2020年8月アーカイブ

8?28.jpeg この公園を散歩したのは1年前になる。時の流れのはやさに戸惑いを覚える。
 9月に20日間ほど日本へ「GO TOトラベル」の準備を始めた。羽田飛行場で水際族としてPCRと体温の検査を受けて入国となるが、群馬へ帰省するのに公共の交通機関を使用できず、入国時に特定した友人の車でそのまま帰省。帰宅後の2〜3日はPCRの結果待ちと2週間の自宅待機となっています。
 2週間後に東京でビジネス会議を済ましてからアメリカに戻りますが、そこでまた14日間の家で自粛、外出時はマスク必着と6フィートのソシャールディステンスの厳守です。
 何度かブログに書いてきましたが、たかがコロナにこの異常なまでの騒ぎ、未だに納得が行きません。中共ウイルスがTVワイドショーに感染し、さらに視聴者のメンタルを汚染し、社会の雰囲気まで変えてしまった。中共ウイルスの亡霊に見事にやられてしまった。
 本来、心の免疫力を高め中共ウイルスと闘うべきなのに、はじめから背を向けて逃げの姿勢だが、いつからそんな臆病になったのか。「いたずらに心配したり悲観したりすると、すればするほどその心配や悲観する事柄が、やがていつか事実となって具体化して来る(天風)」から、ここは積極一貫で前向きで行くことだ。私も仕方なくコロナ対応規定に従うが、もうそろそろいい加減にしてもらいたい。

 補記;安倍首相も中共ウイルスに命を削がれた。無念。
    これからの日本、極東アジアの激動に耐え得る強いリーダーが待たれる。

8,25.jpeg  香港、台湾の中華料理の美味しさに魅せられ中国問題の深みにはまった私にとり、習政権が人民の卓上にまで干渉して来るのは頂けない。今の中国で生きた文化は料理しかないのに、これさえも崩壊したら後に何が残るというのか。習流の文化大革命です。
 ここで私の得意とする中華料理の一般的な注文法を(注釈)を加えながらご披露したい。
 レストランに入りまず当店の得意料理とコース料理を聞き、それを中心にして注文を始めます。4人なら4皿と+スープ、6人なら6皿+スープと1人1皿を目処にします。スープの美味しい料理店はだいたい料理も美味しい。(習政権はこれを1皿減し、かつ1皿の量も減らせと指示。しかもそれを監視せよと)。
 注文は海千山千をお客の好みに合わせて前菜、牛肉、豚肉、鶏肉、海鮮類、野菜、スープの中から選びます。メニューもその様に分類されています。(この注文の時に食欲が湧き出て至福の時なのです)。
 料理が卓上に上がるともっぱら賞味の話題となり(結婚式の最中ですら新郎新婦をそっちのけで、ひたすら卓上の賞味談義です)。そして、魚の料理が卓上に運ばれると「魚(YU=余裕と同音)まだまだご馳走する余裕があるのですが、今日のコースはこれまで」とのサインになります。(私は中国で魚類を忌避していました)。
 さてここからが大切。習慣として卓上に料理が残るのですが(食べ残し禁止令など出さなくも)、残った料理を持ち帰り家族か使用人が食べることになります。残った料理をひとまとめに炒め「八宝菜」が生まれています。(ホストは持ち帰りを見越して多めに注文をしますので、ぜんぜん無駄になっていません)。通常、最後の魚は上面だけを食べひっくり返しません。余裕をひっくり返えさない験を担ぎます。かつて裏面は使用人が食べました。ですから何でも料理してしまう中華料理に無駄はありません。
 人民の拝金主義と並行して食事が至福な一時なのだ。習政権よ、ここまで口を挟むことなかれ。

七つの中国

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IMG_0874.jpeg 8月の米中一触即発の危機は、中共の後退りで回避したようだ。
 中共内部で路線闘争が先鋭化したが、どちらが軍権と実権を握ったとしても、どちらも同じ穴のゾンビで腐敗にまみれ腐り切っている。仮に軍がクーデターで実権を握ったとしても、その軍自体もゾンビに輪をかけた腐敗集団となっている。そう思うと展望が開けずお先真っ暗になってしまう。
 まぁ、お隣の事を私がとやかく気を揉んで始まらないし、先方から「狗拿耗子(犬がネズミを獲る=余計なお世話)」と言われてしまう。それでもどんなものかと中国関連の蔵書の中から資料を探したら、1997年に出版した「7つの中国」に目が止まった。
 この著書は作家の深田祐介氏が1996年12月に李登輝総統に会った時、「最近、面白い本を読んだ。中国を七つの国に分割統治という話なのだが、実に論旨が通っていて感心した。日本で翻訳出版したらどうか」と薦められた本でした。
 さっそく再読したが、驚いたことに鄧小平の「改革解放路線」の時すでに今の中国の現状を見事に予言していました。まったくこの国は絶望的に変わっていない。著者は「21世紀中国は全人類の災厄」、「仮に中国が躍進しても、中華大帝国の復活であり、まるで義和団的の暴徒がゾンビと拝金主義になって生き返る」、「中国という一匹の神龍は、これすなわち悪龍である」と結論。中共の「革命フェティシズム」の呪縛が黄禍となり、その最初の犠牲者が香港であると洞察していました。
IMG_0875.jpeg そして、「何らかの手を打たないと中国は永遠に回復不能の深淵に足を踏み入れることになり、また世界各地の人々もその煽りを食う羽目になってしまう。中国の暴走に歯止めをかけ、この国を建設的、平和的な道へ導かなければ、三十年以内に人類の頭上に大災難が降りかかることは免れ得ない」。
 この予言の30年後が「今」です。そこで著者は中国人が、子々孫々の絶滅を食い止め生き残るために「和平七雄理論」、7つに分割統治する中華連邦制を提唱する、実に慧眼な名著です。しかし、中国に未だそうしたリーダーが出てこない。たとえ出現しても中共独裁に潰される。

 長い歴史の中で飢餓に苦しんできた中国人は、食を最重要の天としてきました。
 今でこそ「ニーハオ」が挨拶語になっていますが、つい最近までは知人と会った時の挨拶は、「食事したか?」、「食べた(吃飽了)」でした。たぶん近い将来またこの挨拶に戻るのだろう。
 ここにきて8月11日に習近平は「飲食の浪費現象は目に余る驚きであり、心が痛む。我が国の食糧生産は豊作年が続くが(隠蔽)、食糧安全に対しては終始危機意識が必要だ」と、5人で食べる時は4人前、6人の時は5人前と一皿減らして注文し、食べ残しなど飲食の浪費行為を徹底的に制止し、節約習慣を教育する重要指示を出しレストランに監視委員を置くようです。
 食糧危機が来年にでも押し寄せるなか、いよいよ中共は人民の食事にまで手を出し始めた。こんな事まで独裁者が言うのか。独裁者自身が激痩せしてから言えば人民もそれなりに納得が行く。
 「民衆は無知であるが、真実を見抜く力がある」(マキャベリ)。食べての幸せ、食の恨みは恐ろしい。食えなくなれば動乱が始まり独裁の崩壊は近い。でもその後のプランが描けない。

20200818101733972.jpeg 8月は中共の権力闘争の山場となり目が離せず、ユーチューブで1日3時間ほど情報を見ている。
 このところ多くの情報は、中国人からの発信を検索しています。やはり中国人の発信が鋭く迫力があり、日本の中国研究家が霞んでしまう。私の持論「中国の事は中国人に任せればいい」、とても我々の手に追えるものでない。
 前ブログのアグネス周さんの写真に次いで、今日は中共エリート幹部育成の教官で、中央党校を40年以上勤務して退職した蔡霞教授の写真を掲載しました。やさしい顔をしていても中国の女性は怖い。
 蔡霞教授の6月の発言を、福島香織女史のメルマガからそのまま引用します;
 「中共は政治的ゾンビであり、習近平はマフィアのボスだ」 
 「私個人の見方だが、国家主席任期の憲法改正以来、この党は事実上、政治的ゾンビ(中国でいうキョンシー)になってしまった。憲法修正は明らかに党内のプロセスにおいて非合法であり、18期三中全会を人質にして、三中全会の二日前にいきなり任期撤廃を言い出した。三中全会は犬の糞を飲み込むように行われ、多くの中央委員会の中誰一人、この問題に意義を唱えることができないままであったのは、つまり、もう党は死んでいる、ゾンビと同じということだ」
 「一個人、主要指導者のひとり(習近平)は、ナイフを突きつけ、けん銃をかざし、体制本来が作り出した官僚腐敗を手のうちに捻り潰し、党内には、幹部を含めていかなる人権、法治の補償もなくなってしまった。9000万人の党員は、奴隷、個人の道具に成り下がったのだ」
「習近平は完全に、マフィアの大ボスのようなものだ。好きなように罪を定める。実体経済を支えなければ、罪となり、中央を批判したら、罪となり、党に誠実でない、といえばこれも罪に問われる。どこに法治の要素があるのか。政党はどこに政党の感覚があるのか。完全にマフィアのボスのやり方だ。思うままに、手下を奴隷扱いし、すきなように処罰する。だから、私はこの党はすでに政治的ゾンビだというのだ。...全党が一人を中心に回る。これを政党とよんでいいのか?もはや政党ではあるまい、彼はやくざの親分にすぎない」
 以上、「中共はすでにゾンビ、もう死んでいる」と、実に手厳しく本質をついた発言です。
 この事により蔡霞教官は国家の栄誉を傷つけたと、党籍剥奪処分を発表し退職者に与える年金その他恩給の権利も剥奪されることになった。蔡霞はすでに米国に移住。

PA030655.jpeg 8月10日に香港民主の女神とされているアグネスチョウ(23歳)が、国家安全維持法違反として逮捕され翌朝に保釈。無宗教の女神殺し。拘束されている時に彼女の頭の中で欅坂46の「不協和音」が流れていたという。もうこの若者の世代は、反中共などという古臭い思想よりも不協和音のノリ、、、「僕はyes と言わない 首を縦に振らない まわりの誰もが頷いたとしても 僕はyes と言わない...。」なのだろう。羨ましいほどすごい。保釈時のインタビューを聞くと、アニメで覚えたという日本語もうまく、記者に対する返答も明快で聡明な人ですね。
 同日200人前後の警察官が中共に批判的な論調で知られる蘋果日報を捜索し、香港メディア界の大物である黎智英(ジミー・ライ)等10人が拘束され翌日に保釈。これは香港内外の反中メディアへの警告であり恫喝です。これに対し香港の蘋果日報の株は3倍に跳ね上がり、たとえ白紙の新聞でも買い続けると反応している。中共はどこまで暴走を続けるのか、いい加減にせんかい。蘋果=リンゴ、中共はエデンのリンゴにまで食らいついた。
 李登輝元総統はかつて「習近平には民主化できない。そもそも民主の素養がない。習近平は毛沢東の独裁権力闘争しか知らない」と喝破している。

 

北戴河会議

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 7月下旬から8月初旬にかけ中共の最高幹部と長老たちが、北戴河の別荘地で行う非公式の会議が終わった。内部で熾烈な権力闘争があったようだが、結果的には何も変わらず習近平の四面楚歌路線の継続のようです。
 北戴河会議で変化の山場を迎えると密かに期待したが、中共はもはや組織が硬直化し腐れ果て、自らでは変わることができなくなっているようです。もっとも権力闘争といっても、どっちもどっちの阿修羅の世界、このまま落ちる所まで陥ちて行くしかないのだろう。こんなボロ船の船長を引き継ぐ人も出ない、まぁ沈没まで習近平に責任をとってもらおうという虚無主義です。実に嫌な国になったものです。 
 呪われた文化大革命の成れの果て、習近平はそこに咲く阿修羅の徒花なのだろう。

81uayzbQcBL.jpeg 李登輝元台湾が逝去しました(享年97歳)。合掌
 李登輝元総裁の逝去で私を連想してくれたようで、日本と台湾の友人数人からお悔のメールと電話をいただきました。日本のマスコミが死去を大きく掲載したことに驚きました。偉大なる宝を失いました。
 中共の狭義な横槍で不可能とは思いましたが、それでもノーベル平和賞を獲らせてあげたかったです。せめて大勲位菊花章を授与と思うのですが、日本にそれだけの勇気がないでしょう。無念です。
 今たくさんの李登輝元総統への追悼文を、涙しながら拝見していますが、私にとっては総統でなく李登輝老師(先生)への哀悼となります。
51BCT7D44DL._SX329_BO1,204,203,200_.jpeg 留学した2年目に当時一介の教授だった李老師の「東南アジア経済」の授業を拝講しました。授業が終了した後、私の中国語がまだ拙い頃でしたので、教室の廊下に呼び止められ、日本語で「私の授業わかりましたか」と補充してくださいました。その挙げ句に「今度、私の家に遊びに来なさい」と言われ、師母の手料理をご馳走になりました。
 その1年後の1971年に行政院政務(無任所相)に入閣し、78年に台北市長、81年に台湾省首席を歴任し、蒋経国総統(当時)に抜擢され副総理となり、あれよあれよと言う間に総統になってしまいました。蒋経国の聡明な英断もありましたが、李老師自身まさか総統になるなど思ってもいなかったし、その野心もありませんでした。
 私は龍が天翔するが如くの出世を身近でまざまざ目撃し、これって何故なのかと大きな衝撃を受けました。それは天が付与した師の巨大な愛の量とそうなるべくした運命の采配だとしか考られませんでした。
 私は老師から「愛と運命」を、実感を持って学びました。再拝

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