2021年4月アーカイブ

新国体論

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71cMEEkzBNL.jpeg ここ10日間ほど更新を怠っていたらもう5月に入る。
 AIビックテックと中共ウイルスのパンデミックの相乗激変後のなか、日本の未来像を模索しようと思い、馬渕睦夫著「新国体論」(天皇を戴くこの国のあり方を問う。精神再武装の勧め)と、伊勢雅臣著「この国の希望のかたち」(日本復活へのグランドデザイン、新日本文明の可能性)を読書中。
 そして、来月はアンドリユートンプソン著「世界の未来は日本にかかっている」(中国の侵略を阻止せよ)と、一連の関連書籍を読み漁った後に、私なりの日本未来像を整理したく考えている。最近こうした積極思考の書籍が目に付くようになったのはいい傾向だ。
 その前に漫画「鬼滅の刃」(1〜3)で、一息つきながら5月を迎えようと思う。
 みなさんもよき皐月をお迎えください。

ecc2101010553003-p1.jpeg 史上初の「グローバル海洋同盟」とは素敵な名称である。インド太平洋国家にイギリスと英連邦加盟国が加わることでグローバル海洋同盟となる。
 産経新聞前ロンドン支局長の岡部伸著「新*日英同盟」(100年後の武士道と騎士道)を、読み終えた。総力取材10年という力作のお勧め本です。
 イギリスの外交政策は、勢力均衡を基本とした「光輝ある孤立」となっている。「永遠の敵も味方もなく、ただ存在するのは自らの国益だけ」という合理的で柔軟な現実主義外交です。これはそのまま今の日本が最も必要とするグローバル海洋国家の外交です。
 日本はかつて大陸国家ロシアの南下政策に対抗するため日英同盟を結び、今また大陸覇権国家、中共独裁政権の海洋進出に対抗するため「新日英同盟」に動きました。これで武士道、騎士道、カーボーイが連携し日英同盟は腰の定まらぬ日米同盟を、強固にする役割も果たします。
 日本はまたして対中外交の前線に押し出されましたが、海洋国家を実践する宿命として引き受けざるを得ない。

IMG_1697.jpeg 中共ウイルスのワクチンを、接種することができてやっと安堵したら、今度はその有効性について騒いでいる。人間とは心配の尽きない動物ようだ。
 中共は武漢発のウイルスで世界に大迷惑をかけ、今度は開発したワクチンの有効性が50%でさらに感染も拡大したとかで、ったく踏んだり蹴ったり。
 ワクチンを接種したネズミが、打っていないネズミに「なぜまだ打たないのか?」と問いかけたら、聞かれたネズミは「いま人間の試験結果を待っているところなので、、」。
 まぁ、こんなもんです。

IMG_1688.jpeg 「邪悪に堕ちたGAFA」を一気に読み終えた。著書というよりグローバル ビジネス コラムニストの優れた中間報告書に近い。
 「2016年からすべてが変わった」として、ビックテックの問題点を14章に分けて鋭く整理しています。やはりアメリカには優秀なジャーナリストがいるものです。アメリカの強いところです。
 冒頭に「フランケンシュタイン」の言葉を載せ、「私は命をもたない体に生命を吹き込むためにだけに、睡眠も健康も犠牲にした。並々ならぬ情熱でそれを望んでいた。でも、いざ完成してみると、美しかった夢は砕け散り、息の詰まるような恐怖と嫌悪が私の心を満たしたのだ」と、ビックテックをフランケンシュタインに喩えています。
IMG_1689.jpeg 人は平均して1日に2617回携帯電話に触れスマホの所有者の79%が、朝目が覚めた15分以内にデバイスを手に取る。アメリカ人の3分の1が、セックスか携帯のどちらかをやめるなら、セックスやめると答えています。平均的なティーンエイジャーは1日に7.5時間をスクリーンやスマホを眺めながら生きているという。大学生の集中力の持続時間が50年前に比べ大きく変わってしまった。こうした中毒に陥れるビックテックの魔力は由々しきものです。
 またこれは個人レベルに留まらず、政治、経済、一般の社会環境の全般にまで大きな影響を及ぼしている。数値だけのアルゴリズムによる「監視的資本主義」は、私たちの社会を危険で非民主的な方向に導き、世界を二分化する危険性を孕んでいる。
 しかし、安堵することはビックテックの問題点が明確に成れば、後は新しいルール造りと対処法になる。人間が造った問題に解決できないものはない。今、緊急に断固たる政治意志を持って規制にあたるべき時になっている。

IMG_1675.jpeg 米中は似た者同士。かつて戦禍を交えたこともなく、これからも交える事もないだろう。いずれも大衆国家で違いと言えば資本主義と共産主義の成れの果て袋小路。
 3月19日アラスカでの米中会談で、楊潔篪があれほどアメリカを叱責し悪態をついても、彼の妻と娘はワシントンとニューヨークの豪邸に住んでいる。王毅にしても娘が留学しかり。彼らは2年後退職の保身のために独裁者と国内に向けて大芝居、双方の演技にしらけるばかり。
 今日配信の福島香織ウェブマガジン「中国趣聞」(チャイナゴシップ)を見ると、フォーブスが発表した2021年世界富豪ランキングの4割を中国の富豪(共産党幹部)が占め、北京の億萬長者は100人で、ニューヨークの99人を超え世界一の都市になった。その影に貧富層7億人の月収は32000円を満たさず、これが共産国の成れの果て。
 一方のアメリカはアマゾンのジェフ・ベゾスが連続4年世界一、テスラ車のイーロン・マスクが2位。さらにビックテックのCEOが続742人と世界一富豪の多い国だが、中国人も698人と接近している。
 在米の秦偉平のコメントは、「ニューヨークの富の総量は、北京の800億ドルを越えているが、北京は富がより少人数に集中し、庶民が富を奪われて、社会構造のバランスが崩れている。貧富の差はますます拡大している」。さらに「かくれ富豪を加えれば、おそらく中国の富豪数は米国を越えているであろう」と指摘。
 アメリカも大富裕層10%が、家計資産合計の70%を所有と資本主義の成れの果て、まぁ、どっちもどっち。

ビッグテック

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71WRIjN9VWL.jpeg 3月27日のブログで、「ITグローバリズム」について書き、これに関しては日を改めて整理したいとしました。
 さっそくジャーナリストのラナフォルーハー著「邪悪に堕ちたGAFA」(ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った)を取り寄せ読みはじめた。
 目下、まえがきと第1章の概説まで読み進めたが、あまりにも刺激的な内容で空恐ろしくなってしまった。ここだけでを繰り返し3度も読み未だに第2章に進んでいない。私が45年来にわたるビジネスの世界のなかで、直接に肌で感じ、また直感的に洞察してきた危機感を遥かに越えた警鐘でした;
「ビックテックは想像を絶する規模に巨大化した。新しいウォール街になった」。ビックテックの「時価総額だけで、フランス一国の経済を超え、ユーザー数で言うとフェイスブックは世界最大の人口を誇る中国よりも大きい(2020年3月現在は26億人)」しかも、傲慢にも彼らは神の代理人を自負して「自分らは人道主義者でも哲学者でもない。エンジニアだ。Googleやフェイスブックにとって、人々はアルゴリズム(計算可能)なのだ」。「人間が金儲けの手段なのだ。私たちは自分のことを消費者だと考えているが、だが実際は私たちこそが製品なのだ」。また、今や大統領声明までシャットアウトする権力乱用ぶり。また、この「監視資本主義」によって人々の自由と民主が失われ、人々が信じることをやめた時に国家と文明は崩壊をたどる。
 私はてっきりこの危機現象は中国で起きると思っていたが、先にアメリカに起きてしまった。国家、文明、文化、政治的、経済的、一般生活環境にわたる大きな変革いや革命になっていて、いますぐ今日、緊急な対処と対策が不可欠になっています。2020年7月出版とは言え、もっと早く大統領選挙前に読まなかったか悔やまれます。これは私の危機意識の希薄さと反省しています。
 さりとて、私は毎日アップルのPCと携帯で、ユーチューブとフェイスブックのプラットホームを経由し、アマゾンのクラウドを使用し、今では主要な顧客ともなっている。そして、もうこれなしでは生活ができないジレンマに陥っています。

なごり梅

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IMG_1634.jpeg 会社の庭に植えた梅の木が、昨年に続き2度目の花を咲かせた。
 ずいぶんと遅咲きだが、なんとも感心するのは、自然が織りこまれた秩序通り昨年と同じ日に咲きはじめた。昨年はうまく根付いて花を咲かすかと気を揉んだが、今年はいつ咲くのかと安心して観察できた。
IMG_1653.jpeg 日本では桜が散っているのに、当地はまず梅の花、そしてこれから桜が咲きはじめます。それに木蓮の花が桜に競い春爛漫となります。

 梅が香に
   昔の一字
     あはれなり
       (芭蕉)

 仏壇に 帰ってきてね 孫むすめ

13804749669182.jpeg      浮世から どのくらい きたらう山桜 (葉隠)

 中国共産党の目に余る暴政に、ほとほと嫌気がさしてブログに書く気にもならずにいます。
 だが中共の海洋進出がさらに露骨になり、台湾の緊迫した危機状況が続きいつまでも無沙汰もしていられなくなり、4月は少し中共問題を扱つかうことにした。
 私のこれまでの対中共外交の持論は、たとえアメリカの属国に思われようと、アメリカの対中外交に追従しけしてそれより前に出るなが原則でした。
 しかし、バイデン大統領になり不確定要素が増大し、中共がその隙に台湾を侵攻する危険度が増大してきました。中共は建国以来、台湾解放を革新的利益としていまして、中共が存続する限りけして譲歩する事はありません。
 同時に日本の尖閣諸島までも中共の核心的利益と主張し、沖縄も歴史的に中国領としています。中共はどこから侵攻して来るかわかりませんが、日本は毅然と対峙しませんと必ず攻めてきます。
 「台湾を制するものが西太平洋を制する」で、海洋国家の生命線である台湾と日本の生存に待ったなしの危機となっています。ですから今回はアメリカより前に出て対中外交を推し進めなければならない時になりました。
 かつては蒙古襲来、近代ではロシアの南下政策で、日本は植民地化の危機にあり、国の存亡をかけてくい止めねばならず日露戦争が勃発しました。このとき日本は米英の後ろ盾もありかろうじて勝利しました。
 このままではまたして米英アングロサクソンとの同盟戦略で日中が戦うことになるが、歴史は繰り返すかのように日本が中共の太平洋進出を阻止しなければならない。先ずは戦わずして勝つために軍事力を強固し、同時に経済制裁で中共の野望を挫折させることです。日本にその覚悟があるのか。
 しからずんば中共が日本を占領し、新疆ウイグル族の如くに大和民族自治区となってしまう。覚醒の時になっている。

13771958121797.jpeg 4月はやはり桜から入ります。
 今年も日本で花見ができなかった。上の写真はふる里の城山に咲いた山桜です。桜はサライの空によく映えます。花はさくら、桜は山桜、浮世のものとおもはれず。
  年を経て 待つと惜しむと 山ざくら 
     心を春は つくすなりけり  (西行)

 西行は山桜をこよなく愛で、いくつになっても咲くを待ち、散るを惜しみ、春は心の落ち着く間もない。
 そして西行の道を追従した芭蕉は;
  うらやまし 浮世の北の 山ざくら (芭蕉)

  敷島の 大和心をひととはばゝ
            朝日に匂ふ 山桜花
                 (本居宣長)
  うらうらと のどけき春の心より
            匂ひ出でたる 山桜花
                 (賀茂真淵)
 当地はまだ梅の花が小さな蕾。昨年は4月3日に開花したが、さて今年はいつになるのか待ち遠しく、心の春は落ち着く間もない。
  春ごとに にほふ桜の花みても
         神のあやしき めぐみぞおもふ 

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