トランプ政権1ヶ月

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51cmMrGc8JL._SX313_BO1,204,203,200_.jpeg 週末の土日は朝4時に目が覚めてしまい、馬渕睦夫著「アメリカ大統領を操る黒幕」--トランプ失脚の条件ーを読みました。
 馬渕氏はキューバー大使、ウクライナ大使を歴任した元外交官僚で、ある意味では世界の潮流の向こう岸からこちら側の情勢を眺めてきたキャリアです。そんなことでロシアに対する思い入れの強さを少々感ますが、トータル的には愛国者でバランスの取れた論客です。私は彼の見識と分析を参考にしています。
 この著書でアメリカの現状となぜトランプが勝利したかを分析しています。国際金融資本のグローバリズム VS アメリカファーストのナショナリズムの対峙がよく理解できます。トランプ新政権が国際金融資本とどこら辺りで折り合いをつけるのか、或るいはこのまま対決姿勢を貫き、その事で黒幕とその提灯持ちマスコミから反トランプを煽動されて失脚するか、暗殺される可能性まで言及しています。
 黒幕として国際金融資本、ユダヤ資本、ネオコン軍産複合体をグローバリズムとする洞察は、馬渕氏の一貫した持論でして、これを読むと世の中真っ暗になってしまう。もし馬渕氏が言う黒幕にトランプが押し潰されて失脚となれば、アメリカはこのまま世俗国家として弱体化して行くことになると思う。
 これは私の推測ですが、今回は軍隊と退役軍人らがトランプを支えていますので、彼らの愛国心に守られて黒幕と折り合いながらも強いアメリカを再生してゆくとみています。国を守るのが軍隊でして頼もしい限りです。
 それにしても、ここまで言及してしまう馬渕氏の勇気に敬服します。いずれは馬渕氏にもどこからか圧力がかかると思いますが、ご健勝を祈りたい。
  世の中が 見えたとたんに 暗くなり(サラ川)
 それでも、現状のアメリカ情勢とトランプ新大統領のスタンスを理解するのに押し売り的にお薦め本です。

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このページは、三休が2017年2月21日 00:31に書いた記事です。

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