変わり行くアメリカ

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IMG_3012.jpeg アメリカで40年も同じような世俗生活を繰り返していると、少しずつ変わっている環境の変化に疎くなってしまいます。私は6年前オバマが大統領になった時にやっとアメリカが変化していることに気がつきました。気がついて周りを見渡せば大きく変色していました。
 大きな変化の要因は、過去40年間に人口が2億人から2006年に3億人を超えていました。さらに今後30年に急増すると予測されてます。この急増は移民によるもので、特に中南米系ヒスパニックとなっています。2020年代前半には、若い人の人口の過半数は非白人となり2042年頃には白人のプロテスタントが少数民族マイノリティーになります。
 
この変化は当然アメリカの政治や外交政策に大きな影響を及ぼしてきます。彼らの大半は内政福祉重視で日本と中国がどこにあるのかも知らないばかりか、日中間の違いもわかりません。日本はアメリカのこうした変化を見据えながら対米外交を進めて行くことが要請されています。
 どう変わり行くのかはアメリカ研究者にお任せですが、そうまんざらでもありません。ピスパニックの多くはカソリック教徒の聖母信仰であり、そのうえ南の太陽の光をたくさん浴びていますので、一般的に楽天的で明るくてやさしい人が多く、勤勉で生活はけして裕福でありませんが心は豊です。
 過日の事、アメリカンナイズされて壊れたら買い換える事しかしなくなった私が、枯れ死んだ胡蝶蘭を会社のゴミ箱に捨てました。そうしますと倉庫で働くドミニカ共和国から移民した女性が、それを持って飛んできて、私に「まだ生きているから植木鉢と土を買って来てください」との事でしたので、その様にしますと、彼女はよく世話をし翌シーズンに花を咲かせました(上の写真)。
 つい先日も会社の庭に枯れてしまったダリアのプラントを抜き取るようにメキシコから移民の庭師に伝えました。庭師は「抜かなくも茎の根っ子の部分をカットすれば、また来年には生えてくるかも知れない」と言ってきました。私も野暮なことを言ったもんです。しかも、ダリアはメキシコ原産の国花でした。たぶん来年には大きな花を咲かせることでしょう。
 私、イエロー・ヤンキーは、彼らから新しいアメリカの息吹を感じた次第です。

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このページは、三休が2014年8月 6日 02:05に書いた記事です。

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