさしい雅な形状で高嶺に雪をいだき長きにわたり信仰の霊山となっていました。どちらも名山ですが、マッターホルンが私と自然を隔絶する冷たい畏怖を感じさせ、富士山が人をやさしく受け入れるのは、内に秘めたマグマの熱き愛の有無によるのかも知れない。星の爺はここでも「大切なものは目に見えない」とのつぶやきです。
 これは全くの偶然でしたが、私の来年4月の予定は、河口湖から眺める富士山になっていました。もしかしたら、私も林住期に入りこの二つの山に呼ばれたのかも知れません。
 おかげ様で11月もいい月になりました。感謝です。12月のよい月にしてゆきましょう

DSC09679.jpeg 11月26日早朝、青天、零下7度。だぶん雪かと思い7時まで寝てしまい、惜しくも朝焼けのマッターホルンをミスしましたが、麓のツェルマット村から眺めた朝のマッターホルンです。今旅のベストショットになりましたので再度掲載です。ツェルマットは敬虔なカソリック教徒の村で、村の中心に教会があります。教会の天井画はノアの洪水の絵で上方にマッターホルンが描かれています。村人がマッターホルンを守り教会の裏手に山で遭難した人をお墓がありました。スイスには山々の連峰国なのに火山がないのが不思議です。ですから地震もないかわりに温泉がないのが残念。
IMG_6432.jpeg この遠望を見に行く途中で、国際留学生グループの小さなパレードがありました。マッターホルンも最近は中国人の団体旅行者ばかりで、日本人の姿が目立たなくなってしまうなか、日の丸を背負った日本若者の姿に感動してのショットです。

マッターホルン

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IMG_6366.jpeg 11月24日、マッターホルン(4478m)は晴れ。氷河特急でヨーロッパ最高地点のゴルナークラート展望台まで(3089m)まで登り名峰を遠望できた。4000メートル級の連山が29峰あり、スイスで最高峰のモンテローザ(4634m)も遠望できるのだが、形状が冴えないためにマッターホルンにスターの座を譲っている。山の世界もイケメンで差別されるようです。
 ここまで来るのにニューヨークからチューリッヒーまで7時間ー>列車で4時間ー>氷河特急で45分、これで名峰を見られなければまた出直しでしたが初回でパス。ラッキーでした。
 翌25日から当地は冬シーズに入るとそれに合わせたかのように雪模様でマッターホルンは雪でみえなくなる。麓のツュルマットはスキーを担いだ旅行客が駅からたくさん来はじめた。当地いよいよスキーの冬到来です。
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IMG_6212.jpeg これからスイスに出かけるという矢先に急いで更新です。
 機上で読もうとして購入した遠藤誉著「習近平VSトランプ」ー世界を制するのは誰かー(飛鳥新書2017年7月刊)を、昨日読みはじめたら停まらずに、夜更かしと早朝を使い一気に読んでしまった。
 遠藤女史は1941年に満州で生まれ、7歳のときに長春市の兵糧攻めで数十万人の餓死者で、足の踏み場もなく死者たちの上にシーツをひいて野宿しながら脱出しました。「半分は無感覚になって記憶を失うことで発狂を免れ、残り半分は発狂することによって死を免れていた」という中国動乱の地獄をみた人です。ですから女史の書く著書は、累々した死者の呪いの血で書いた中国論になっていて、一夜漬けの評論家など足元にもおよびません。
「誰も語らない北朝鮮問題の根本矛盾、AIIB、一帶一路の真の狙い」に関する分析は、時を得た核心テーマでたいへん参考になります。中国人の表裏を知り尽くした中国研究の第一人者です。私の中国観とスタンスは、遠藤女史に近いと思う。是非とものお薦め本です。
 そんなことで、機上で読む本は女史の「チャーズ」を持ち込むことにしました。