2018年2月アーカイブ

春満ちる

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IMG_6845.jpeg 今月20日に出版した著書を、お世話になった方々に謹呈と配本のため、東京、群馬、台湾を回って当地に戻るともう2月も終りです。
 春節の飾り付けと祝賀文を見るのが、旅の楽しみのひとつになっているのですが、狗(犬)年は絵も文も様にならないためか、気に入った飾りが見つかりませんでした。しかたなく復路の高雄飛行場のラウンジジで見かけた「春満」を撮り、今年の春節の写真にしました。
 明日から春満ちる弥生に入り、私はジャズのテンポで迎えます。どうぞみなさんも春を楽しんでください。
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旅かえる

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tabi.jpeg めでたいことに私には毎年お正月が2回あります。
 今年は中国の正月に行けないと思っていたが、まだ春節の余韻の残る仕事始めの日に行けるようになりました。お世話になった知人や大学の研究機関に、春節の挨拶かたがた私の近著を謹呈してきます。
 私は台湾で春節ですが、中国の方も春節大移動が始まりました。海外旅行者数が今年は約650万人で過去最多を更新。内訳は暖かいタイが2年連続1位、冬を楽しみたい日本が2位、シンガポール、ベトナムと続き穴場はなんと南極とのこと。かつて人気だった韓国が、冬季五輪にかかわらずトップ10から脱落、旅人は意外にクールです。
 その中国で名古屋のゲーム会社が開発したスマホ向けゲーム「旅かえる」が、今年に入って若者の心をとらえて大ブレイク中。日本語版にもかかわらず無料アプリランキングで数週間にわたり1位を続け、今も上位を維持しているとのことです。旅好きなかえるを旅に出し、のんびり帰りを待つだけのゲームですが、多くの若者は強制される「中国の夢」より、ほのぼのとした癒しの旅ゲームに魅かれているようです。ここでも日本と同様アナログ世代とデジタル世代の断絶を感じます。
 さてと、私も「旅かえる」用意を始めることにする。

ポスト平昌五輪

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715cc32b.jpeg アメリカの道路にヒョンダイ(現代)、KIA(起亜)自動車が目立って来ています。それに家電白物商品を食い込みしかり、韓国経済はアメリカ市場にこれほど浸透しているのに、アメリカに背を向けて北朝鮮に接近できるわけがない。アメリカ抜きでは韓国経済がもたない。
 それに韓国の若い20代、30代のデジタル世代は、メンタル的に北よりアメリカや日本に近い。K-POPや日本のアニメやゲームで育った世代は、北などダサク見え今さらなにが北だよといった感じだろう。したがい反日親北の全学連左翼世代の文政権世代とは断絶がある。文政権は今統一しなければ永遠に分断国家になるという焦りが見える。
 このデジタル世代とアナログ世代との断絶は、沖縄那覇市長選挙に見られたように日本と共通したものを感じる。韓国も日本と同様にアナログ世代の退場まで待たねばならんのだろうが、アメリカも日本もそこまで待てない。南北朝鮮の火遊び近い将来かならずどこかで火の手が上がるだろう。文政権は民族感情に流されることなく冷徹な政治的判断をし金王朝が崩壊した後に統一を考えるべきだ。安倍首相は今回それを伝えに行ったが、文政権は熱病に冒され急性中耳炎のようです。
 (写真は韓国の若者にとり囲まれて歓迎を受ける安倍首相)

平昌冬季五輪

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300px-PyeongChang_2018_Winter_Olympics.svg.png 平昌冬季五輪が開幕した。T_Tのロゴを見ると心細いが、無事に終わることを祈念しています。
 このところ文政権の北朝鮮へのめり込みに唖然とさせられるが、朝鮮民族主義から見れば理解できなくもない。
 日本の韓国批判と分析は、彼らの民族主義の要素が欠落しています。朝鮮民族主義からすれば、同じ民族同士の殺し合いを好むわけがなく、朝鮮半島を二度目の戦場なることを好むわけがない。私の知る範囲での韓国人はみな祖国統一が悲願になっています。誰一人例外がいません。これに関して我々がとやかく言うこともありません。近くて遠い隣国のこととして静観していればよいわけです。
 我々は北朝鮮の非核化と拉致被害者の帰国、韓国との日韓合意の厳守だけを毅然と要求すればよいわけです。あとは遠い隣国と突き放せばいい。朝鮮民族はこの百年なにも変わっていません。五輪程度で統一できるほど優れた民族でありません。すぐまた半島危機が再開されると見て準備しておいた方がいい。
 朴クネが天安門に立ったときに、朴政権の崩壊が予想できたように、文在寅が北に舵をきったときに、文政権の前倒れが予想できます。同時に北の金正恩も崩壊し、金王朝家の残された妹・金与恩が(兄に殺されなければ)取って代わるであろう。この五輪で彼女を徹底的に優遇して民族の女傑として祭り上げればいい。
 司馬遼太郎氏は「街道をゆくー台湾紀行ー」で「台湾人の悲哀」と表現したが、氏は「韓のくに紀行」では「朝鮮人の悲劇」と表現するかと思う。台湾の悲哀と韓国の悲劇はそのまま台湾と韓国の違いでもある。

アマゾンされる

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51V2rBIPC7L._SX300_BO1,204,203,200_.jpeg 独走というか快進撃を続けるアマゾン、自社もここ数年かなり「アマゾンされて」います。
 そんなことで久しぶりに経営コンサルタントの著書「アマゾンが描く2022年の世界」--すべての業界を震撼させる大戦略--を、流し読みしました。著者の5つメソッドとやらの分析が煩わしく、内容も他のアマゾン本と変わらず新見もありませんでした。ただ第6章「アジアの王者アリババの大戦略と比較」は参考になりました。著者の中国認識の甘さを差し引いても目から鱗でした。
 アリババは「2020年までに、アメリカ、中国、欧州、日本に次いで世界第5位の経済圏をつくる」としています。共産中国の経済と切り離しているのですが、果たしてアリババ、百度、テンセントのIT3大企業でそれが可能なのか。共産中国とどこまで共同歩調をとって行けるのか、いつそれを越えるのか、越えられるのか、今後の動向を注目して行くことが必要になってきました。
 日本経済と企業、商店、流通業は表から黒船アマゾンの直撃を受け、後ろから共産アリババの攻勢を受けて難しい局面に晒されてきました。日本は竜虎の狭間でこれからいかに活路を切り拓いて行くのか、国家百年の計と欲張らずとも、50年の計が必要なっています。とても朝鮮半島などにかまっていられません。 

寒椿

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tumblr_p2l3h3xPmF1s9rjd4o10_500.png 先日、自裁死した西部邁氏の最後のインタビューの締めに、「女性は偉大で強い、それに比べれば私の本など戯言でしかない」と言い放ちました。西部邁氏を差して言うのでないが、私もインテリの本など男の戯言でしかないと実感している。
 先週、知人女性から写真がメールされてきました。2回目の化学療法を終えて頭髪を全て刷り落とし尼さんのような写真でした。今月22日に3回目の療法に入るとのことですが、写真の尼さんはとても美しく輝いていました。この人こんなに綺麗だったかと認識をあらためました。それにしてもよくこの様な写真を送ってくれるものと驚きでした。
 メールには「がんばります、元気の出る本を楽しみにしている」とありました。この人は日本語をよく理解できず漢字の拾い読みでもするのか、読まずにお守りにでも縁起をかつぐのか、療養に入る2日前に謹呈することになったのも何かの縁かな。いずれにせよ男の戯言など女性の強さに敵わない。女性の強さを実感する昨今です。
   生きること 一と筋がよし 寒椿 (五所平之助)

人工知能の挑戦

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51UB8+GYjyL._SX322_BO1,204,203,200_.jpeg 週末はテレビでスパーボールを観戦しながら、無数のCMの合間にNHK出版「人工知能の『最適解』と人間の選択」(2017年11刊)を読み終えました。アメリカン・フットボールと人口知能とはなんら関連はありませんが、CMの間に「最適解」^^;
 この本はNHKスペシャル「人工知能は天使か悪魔か」シリーズ第2弾。前書は羽生善治聖棋が登場、今回は佐藤天彦名人が実際に最強の人工知能ポナンザとの電王戦で激突の2局でした。結果は佐藤名人が完敗。将棋に限定してですが、人工知能(AI)は日本人の最高知能を遥かに越えていました。
 さらにAIはタクシー業界の乗客予想地に導入され、すでに投資銀行の株取り引きのトレーダーに使用され、ゴールドマン・サックスのNY本社では600人いたトレーダーが2人になり、コンピューター・プログラマー200人の雇用となっているとのこと。さらに警察や裁判所にAIによる人相識別が導入され(たぶん出入国の通関にも)、テロリスト、犯罪者、再犯予測の人を秘かに識別しているとのことです。
 2020年代にコンピューターの集積度(メモリー)が人間を越え、2045年には人間の頭脳を越える技術的特異点(シンギュラリティ)と予測されていますが、すでに各専門分野では特異点を待たずにそれが起こっています。私めの頭脳などはすでにスマホに越えられています。ここ10年は頭脳界の激変で、すごいことが起きてしまいました。この興奮を楽しみたい。

海洋国家・日本

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IMG_6762.jpeg 極東アジアも地政学の宿命から離れることができないようで、最近になり海洋国家と大陸国家、半島国家の色分けがはっきりしてきました。
 日本はインド・太平洋に向かい、中国は一帯一路でユーラシア大陸に向かい、韓国は旧態依然と半島事大主義となっています。
 海洋国家の歴史は、エジプト、ギリシャ、ローマを中心に栄えた地中海時代、ついでヨーロッパとアメリカを中心に世界を謳歌した大西洋時代から、アメリカと日本が戦争という大きな代償を払い太平洋の時代が栄え、ここにインドが加わり21世紀はインド・太平洋の時代の黎明期を迎えています。
 2018年はその大きな潮流のエポックと位置付けられる事と思う。

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