マカォ不思議

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IMG_0009.JPG マカオは私の好きな街なのだが、会社のオフィスがマカオと中国の境界から車で20分ほどの珠海にあるため、特に寄る必要もないのでいつも素通りしてきました。
 今回は久しぶりに旧市街の目抜き通りや、世界遺産のセナド広場を散策して、ファドを聴きながらボルトガル料理を食べてみたくなり寄ることにしました。
 萩原朔太郎の詩を真似て「ポルトガルに行きたしと思えども、ポルトガルはあまりにも遠し、せめてマカオへ気ままなる旅にいでてみん」といった心境です。

 散策も楽しいものでしたし、ファドが静かに流る中でポルトガル料理も美味しく満喫してきました。マカオはこれだけでいい。
 しかし、以前と大きく違った所もありました。あるいはこれが今のマカオなのかも知れませんが、目抜き通りに宝石店が何軒も建ち並び、どの店も中国からの団体客で溢れかえっていました。中国人の金宝飾好きは知っていましたが、こうまでして買い漁るとは、ここでも圧倒されてしまいました(写真)。
 いくつかの宝石店はお客が入りきらずに、シャッターを上げ下げして出る客と入る客を整理していました。どの店もまるでデパートのバーゲンセールのような人だかりで、これで金宝飾が買えるのかと、こちらが心配になってきてしまった。
 中国語で「跟風(風に従え)」と言いますが、2012年の統計では8300万人が世界各地に団体旅行にでかけて10兆円を使っているそうです。その内1位が化粧品、2位が腕時計、3位がブランド・バックたぶんそれに続いてデジタル家電商品、薬品、金装飾に続くのだと思うが、すごいことです。今マカオは中国団体客で最活況を呈しています。中国団体客様々です。
 金がマナーより先行する、いったいこんな奇怪な熱病がいつまで続くのだろうか。マカオの大きな広告塔に「澳門明天更美好(マカオの明日は更にいい)」とそびえていたが、本当にそうなのかな。

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このページは、三休が2013年4月24日 00:01に書いた記事です。

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