蓋棺録 下山みよ子先生

| コメント(0)
IMG_0814.jpeg               (珠海の朝陽、4/16撮影)
 昨日また恩師の訃報が入りました。
 私事になりますが、尊敬する教育者として記しておきたく思います。

 私の中学2年の担当教師、下山みよ子先生(享年90歳)が、ご帰霊されました。少年期の恩師でして3つの事を教育されました。
 国語の書き取りの宿題をだされ、私が宿題を提出せずに「もう暗記しています」と言いますと、授業中でしたが先生は真っ赤な顔をして私の両肩をゆすりながら窓際まで押しやり、「この物臭坊主、手を動かして書くことで憶えなければだめだ」と、えらく叱られました。
 クラスに2人の落ちこぼれた不良生徒がいました。放課後に私は先生に呼ばれ、この2人と友達になり指導する役を命ぜられました。その時には「なぜ俺に」と思いましたが、たぶん私にも落ちこぼれの不良性があり、この2人を指導させることでその芽を矯正させたのだと思います(先生は承知だったのか2人は中学を終えた数年後に病死してます)。
 私が全校マラソン大会で予想外の2位になった時、母親のように喜んで誉めてくれまして、私の人生に自信を植え付けました。この時「お前はもし今でも特攻隊があれば真っ先に行っただろうな」と、おかしなことを言いましたが、少年の心で重く受け止めました。
 最後にお会いしたのは、平成15年4月に私が故郷の実業高校で講演をした時にお越しになり、嬉しそうに聞いてくださった時でした。

 立派な教育者が逝かれました。すでに家族葬をすまされて、偲ぶ会が後日に開かれるとのことでした。是非とも参列したいのですが、時間的に無理なのでお墓参りと考えています。
 心よりご冥福をお祈りします。有り難うございました。 合掌

コメントする

月別 アーカイブ

この記事について

このページは、三休が2015年4月23日 12:15に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「白衣観音慈悲の御手」です。

次の記事は「アジアの孤児・香港」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。