モンスター・ハリケーン

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IMG_0432.jpeg 何故か同じ大型の熱帯性低気圧なのに発生地域によって名称が異なっています。太平洋上では台風(タイフーン)、太西洋ではハリケーン、インド洋、南太平洋で発生したものをサイクローンと称しています。
 10月30日にニューヨーク州と我がニュージャージー州を直撃した超大型「サンディー」は、観測史上最大となる直径約1440キロメートル、風速150メートルに及ぶものでした。しかも満月の高潮と重なりました。それでも不幸中の幸いだったのは風速が大型の割りに雨量が少なかった事です。これで大雨が重なれば壊滅的な被害をもたらしたと思います。
 風速150mは凄いもので、家が揺れ、樹木をなぎ倒し、電柱を切断しました。電柱に備え付けの変圧器が、落雷のごとく青い閃光をあげて次々にショートし停電になりました。私はあまりの凄さに窓を開け直接肌で風速の強さを感じていましたら、我が家も近くの変圧器の爆発音ともに停電になりました。そこで気づいたのですが、私がもし3.11の大津波の時に遭遇していたら、やはり津波のすごさを直接肌で感じたまま一体になってしまったと思いました。
 かくして翌朝から全地域の交通が遮断され停電が始まりました。停電の復興は1〜2週間と予測され、我が家と会社は1週間で電気がきましたが、9日目に入っても多くの世帯がいまだに停電中となっています。なにせウォールストリートの証券取引所でさえ2日間の休場となり、天候が原因での取引停止は1888年以降で最長だったとのことです。
 私には東日本大震災の被害情況の記憶が鮮明のために、そちらの大被災に同情の思いが行き、この程度は何でもないと思っていました。しかし
ガソリンスタンドに並ぶ車の長い行列には閉口しました。ピーク時の平均待ち時間が4時間といいますから給油を終えた時点でまた最後列に並び直すようなものです。緊急時における群衆心理は往々に愚かなもので、先ずそれが車の反応にでました。は並ぶことをせず、よくよくの場合は歩行と決めていましたが、しみじみアメリカは車社会だと思い知らされました。
 しかし、面白いというか理解できない事は、ガソリン不足の騒ぎをしながらもハンバーガー店でランチを購入する時に、車を止めてお店に入らずにドライブスルーでエンジンをかけたまま並んで注文するのですから、彼らの頭の中はどうなっているのですかね。

 ともあれ、モンスター・ハリケーンは衝撃でしたが、私にとりましては、昨日の大統領選挙でオバマ再選の「オバマ・ハリケーン」の方がより衝撃でした。モンスターは2週間のハリケーン一過ですが、オバマは4年です。こちらの被害のほうがはるかに膨大になると思うのですが、ドライブスルーする彼らの脳構造はどうなっているのですかね。理解に苦しんでいるところです。
 朝から初雪が降りだし寒気団の嵐「ノアイースター」の接近警告がでました。株価もオバマ再選で大幅に下落して低気圧となっています。


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このページは、三休が2012年11月 8日 02:39に書いた記事です。

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