2016年1月アーカイブ

IMG_2232.jpeg              (あなたのタスン貯金「豚」を眠らせておくな)
 1月の最後は中国の景気について書いておきます。
 こればっかしは経済アナリストに頼ることなく、現地に行き肌で感
じるしかありません。
 昨年10月に訪中した時は、「景気はどうなの」と聞くと、誰もが
「まあまあ(還可以)」と返してきました。しかし、今回は同じ質問
に「よくない(不好)」と即答になっていました。不景気が生活に響
いてきたことがわかります。いよいよデフレに突入したようです。
 政府は春節前の景気刺戟策として7兆円を増刷したためか、市中に
新札が出回っていましたが、それほど効果がでていないようです。
 郵便貯金の窓口では1年4万元(74万円)の預金で金利2.1%の
勧誘をしていました。
 苦笑してしまうのは、昨年10月25のブログに書いた女の子いる
「中国の夢は私の夢」が貼ってあった同じ場所に「あなたの金を眠ら
せておくな」に変わっていました。夢見る豚を揺り起こしてその金を
銀行に預けろといったところで、まぁ勝手なものですな。
 政府も経済対策を次々に打ち出しているが、これまでに累積した諸
問題が多過ぎてしまい、いまのところお手上げ状態になっています。
果たして、春節の後に景気が減速(ソフトランディング)するのか、
失速(ハードランディング)するかが明確になってくることでしょう。
春節後の景気に目が離せません。

IMG_2164.jpeg                  (台湾で帝王寒流の降雪の号外)
 今回は大寒波のなかの出張でした。
 1月18日に日本の太平洋岸で積雪18cmの予報でブーツを履き
真冬の出で立ちで出発。予報通り東京は道路の脇に雪が残り、故郷
でのお墓参りは深雪を踏みながら焼香となりました。
 ついで21日に香港に向かうと、59年ぶりの寒波で100キロ
マラソンは氷点下4度の中を走るランナーたちは寒さに震え、山道
が凍結して負傷者が続出したために、25時間内の完走者を待って
レースを打ち切りました。平地は3度でしたが寒さに慣れないため
低体温症で100人を越える人が病院に搬送され、学校が休校とな
り寒波警戒がでました。
 南方のホテルは冷房設備だけで暖房が完備されていないことを知
らず室内25度に設定して寝たら、温度が上がらず寒さで夜中に目
が覚める始末でした。湿度をともなう寒さは心体にしみ入ります。
 24日に台湾に向かうと、ここでも79年来という記録的な寒さ
で休校、低温による心疾患で65人が死亡というニュースでした。
この寒さで香港と台湾の火鍋レストランは連日大繁盛で、私も毎晩
火鍋でサバイバルしました。
 26日に上海に移動すると、ここでも24日から氷点下7.2度の
記録的な寒さで水道管が破裂、下水道が凍結のニュースでした。
このお陰さまか、オークラガーデン・ホテルはスイート付きの最高
級の部屋にアップグレートされ、私自身は快適でした。
 27日にニューヨークに戻ると、24日からの観測史上2番目と
いう大雪の影響で一面の積雪。気温は4度でここが一番寒い感じで
したが、この乾いた寒さが気持ちよく、我が家に帰って来たことを
肌が教えてくれました。
IMG_2095.jpeg 香港はこの寒波の
なかでも、至るとこ
ろの食べ物屋の前に
行列ができるのです
から「食在広東」の
面目如実です。なか
でも、Jennyベーカ
リーの「小熊餅乾」
には長い行列ができ
てまして、何事かと
呆れてしまう。
1時間待ち1人3缶までの限定。私は並ばずに闇(黄牛)の倍売価
で購入しました。まぁ珍味の方は内緒にしておきます。

hJIboWaoSVA6hvFDJ58MLgb3ksj-WW55I8BuWou599g,FteQA0fUst6rOV38AuZ6iy172maY37qUIGKryQ7yYFE.jpeg さてさて香港100キロマラソンの結果報告です。
 1位はフランス人で9時間32分の大会新でゴール。友人のオース
トリア人は11時間52分で19位に、我が婿殿は昨年の記録よりも
21分遅く20時間28分、659位で完走!!でした。
"Great !!" だが、なんでみなさんこんな耐久レースを走るのだろう?
今になっても理解できないでいます。婿殿はさらに4月にポルトガル
で115キロ、次いでイタリア、7月はスイスで100キロに挑戦と
いうのだから、ますます理解できない。でもまた応援に出かけて行き
きそうです。
IMG_2111.jpeg ホテルの窓から見る
風景は以前と変わって
ない。一つ変わったの
は中国の国旗が増えた
ことです。でも、香港
は依然としてしたたか
に生きている。落日の
英国などに頼らなくて
もこのまま香港は香港
であり続けるだろう。

ガンバレ香港

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IMG_2076.jpeg 21日に雨模様の香港空港のゲートに到着すると、隣の飛行機に
「The Spirit of Hong Kong 香港精神号」が迎えてくれた。日本的
な標語に書き換えれば「バンガレ香港」といったところか。
 16日の台湾選挙で「ひまわり学生運動」が、国会で5議席獲得
したことが、早くもに香港の「雨傘運動」の学生らを刺戟してか、
20日に香港大学キャンパスで数百人の学生が座り込みの抗議活動
を始めたようです。若者の希望も香港の現状維持にあります。
 今回はかつて常連にしていた九龍サイドのホテルにチェックイン
したら、「お帰りなさい、前回は1994年のお泊まりでした」と
迎えてくれた。しかたなく「最近は香港サイドに泊まっていまして、
すっかり無沙汰しましたが、今回はここに泊まれてとても懐かしい
です」と、返答しておきました。
IMG_2088.jpeg 私がビジネス出張で香港を飛
び回っていた頃からもう22年
の年月が流れていました。
 今回の印象として香港は相変
わらず香港の顔でして、孫悟空
が「UP」と天空を指差していま
した。
 さて、これから春節前の活気
ある(喧噪の)街を楽しんでき
ます。小雨なので「雨傘」をさ
して観光です。

P1090769.jpeg 我が家は15日の小正月まで鏡餅を飾っています。
 落語に餅はなんですぐカビるのかの問いに、「そりゃあんたが早く
食わね〜からだ」とある。なんで成人式の日を第2月曜に変えたのだ
ろう。今の若者はカビるのが早いとでも思ってことなのか。
 小正月が過ぎたので、中国の「春節」前に日本--香港--台南--上海
を一回りしてきます。最近の香港は英国に見捨てられ、中国には引っ
掻き回され、いまいち元気がないのでその応援です。
 日本で会議とお墓まいりをすませた後、23日に「香港100キロ
マラソン(Hong Kong 100 Ultra Trail)」レースの応援をしてきます。
世界各国から1600人ほどのランナーが集まり、朝8時から翌朝に
かけ「新界」の山並みと海岸線、累積標高4500メートルのコース
を、東端から西端まで走り抜けます。
 時間制限30時間で、完走記録は10時間になっています。私には
信じられない暴挙で、無益なことに情熱をそそぐ挑戦者が、いったい
どんな顔をして走るのか見たく(ついでに親の顔も)思ってました。
実は私の婿殿もその1人で(義父の顔が見たい)、2014年は途中
棄権、15年は20時間で完走し575位、さて今年は。
 順調ならチェックポイント5地点を、午後4時頃に通過予定なので、
3時から5時まで応援!。ガンバレ香港!
 24日からは台南に向かい大統領選挙後の新鮮な空気を深呼吸です。
民主台湾は日本の生命線でもあり、このまま静かに平安に現状維持を
継続して行くことを祈念してきます。
(補記;民主台湾、天晴れです!中国をあまり刺戟せず騒がず静かに
見守ってやりたいものです。この影響はやがて香港、中国にボディー
ブロー的に浸透していきます)
 上海ではその後の景気動向と現地の雰囲気を、私の目でのぞき今年
の予測をと考えています。それでは出かけてきます。
  おもしろや 今年の春も 旅の空 (芭蕉)

IMG_2060.jpeg ラスベガスで最後の晩にマイケル・ジャクソンの「One」ショーを
見ました。キング・of・ポップとして最も成功したエンターティナー
の追悼ショーで、M.ジャクソンのヒット曲をバックに見事な振り付け
と舞台装置に感動ですが、私にとり心臓まで打ち響く鼓動音でしかな
かった。しみじみ世代の音感の違いと齢を感じさせられました。
 ラスベガスはもうかれこれ40数回になり、かつての刺戟も磨り減
りマンネリ気味ですが、今回は新しい発見がありました。
 カジノホテルが立ち並ぶストリップ通りと交差したスプリング・マ
ウンテン(春山通り)に中華街があり、そこを3ブロック越えた所に
日本食レストランが密集していました。この辺りはカジノの向こう岸
にある普通の生活地域です。
 中華街に隣接する、居酒屋「市座」でよく食事をしていましたが、
わずかその先に位置する日本食レストラン街は初めてでした。これま
でラスベガスの日本食レストランは、日系2世が運営するどことなく
田舎の日本食堂の感じでしたが、ここは日本のレストランと味も雰囲
気も変わらず、シェフも若く、ウエイトレスもあか抜けした今風の娘
(留学生?)が、完璧な日本語でサービスしていました。
 駐車場はいつも満杯で、どの店も観光客の一見さんよりローカルの
お客で満員でした。ラーメン店の「もんた」ではお客が外にあふれて
並んでましたし、近くに数軒のラーメン店ありました。「禅カレー」
店のランチをテイクアウトしましたが、おいしかつたです。ジャパニ
ーズ・イタリアンの「中村屋」で夕食をとりましたら、シェフがイタ
リアで修行して来たとのことで、日本料理とイタリアンをうまく融合
させてました。ここ店では日伊料理をホークとナイフでなくお箸で食
べる痛快さです(一度やってみたかった)。
 いつ頃からここに日本食レストランの一角ができたのか、不覚にも
知りませんでしたが、実にいいことです。日本の若者が海外に挑戦し
て新天地を切り開くとは頼もしい限りで、その点では野茂英雄、松井
秀喜やイチロー選手らと同列でして、彼らにエールを送りたい。
 おかげ様で次回から楽しみが一つ増えました。
P.S.
近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」の英語版が、週間
書籍販売ランキングで全米1位の快挙!こちらもすごい!

1920x1080_16_dragonball-001.jpeg                (初夢は地球を支える孫悟空の心境)
 年初から中東、東アジアに緊張が増し世界情勢が高波、株価は低調、
原油は底値、人民元の下落と、各地で荒れ模様になっています。
 国際秩序が混沌としてきていつ暴風となるかも知れない臨戦態勢で
して、とてもノホホ〜ンとほほ笑んでいる場合でありません。しかし、
こうした非常の時にこそ尚更にほほ笑みと決め込んでいます。
 平和なお花畑でほほ笑むことは簡単ですが、こうした時に心を和ら
げるほほ笑には強い意思と努力が必要になります。
 ほほ笑みながら2016年の難関を毅然と乗り越えてゆきたい。
 「一笑懸命、一生一笑」です。

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 正月なので開運のお話しです。
 台湾の朋友から「とても貴重なコーヒーなので、ご自身で賞味し
てください」と、カンボジア産のイタチコーヒー (Weasel Coffee)
をいただきました。
 長生きはするもので、この歳になり初めてイタチコーヒーとやら
を知りました。どんなコーヒーなのかさっそくネットで調べてみま
すと、コーヒーの果実を野生のイタチ(ジャコウネコ)が食べ果肉
は栄養源となり種は消化されずにそのまま排泄され、その豆を取り
出し洗浄し乾燥させ、高温で焙煎したコーヒー豆でした。ですから
「ウンチコーヒー(Poo coffee)」と、やゆする人もいる珍品です。
 私は毎日2杯コーヒーを飲んでいますが、特には豆にこだわって
いません。しかし、このコーヒーはたしかにウン蓄の香味がありま
した(そのはずです)。
 一説にイタチの腸内で消化酵素の働きと腸内の細菌により発酵さ
れるので独特の香味が加わるとのことです。コーヒー通の嗜好です
が、豊かな香りとコクの味に好き嫌いがはっきり分かれるようです。
18c7df90429a50d3aade3502f8460d0d.jpeg高価なギフトなのですが、果たし
て贈り物するのはいかがなものか
と思う。でもコーヒー豆にこだわ
る人にとってはたまらない魅力な
のでしょう。
ジャコウネコの「米田共」をみて
その中身からコーヒー豆を取り出
す発想がなんともすごい。初めて
ナマコを食べた人に匹敵します。
年初のコーヒー1杯がこれだった
とは(>_<)「うん〜こいつは春から縁起がよいわいな」。

今年も飛ぶぞ!

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679.jpeg          (雪いだき 富士はみやびに 日本一)
 4日からラスベガスCES展示会に出張。今年も飛ぶぞ。
 日本からくる年賀カードは富士の絵が多い。正月を富士で迎え
ないと落ち着かないのでしょう。

  「年は 人にとらせて いつも若えびす」 (芭蕉)
 つい先日のこと自分の歳をまじめに10歳若く思い込んでました。
それでいろいろな記憶をふりかえり、どうも時制が一致しないうえ、
周りが怪訝な顔して黙りこむので、思い直すと間違っていました。
知らずに10歳もサバをよんでいたとは、さすがに呆れるというか、
自分ながら恵比寿厚顔に苦笑いです(_ _)
 でもいい、年頭所感としてこのままサバをよんで行くとする。

2016年 迎春

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 謹んで新年のおしあげます。
 新生兒が眠っている間に自然にほほ笑むことがあります。
 この世界に生まれてきて嬉しくてたまらないのでしょう。
イタリアでは「天使の夢」と呼ばれています。
昔話に十二の干支が順番に赤ちゃんをあやし、ひょうきんな
お猿が、赤ちゃんを笑わせているのだそうです。その申年が
巡ってきました。
今年は赤心にたち戻り、ほほ笑みの一年でありたいものです。
 どうぞよいお年をお迎えください。
 2016年もよろしくお願い致します。   元旦

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