2020年5月アーカイブ

515w7NpEXiL._SX339_BO1,204,203,200_.jpeg 25日の中共ウイルスの非常事態宣言が解除された翌朝に、なんとも言えない「やった〜」という清々しさを感じた方も多かったと思う。この感じは私が中国に出張した帰り香港へ戻った時にホッとした解放感と同じかと思う。香港で自由の空気を深呼吸したものでした。
 今日5月28日にオアシスだった香港が、中国の民代表大会に於いて「香港国安法」が、一方的に可決され自由が奪われました。中共の裏切りで香港の「一国二制度」が形骸化しました。一体これからどうなることか、日本にとっても決して他人事でありません。
 中共ウイルスと習近平独裁の暴政がさらに進みました。この期に及んでも何の内部改革もなく習近平の独裁を許す中共ウイルスの断末魔です。6月の香港は暴風雨に荒れ狂うと思います。今日の日を忘れぬ為に、福島香織著「世界は習近平を許さない」の近刊を購入しました。原稿料の一部が香港の自由戦士へ行くとのことです。
 これで5月も終わります。6月から通常の仕事に復帰です。

51iGrB-sAFL._SX339_BO1,204,203,200_.jpeg 週末を使って三浦柳著「『残心抄』祖父三浦義一とその歌」を読み通した。
 昭和も遠くなりにけりで、何で今さら三浦かと思いましたが、読み始めたらとまらない素晴らしい伝記でした。
 三浦義一が生き抜いた激動時の破天荒な戦前、尊皇歌人の文化維新としての戦中、政財界の黒幕として共産化と戦った戦後の生涯でした。私の学生時代はちょうど三浦義一の最後の舞台でしたので、登場する人物が身近な同じ雰囲気の中で呼吸をしていましたので、読んでいて息詰まり涙する伝記でした。でもお勧め本としてはどうかなです。

 三浦柳女史が一つの人物伝として書き残しておくべきものかと思いながら15年間ほど温めて書き続けてきたというが、執行草舟氏の熱望がなければ刊行までたどり着けたかどうかです。令和元年12月出版ですから、今年なにかの文学賞を獲ることでしょう。
 読み終えて改めて執行氏の「解題『残心抄』に思う」を、読み返しましたが、こちらも素晴らしい小論でした。執行氏はいい仕事をしていますので、ご祝儀に氏の「魂の燃焼へ」を購入することにした。
 さて、これで中共ウイルスの緊急事態時のなかでの読書を終わりにして、6月からは通常の仕事に復帰です。

51gOyjtILDL._SX322_BO1,204,203,200_.jpeg 日本では中共ウイルス第1波の大騒ぎが治まりつつあるようだ。私はこの大騒ぎにどうしても腑に落ちないことが2つありました。
 1つは、何故これほどまで大騒ぎするのかです。
  これはやはり未完成の生物兵器が武漢研究所から漏れたからと推察しました。この事実は各国の政権中枢内のタブーで、証拠がないとして永遠に闇の闇の奥に葬られると思う。これでひとまず腑に落ちる。
 2つ目は、中共ウイルス感染は隠蔽したことでパンデミックになったと、世界の各国政府が激しく中共を糾弾し提訴問題までに発展しているなか、何故に日本政府と国会及びメディアは何の糾弾もせずに大人しくだんまりを決めているのか。
 これは他人の非を責めずに己の事とする日本の品格なのか、お人好しなのか。あまりにもアメリカの対中糾弾と対照的です。これは中共よる親中派工作が浸透しているのか、もうすでに中共の属国になっているのか、何を怖れて遠慮しているのか。
 そんなことで「親中派の嘘」を期待して読んでみましたが、ここにも誰が親中派の嘘なのか出ていません。アメリカではすでに親中派(パンダハーガー)は一掃され、反中派(ドラゴンスレイヤー)一色になっているのに、日本はいまだにパンダのパンダミックなのか。ここに至ってもクマのプーさんの訪日を許すのか。
 どう考えても日本の対応は異様で腑に落ちずにいる。

bfad836243cf4134989b624bd5a15936c73da770.jpeg        (動物界でも Social Distance 生存空間)
 中国は22日から全国人民代表大会(全人代)が、2ヶ月遅れで開かれる。人民の代表と言っても選挙で選ばれたわけではないが、ここでとりあえず当面の路線が見えてくる。
 かつては路線闘争と権力闘争がセットになっていたが、一党独裁体制でいつしか路線闘争という名称が影を潜めてしまった。
 私の修士論文は「毛沢東と劉少奇の路線闘争」の文化大革命がテーマでした。口頭試験の時に劉少奇路線の立場から毛沢東独裁を激しく批判した時、主任教授から「共産政権である限り劉少奇も同じ穴のムジナですぞ」と諭されました。
0e26ef2c72a294d1067a1b091cc015c86f4297c0.jpeg この路線闘争で実務派の劉少奇が粛清されたが、かろうじて鄧小平が生き残って引き継ぎ、経済改革開放に疾走し、2020年までは国際社会で目立つことをせず、じっくりと力を蓄えておく「韜光養晦」路線を、江沢民、胡錦濤の政権で強国にのし上げました。これを継いだ習近平は、あと7年の力の蓄えを待てず愚かにも2013年に「中国の夢」の花火をぶち上げました。
 明らかに習近平の独裁一帯一路線なのですが、今回の全人代でこれを変える修正路線の動きがまだ見えてこない。いずれ変えざるを得ないのに党の動脈硬化なのだろう。
 まぁ、どう変わろうが「共産党政権である限り同じ穴のムジナ」で、日本にとっていいことありません。中共ウイルスに2次感染しないためにも、即刻に手を洗い対抗力を強化し、ハッキリと「Social Distance」(生存空間)を取ることです。
 早期の脱中国までは無理でも、海洋国家としてインド太平洋経済圏、TPP構想の日本外交に立ち戻ることです。

41xB2vVu4EL._SX342_BO1,204,203,200_.jpeg 時折、自分でも自分の好奇心に呆れるのだが、
 執行草舟氏の「『悲天』復刊にあたって」と、ご自身の自費出版という「復刊後記」と、三浦柳女史に出版を勧めた「祖父三浦儀一とその歌『残心抄』」の「解題『残心抄』に思う」を、読みたくなり二冊を購入してしまった。「解題」が読みたくて著書を購入、こんなのありかな。

 命がけの読書人、本を食らうという執行氏の解題の文章は、実に素晴らしく心を打ちます。本人が書かれる文章は硬派で難解なのだが、改題は名文。これだけで購入してよかったと思う。これまで三浦義一は政界の黒幕くらいの認識しかなく、歌人であったことは知りませんでした。
 かつて三浦義一に自伝を書くことを薦める友人たちに対し、「俺のやったことには書き残すに価することはひとつもない。恥多き人生だ、つまらん一生だった」という伝記が、孫娘によって喪中として書き下ろされたいう。
 これを機会に『残心抄』から入り、ついで『悲天』を読んでみることにした。

 30年ほど前にネチズン(Netizen)「ネット市民」という会社名を登録しました。
 当時はコンピューター使用のインターネットが、地球を取り巻き始めた頃でしたので、「地球市民」
Netizen of Globalといったノリでした。とても好きな名称でしたが数年前に登録を抹消しました。
 そしていま中共ウイルスの大騒ぎの後、日本は明確にデジタル社会を形成しつつあり、今度はコンピューターでなく誰もが手にする携帯電話でのネチズンになりました。しかも、「地球市民」でなく「日本市民」Netizen of Japan として土着化してきました。
 これは大きな変化でして、日本社会が明確にアナログ世代からデジタル世代にパラダイムシストしたことを意味します。具体的にはオールドメディアとそれで育った団塊世代と、戦後体制を引き継ぐ似非リベラリストの影響力が減少しながら退場です。
 そして奇しくも時は令和に入りました。日本らしい素晴らしいデジタル文化を創造して行きましょう

大調和の絶対愛

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61BA9YzwPRL._SX344_BO1,204,203,200_.jpeg 「神と人をつなぐ宇宙の大法則」―理論物理学vs仏教哲学―を拝読。
 毎度のことですが、本の題名は編集者が決めるのですが、今回も内容とのズレを感じました。また、稲葉耶季女史(1月14日逝去)と保江邦夫氏の対談にもズレが目立ちましたが、捨てがたい光る言葉が各所にありましたので、書き出しました;
*隠遁生活をしていたカトリックの神父さんの教えに、「おやすみ〜」と床に入る時、幼児が家に帰った時に母親を探して「ただいま〜っ」と言うようにして神の懐に入るだけで天国に行ける。
*悟りとは「差取り」で、神と人との差を取り払うことで一体になる。
*湯川秀樹の「素領域理論」でいう絶対の大調和には、「自分たちが空間と思っているものには見えない実体があって、それは愛なんだ」。
*看取り士の女性が、間もなく亡くなる人を抱き抱えて、ジーッと目を合わせていると、亡くなる人と彼女の空間と、周囲の空間に、小さな「愛」と言う文字が無数に見えたそうです。漢字ですよ。漢字の「愛」という字が無数に、、、
*天の計らいすべて起こることは宇宙意志。
*合気道の創始者植芝盛平先生も「合気は愛じゃ」といっておれれました。人の生き死にや本質に関わる経験をしていますと、自分たちの周囲に満ちている完全調和という愛を直感で捉えるようになる。
*ついでにもう一つ、合気道を「愛魂道」と洒落ていました。
 このようなことで、もし私が編集者なら、本著書の題名を「大調和の世界」―湯川秀樹素領域理論の絶対愛―としました。

maginfocus200511_NY-thumb-720xauto-196633.jpeg ニューズウィーク日本語版の写真に、5日ニューヨークの青空にエアショー5機が飛来し、医療従事者や救急隊員と全ての市民に向けた感謝と希望のメッセージが送られた。
IMG_0531.jpeg また、郊外の家々の庭に前戦(Front Line)で戦うヒローたちに感謝と激励の立て札が並んでいます。街中は半旗の星条旗となり、車の中で聴いているクラッシック番組も、励ましのマーチと癒しのワルツが多くなっています。当地では誰もが自分のできる範囲で静かに戦っています。戦っている限り負けないのです。私がこの国をいいな〜と思うところです。
 日本は中共ウイルスの怖さからあまりにも肉体方面に関心が偏ってしまい、心の方面が置き去りにされました。そんな中でも私が長年にわたり拝読しているメルマガはさすがでした。まず心の免疫力の強化法を先行させ、それと並行して可能な限りウイルス関連の論文を研究した後に、肉体方面の免疫力の強化を書いていました。心と肉体の免疫力強化で、心身のバランスをとっていました。これが本来あるべき姿勢です。
 また、中共ウイルスによりユーチューバーの情報が、にわか集中豪雨ごとく降り注ぐなか、一つ質の高い動画を見つけて登録しました。文字だけの動画ですが、たぶん日本に留学した中国人で、今は証券会社か商社で働く人かと思うが、中国への同胞愛と日本を守る立場から鋭い中共分析を提供してくれています。
 輝く未来のため、中共ウイルスに目をつぶることなく戦い続けよう。
FLAG Thank You Front Line .
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41KMXTM32ZL.jpeg 関大徹禅僧は13歳から禅の世界に入り只管打坐、4月にブログで紹介した町田宗鳳禅僧も14歳で禅の門をくぐり34歳から海外を遍歴した後に「ありがとう禅」を創設しています。
 執行草舟氏は7歳の頃に「葉隠」の武士道に出会い、その後の命がけで「生命の燃焼」をぶれることなく一を以って貫いています。古今東西の名作3万冊を命懸けで読んでいるとのことで、心情として「ただ独りで生きる」です。
 どの方も他が追随できない壮絶な人生を歩まれてきて、尊敬すべき天晴れな「生命の燃焼」です。これだから世の中はおもしろい。それぞれが一生を懸命です。
 すずと、小鳥と、それからわたし、
 みんなちがって、みんないい (金子みすゞ)

IMG_0518 2.jpg  関大徹禅僧著「食えなんだら食うな」を熟読。
 深い内容をやさしい文章で「禅とはなんぞや」を書いているのでよく理解できた。また目次の公案がいい。
 執行草舟氏が「この俺は、この本が死ぬほど好きなんだ!」と言う、「解題―復刊に寄す」が、実に素晴らしく熱く心を揺さぶられました;
「私は読書に関しては、古今東西の名作で、読んでいないものはない。(中略)それらの書物は、すべて人間本来の、本当の『希望』を語る本であった。すべて覚えている。忘れることなどできようものか。私は読書そのものに、命を懸けているのだ。その一冊が、本書である。この本は、私の生命の『恩人』なのだ」、「本書を40年間に亘り書斎の正面に並べ(所蔵3万冊)ずっと読み続けてきた。毎日、眺め、声をかけ、触り、そして読んで来た」。
 私はかつてこれほど熱い推薦文を読んだことがない。執行氏の著書は難解で歯が立たず、突き放されているのだが、関大徹禅僧の著書が執行草舟氏を照射することでやっと捉えることができました。同時に、その光が私に逆反射し私自身の立ち位置までわかりました。
 そのような意味で、禅と執行氏の「生命の燃焼」が理解できる有益な著書でした。

さつきの空

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IMG_0509.jpeg ここ数日は気持ちのよい五月晴れでした。
IMG_0478.jpeg 中共ウイルスの鬱陶し日々の続くなかでも、梅が咲き、ついで染井吉野、八重桜、木蓮と続き、ツツジが咲きチューリップとアイリスが色をそえ、気がつけばもう教会の庭にも花水木が咲き、若葉から青葉へ移っています。
 折角どの花もきれいに咲いているのに、今年は公園が閉鎖され車の窓から見るだけで、立ちどまって愛でることができませんでした。せめてもと思い写真をブログに留めておくことにした。
  さつきばれ 青葉の花は 散り果てず (草城)

5:6.jpeg


あまびえ

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5:2.jpeg 再び「あまびえ」に登場してもらいました。
 当地は不要不急の自宅待機中なのですが、私は週末でも会社に来て仕事をしていましたが、周りのビルには人もなく車も駐車していませんでした。会社は通りに面せず袋小路にあり安全なのですが、通常一人の時は内鍵をかけるようにしていますが、うっかり忘れて仕事していました。
 すると誰かがドアを開けて入ってきた気配がし、警察が見回りにでも来たかと思い行ってみると、なんと70歳近い「あまびえ」が立ってました。真っ白な長い髪の毛に、色のついたマスクが尖っていました。
 一瞬ひけましたが、何の用事かと聞きましたら、「10年ほど前にお宅から非常灯を買ったのですが、まだ販売していますか、家族にあげたいので、、、」とのこと。
 不要不急の自宅待機の土曜の午後に、どこからかわざわざ休みのはずの会社に来て非常灯を嘱望するとは、一体この世の人かと疑ってしまった。でも、私の誇りとしている機種でしたので嬉しくもありました。
 さっそく倉庫から2台を取り出し「必要でしたらまた来てください」と無料で手渡しました。
 やっぱりあれは「あまびえ」だったかも、、、

800px-China_imperialism_cartoon.jpeg  中共ウイルス騒ぎで1900年に起こった義和団の「扶清王朝滅西洋」事件を連想してしまう。
 押し寄せる西洋列強に義和団が20万の大軍を率いて北京と天津を占拠し、キリスト教会を焼き払い、鉄道や電信を破壊し、外国人を次々に殺戮する暴挙に出ました。清王朝がそれに便乗してイギリス、フランス、オーストリア、ロシア、日本、アメリカ、英領インドの8カ国に宣戦布告した事件です。
 清王朝の宣戦布告に対し、近代化された八カ国連合軍の軍備に義和団はあっけなく鎮圧され、中国は植民地の分割が進み、挙げ句の果て清王朝は滅亡を加速させた屈辱の歴史でした。
 この事件に現在の単語を入れ換えますと、習近平の中国の夢は2050年に復興中華帝国「扶中共王朝滅西洋文明」です。今回は生物兵器は過失流失とはいえ、グローバル経済として侵出した八カ国が軒並みに打撃を受けました。中国にとっては義和団事件屈辱のリベンジです(本音ではザマを見ろくらいにしか思っていない)。
 かくして再び八カ国連合軍が反撃を開始します。ロシアまで4月24日に米ロ共同声明を出しています。ロシアは状況の勝敗を見定めて120万の中国人を元満州国境に強制送還させました(かつて日本の敗戦が鮮明になってから満州を進撃したように)。さてどうなることか。中共はこのままでは現政権が持たないだろう。

公園開放!

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IMG_0397.jpeg 5月に入り当地ニュージァジー(NJ)州は、4週間ほど閉鎖されていた公園を、今週末2日から三密を避ける条件付きで開放されます。
 人気のない公園は寂しいもので、車窓から見るたびにお気の毒に思っていたので
朗報です。みなさん従順に規則を守っていたのには感心しましたが、公園をしめ出された人々が、車道で散歩やジョギングしていましてかえって危険でした。
 我が州はまだ12万人ほど感染者が出ていますが、ここ1週間は減少傾向にあり一息ついています。 
 5月も頑張りましょう。


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