2013年5月アーカイブ

こころの旅

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30.jpg 3月に母校のOB総会で講演をした折、母校が男女共学になった第一期女子卒業生の大先輩が出席され、私の著書「心を建て直す」を持ち帰ってくださいました。この大先輩は今年78歳になられ、町の「ふるさと大使」をしています。母校を卒業後に国立大学の理工学部に進まれ有機化学の博士を取得し、学術論文120編、特許17件という方でして、母校の誉れになっています。

 先週、その大先輩から著書のお礼にと、本の感想と地方の新聞に寄稿した教育に関するエッセーと共に、ご自身で要約なされた神谷美恵子著「こころの旅」の小册子を送ってくださいました。
 この要約(2011年1月刊)を拝読しましたが、実に見事に整理されていました。「こころの旅」(232ページ、日本評論社刊)を、簡潔明瞭に要約してしまうことに驚きました。さすが理工系の頭脳明晰な方だと感心しきりです。非売品かと思うのですが、こころの旅」要約を、たくさんの人に読んでいただきたいものです。私はすでに数十回拝読しました。
 私の著書に関する感想も、私が一番伝えたかった箇所を科学者の立場から的確に捉えていました。感想は手前味噌になりますのでそれは先ず置きまして、お手紙の結びに「雄大な地球文明の哲学に接し、私は新しい生命を受け継いだような気持ちになりましたので、10歳ほど若返った気分で、また、新しい人生に向かって旅立つ意欲が湧いて参りました」とありました。
 78歳の女史にして「新しい人生に向かって旅立つ意欲が湧く」とはすごい迫力です。さすが母校を代表する大先輩だなと圧倒されました。私も80歳になったらこの言葉を借用しようと決めました。それに私のWebメールの知人として最高齢というのもまたいいものです。
 さて6月になります。私も新しいパスポートを持って「こころの旅」に出かけることにします。みなさんもどうぞよい6月の旅路を。

 「人間はいくつになっても夢を諦めない。その基本として健康、体力と気力を持ち続けることが必要だ」

 「強烈な夢と目標を諦めないということが80歳でもできた。若い人はまだまだエネルギーと夢の数々があるはずだから、こうした夢を実現してほしい」
    (三浦雄一郎述、世界最高齢で世界最高峰のエベレスト制覇)

電子書籍へ

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feature-escape._V402035937_.jpeg 毎年5月に入ると決まって花粉症になり、3週間、目の痒さから始まり、くしゃみとなり、最後に咳がで始め、喉が痛くなって終わります。カレンダーに5月がなければ花粉症もないのにと思うのだが、今年は朝晩の気温差が激しいため、樹々も天候異変と勘違いして種の生き残りをかけ花粉をたくさん飛ばしているらしく、特にひどいらしい。
 目と鼻は目薬とスプレーでたいした事もないのだが、最後のステージで咳と喉の痛みがきついです。毎年この段階になって今度こそお医者に行こうと思うのですが、「喉もと過ぎれば痛さを忘れる」で、いまだに行かずにいます。でも来年は行こうと決めました。

 それでも5月もまんざら悪い月でもない様でして、月末から昨年6月に出版しました拙書「心を建て直す」が、表題を「日本大心災再建計画
天風の五輪書ー」と化粧直しして、Amazon Kindle の電子書籍で配信されることになりました。この表題名は当初私が出版社に提出して没になっていたものですから、初心に帰ったということです。よろしく。
 これを機会に私も電子書籍に挑戦してみようと思っています。これまで本はアナログの紙で読むものと頑なになってきましたが、本人の本が電子書籍になれば、これも時代の趨勢と挑戦に踏み切りました。
 今はもうやっていませんが、かって高校時代の恩師に読書法を教えてもらい、机に向かって読む本、トイレの中で読む本、通勤や人との待ち合わせの待ち時間に読む本と、3冊を並行して読んでいましたが、それが
iPad Kindle のタブレット1台あれば、
いつでも好きな時にすぐ読めるわけですから、すごい時代になったものです。未来に「乾杯」!

韓国の恨

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 韓国はやはり「恨」の国だなと、今さらにしみじみと思う。
「恨(ハン)」とは白川静氏の字解によると、「艮」は目の下に後ろ向きの人の形「匕」と書き、目は人の呪いをかけ災いを与える呪眼。後ろ向きで進もうとしても進めず不本意に退く心なので「うらむ、にくむ」になると解説しています。

 朴新大統領に期待したが、どうやらたいした政治家ではないようなので少々落胆です。ピーターの法則から見ると彼女は大統領になることでスキルの頂点に達してしまい、厳しい国際情勢のなかで韓国をリードして行くだけの力量が無いようにみえます。どうやらあの切れ長の眼は両親の暗殺の悲劇を見てしまった「恨」の目で、「恨」を持して青瓦台まで登りつめたかのようです。またして後ろ向きで進む凡庸な大統領とこれから5年もお付き合かと思うと気がめいるが、「恨」の国民にしてあの大統領なのだろうと思われる。
 私は台湾留学時代からたくさん韓国の友人がいます。3年ほど研究所の宿舎で同じ釜の飯を食べていましたので片言の韓国語も憶えました。アメリカに来てからも週末には韓国系のスーパーマーケットで買い物をし、時おりコーリアンタウンに出かけてへアーカットし、韓国料理を食べています。鍼灸マッサージ師にもかれこれ20年ほどお世話になっています。みんないい人たちです。それにアメリカに来れば、韓国人も中国人も日本人も一括して黄色人種の「オリエンタル」です。昨日も理容店で韓国人客に間違いられました。ヨン様がお店に来と思ったのかも知れない(ー。ー)

 そんなことですから、私にはあまり民族的な偏見や差別はないのですが、国家対国家のレベルでこのところ不愉快な事件が連続しています。前大統領による天皇発言、相変わらずの靖国神社の発言、先日は朴大統領がアメリカに来てまで非常識な日本批判、中でも極めて嫌な事件は、対馬の仏像盗難事件と慰安婦の問題です。
 世界の国々をみてもだいたいが隣国とあまり仲が良くないものです。これは民族の種が近いので仲良くしていたら民族アイデンティティーが消滅して同化してしまうから、無意識的に防衛本能が働きお互いが差別するものと思っています。いわゆる近親憎悪というものです。
 それにしても仏像の盗難事件は、仏像を信仰の対象としてでなく政治的に弄んでいるようで、全く筋の通らない罰当たりな行為です。信仰は心にあり仏像にあるわけでないから、こんな因縁のついた仏像は韓国にくれてやればいいと思うが、くれてやる前の条件として、いったん盗難仏像を返却するのが、仏教徒の筋というものです。でないと仏像の顔も三度で因縁果報で罰が当たるというものです。
 それと慰安婦問題ですが、こうした大人の問題は大声を張り上げて騒ぐものでなく、政治的に静かに解決させてゆくべき問題です。しかも大騒だけでなく慰安婦の銅像まで建ていますが、こうした行為がどれほど国の品格を落としめていることなのか、彼らには分からない様ですが、国家のプライドをもってもらいたいものです。
 慰安婦は昔も今もどこの国の軍事基地の付近に存在しています。軍の規律を維持するために、人間の根深い業の必要悪として恥部の秘めたる部分です。ですからイエス・キリストは、「一度も罪を犯したことのない者だけが(娼婦に)石を投げるがよい」と説いています。もし大声で騒ぎたて石を投げるのなら、その前に自国の娼婦を一掃してからにしていただきたい。それにワシントンにまで来て、首脳会談の裏側で朴大統領の側近報道官によるセクハラ破廉恥はなんとも見苦しい、
「恨」で発想した行為はおおむね「恨」の因果応報で終わるという、仏の教えを学習して、そろそろ大人の国になるへきかと。
 「やさしさとは 許し合うことを知る 最後の真実〜♪」
                  (今井美樹『プライド』)

パスポート

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IMG_0792.jpeg 今日ニューヨーク日本領事館へ行き新しいパスポートを取得してきました。有効期限が2023年5月までとあり、まっさらな通行手形を見ながら、さてこの10年間に何をやろうかなと考えてしまった。
 私の人生の時空を競馬で例えれば、第3コーナーを回りまもなく第4コーナーにさしかかる所となります。まだアゴが上がっていませんのでこのまま前に向かって疾走しようと思っています。お楽しみはこれからでして、目下「10カ年計画」の作成中です。
 そんなことでアメリカ情報機関が分析した「2030年世界はこう変わる」(講談社)を購入して近未来を覗いてみました。この報告書は大統領選挙に合わせて4年に1度更新され、新(再任)大統領にレポートするもので、アメリカがこれからどのような国家戦略を採るべきかの参考資料となっています。
 大筋において近未来世界のトレンドとして参考になりますが、所詮、未来予測など外れることが多いので、報告書は最善と最悪のシナリオの提起となっています。

 この報告書をみますと、アジアは中国、インド重視に偏り、腹が立つほど日本軽視になっています。最悪のシナリオで行くと日本は消滅同然となっています。もっとも日本はデフレ経済のなかで失われた20年が続き、さらに大震災と民主党政権の無能政治の情況では、悲観的な予測になるのも理解できます。いかに民主党政権が日本をここまでだめにしたかがよくわかります。このまま行けば日本は沈没でした。日本もなめられたものです。
 幸い日本国民は危機に敏感でして、最悪のシナリオから最善のシナリオへ面舵をきり、「2030年」の予測シナリオはわずか半年足らずで外れてきました。安倍首相の一連の動きも、昨年12月の時点でこの報告書を読まれての行動かと思います。どうりで日本の変わり身の速さにオバマがたじろぐはずです。ここで世界に向かって日本の本領(底力)を見せてやるといい。
 私も最善のシナリオに沿って、新しいパスポートに「10カ年計画」の作成に入りたく思っています。

トルコ料理

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imam.jpg       (写真はサクルエブ・トルコ料理兵庫店のメニューから)
 久しぶりにニューヨークに出かけたので、トルコ語の話せる台湾の知人と9番街のエスニック料理通りに行きトルコ料理を食べてきました。
 トルコ料理は中華料理、フランス料理と並んで世界三大料理と言われていますが(日本料理を入れて世界四大料理とすべきです)さすがに美味しい。知人のトルコ語を聞きながら食べるとさらに美味しさが増しました(ちなみに知人の親戚が宇都宮馬場通りに在る餃子の老舗)。

 ランチコースの他に、知人のお薦めでオリーブオイルをたっぷり使った茄子に野菜を詰めたトマト煮「イマムバユルドウ(高僧が気絶)」という名物の前菜を注文しました。
 このユニークな名前の由来は、高僧(Imam)が匂いをかいただけであまりに美味しそうなので気絶(Bayildi)したという事です。メインの肉はまあまあで気絶しませんでしたが、デザートにトルコ菓子の王様「バクラブァ」という薄いパイをなん重にも重ねて、その間に砕いたクルミを挟んでオリーブで焼いたお菓子とトルココーヒーを満喫しました。
 本来なら先ずトルコのビールそれからトルコの赤ワインと行きたかったのですが、車を運転して帰らねばならず、それに花粉症ぎみでしたので我慢しましたが、惜しいことをしました。

あ〜またイスタンブールに行きたくなってしまった。
 目下そのトルコ・イスタンブールと
東京は2020年夏季五輪の招致を争っています。五分五分の勝負かと思うが、トルコがいくぶんリードしているかも知れません。それに焦りを感じたのか猪瀬都知事のトルコ批判の不適切なオンゴールもあり、先行きが更に混沌としてきました。
 この日折よくトルコ訪問中の安倍首相は、トルコ首相との会談時に、五輪招致を巡ってイスラム諸国を批判した猪瀬都知事の発言を謝罪し、「五輪のフェアプレーの精神にのっとりお互いベストを尽くしていきたい」と、都知事のオンゴールをカバーしていました。さらに経済界との会合の席でも、「もしイスタンブールが五つの輪を射止めたら、私は誰よりも先に『イスタンブール万歳』と申し上げたい」と、エールを送り「もし東京が射止めたら、どうかトルコの皆さん、世界の誰より早く『万歳』と叫んでほしい」とスピーチして、会場から盛んな拍手を浴びたようでして、親日国ならではの光景です。
 7月が招致の主戦場で9月7日に決定するが、もしこれで東京が負ければ猪瀬都知事に批判が集中し「おたんこ茄子の気絶」でして、勝てば安倍首相の手柄となるようです。どうやら目下強運続きの安倍首相の周りにいいブレーンが付いているのかと思うが、うまく処理しています。
 私も東京に決まって欲しいですが、もし、イスタンブールになったとしても誰よりも早く万歳ができます。アジアの極東と極西に位置し、共にアルタイ語を源流とした東洋文化と西洋文化の交差点都市でして、良きライバル同士の決勝戦となっています。さてどうなることか。

富士に恋のぼり(2)

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09-1.jpeg 4月中旬に香港で娘のフィアンセと初顏合わせしました。
 かなり前にサントリーオールドのCMに「娘の相手」という
がありました。愛娘をもらいにきた相手の話しも聞かずに、台所に立ってサントリーオールドを取り出し、父の後を追ってきた娘に向かって、「残念だな、やな奴なら一発なぐれたのに」という名作があります。
 私の場合ですが、娘も相手も周りの友人も、心配したり緊張したりした様でしたが、そんなドラマ的なものでなく、香港展示会の後だったこともあり、道端で会って初対面の挨拶と握手を交わしただけでした。シャイな相手でしてスイス訛りの英語で、私にモグモグとなにかを言おうとしていましたが、そんな事はどうでもよく、私の一言は、「お腹すいたよ、近くに美味いレストランないかな」でした。私があまりにあっさりしているので、娘も相手方も拍子抜けしたようでしたが、実際に面倒な堅い挨拶などどうでもよかったわけです。
 というのも私自身は相手に会う前にすでに彼を受け入れていました。娘が選んだ仕事仲間だし、私のウイーク・ポイントを知る娘の入れ智慧かも知れないが、会う前に富士山に登り頂上からスキーで降りてきた時点で、こんな馬鹿はそうもいないだろうし、この程度の馬鹿な男でいいだろうと思っていました。
 上の写真は富士から見た御来光に恋のぼりです。二人が幸せになってくれればそれでいい。
 
 晴れてよし 曇りてもよし 富士山 

富士物語(1)

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 今日ユネスコの諮問機関が富士山を自然世界文化遺産の登録にふさわしいと勧告しました。古来から信仰対象として日本人の精神性を形作ってきたとともに、海外にも影響を与えた葛飾北斎らの浮世絵の題材にもなった文化的価値をその理由としています。
 が、勧告などと冗談でない。なにがユネスコだい、大きなお世話だ。富士山は遺産ではなく財産であり、今も生き続けている火山だ。
 あの赤富士は夕陽ではなく朝日に照らされて一瞬だけ赤く映える現象であり、日本民族の霊性の根源をなすものです。
私は富士山を日本のシンボルとしてこよなく愛で、オフィスに3枚の絵を掛けています。しかし、その私も夏山には登っていますが、冬季にも登山ができて、スキーまでできるとは全く知りませんでしたし、考えてもみませんでした。

01-1.jpeg  上の写真のように、「<警告>通行禁止!!」とあり、「現在この登山道は通行止めです。冬山登山への経験と十分な装備がない安易な登山は遭難に直結します。登山を強行して遭難しても自己責任です」と、書かれています。
 実際、
冬の富士は見るには美しいですが、登山においては、「白い魔境」、「恐怖の雪山」、「難易度はエベレスト級」などと呼ばれているそうです。そんな富士山に3月初旬、スイス人のスキーヤーと、3人のドイツ人クライマーと、アメリカ人のガイドとで一合目から頂上まで登って行きました。
01.jpeg惜しむらくは日本人はいないのです。夜はテントを張って2日がかりで雲上に登り詰めまています。
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01-2.jpegやっとの事で登りましたら、翌朝はわずか45分で麓までスキーで直滑降です。淡々と一人で静かに登り、一人で滑り降りて来るのも素敵だな〜と思う。でもね〜、あの富士を独り占めして滑ってくるとは、羨ましくもあり、悔しくもある。
21.jpeg2日間かけてやっとこさ登り、45分でお仕舞いとは、スキーヤーにはわかるのか知れないが、一般の人から見ますと何んとも割りの合わない馬鹿げた行為としか思えない。私の大好きな富士山を外国人に制覇されるとはトホホ、悔しいけど憎い事をやってくれました。アホ連中の顏がみたいものだが、みな覆面をしていているので残念。
18-3.jpeg実は、このスキーヤーのスイス人が、愛娘のフィアンセなのですから、さらに憎い(>_<)。(続)

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