年賀状

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 今日からラスベガスの展示会(CES)へ出発。今年の仕事が本格的に始まります。
 今年も年賀状がeメールに取って代わられ、年々少なくなってきていますが、それでも律儀に毎年くださる鍼灸師がいます。この人は世界各地を放浪したあげくに鍼灸師の資格をとり、東京の小金井市で鍼灸医院を開業しています。私とは数十年前に放浪先で巡り逢い、いわば寅さん同士のご縁となっています。彼は放浪先で強盗に合い、身ぐるみ全部を盗られ素っ裸で街中を歩いたという国際通です。とにかく一言居士でして鍼灸師の仲間から、「お前は鍼先で治すのなく口先で治す」と、言われているようです。それくらいですから、毎年いただく年賀状の文面がおもしろいので楽しみにしています。年賀状は年頭のメッセージですから義理年賀でなく、このような一言居士でありたいものです。
 今年は「謹賀新年」に代えて「笑門来福」となっています。(若干修正を加えて)借用しますと;
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 笑門来福
 我々のご先祖様には、今の頬から首のあたりにかけてエラがありました。エラという字は、魚偏に思う「鰓」と書きます。ご先祖様は海から陸へ上がろうか、どうしようかと、水辺で長い間思案しました。そしてついに陸の活き方を選びました。きっと歌を唄い、笑ってみたかったのかも知れません。
 エラというのは内蔵と密接に関連し、エラの働きが軽快で律動的なとき内蔵はよい仕事をします。エラが不要になった我々はその一部を表情筋に進化させました。ですから表情筋が活発に動くと内蔵も活発になります。活き活きした表情が、五臓六腑を柔らかく温かで、よどみのないものにしてくれます。心と五臓六腑は神経経路でつながっています。文明にしおれた2011年でしたが、歌いほころび麗らかな新春となりますよう、お祈り申し上げます。
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 笑いと健康。表情筋と内蔵をつなげてしまうところはさすが鍼灸師です。筋肉は
骨と骨をつないでいますが、表情筋は骨と皮膚につながっているため細かな表情を作り出すことができます。今年も笑って活き活きと表情筋を使い、よい年にして行きましょう。
 それでは笑いながらラスベガスへ出陣してきます。


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このページは、三休が2012年1月 8日 00:11に書いた記事です。

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