テロ対策

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DSC09692.jpeg        (今回はハイジの里で白ワインです)
 そろそろヨーロッパのバージョンに切り換えます。
 世界各地でテロは起きているなかで世界で一番安全な空港はスイスのチューリッヒだそうです。今回はロンドンやベルギー空港を経由しないで、スイスへ直接に入ることにしました。
 スイスの「民間防衛」の冊子に;「永久に平和が保障されるものとしたら、軍事的防衛や民間防衛の必要があるだろうか。すべての人たちは平和を望んでいる。にもかかわらず、戦争に備える義務から解放されていると感じている人はだれもいない。歴史がわれわれにそれを教えているからである。スイスは侵略を行なうなどという夢想はけして持ってはいない。しかし、生き抜くことを望んでいる。スイスは、どの隣国の権利も尊重する。しかし、隣国に寄って踏みにじられることは断じて欲していない。、、、親たちがわれわれのことを心配してくれたように、子供たちのことを考えよう。自由と独立は、われわれの財産の中で最も尊いものである。自由と独立は、断じて与えられるものでない。自由と独立は絶えず守らねばならない権利であり、言葉や抗議だけでは決して守り得ないものである。手に武器をもって要求して、初めて得られるのである」(原書房)。
 こうした平和時からの覚悟が、侵略はおろかテロをも寄せつけないのでしょう。アメリカにもこれに似た条項で「規律ある民兵団は自由な国家安全にとって必要であるから国民が武器を保有し携帯する権利は侵しては成らない」と、連邦最高裁判所は「銃を持つ権利」を認めてます。規制がゆるいため銃による悲惨な犯罪が国内各地で頻発しています。このあたりアメリカとスイス社会の質の違いなのでしょう。
 世界で二番目に安全な空港は羽田、ついで中部空港になっています。世界的にみて日本の治安は良く銃の規制も厳しいので、どの空港の安全も上位にランクされています。しかし、最近テロはどこでも起こりえますが、われわれにスイス人のような覚悟はありません。お花畑の切バサミでは武器になりませんので、警察の力量を越えた緊急事態の対策部隊の編成が必要になっています。
「自由と独立は絶えず守らねばならない権利であり、言葉や抗議だけでは決して守り得ないものである。手に武器をもって要求して、初めて得られるのである」という覚悟が必要になっています。国家存亡の緊急事態に対処できないような国は、遅かれ早かれ崩壊を余儀なくされます。日本国憲法には国家緊急事態条項がありませんが、大震災の対処を含めた国の存続にかかわる緊急事態条項の創設を、平和時にきちんと規定しておくべきだと考えます。

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このページは、三休が2016年7月 8日 23:35に書いた記事です。

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