病いなんて死ねば治る

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IMG_0518 2.jpg  関大徹禅僧著「食えなんだら食うな」を熟読。
 深い内容をやさしい文章で「禅とはなんぞや」を書いているのでよく理解できた。また目次の公案がいい。
 執行草舟氏が「この俺は、この本が死ぬほど好きなんだ!」と言う、「解題―復刊に寄す」が、実に素晴らしく熱く心を揺さぶられました;
「私は読書に関しては、古今東西の名作で、読んでいないものはない。(中略)それらの書物は、すべて人間本来の、本当の『希望』を語る本であった。すべて覚えている。忘れることなどできようものか。私は読書そのものに、命を懸けているのだ。その一冊が、本書である。この本は、私の生命の『恩人』なのだ」、「本書を40年間に亘り書斎の正面に並べ(所蔵3万冊)ずっと読み続けてきた。毎日、眺め、声をかけ、触り、そして読んで来た」。
 私はかつてこれほど熱い推薦文を読んだことがない。執行氏の著書は難解で歯が立たず、突き放されているのだが、関大徹禅僧の著書が執行草舟氏を照射することでやっと捉えることができました。同時に、その光が私に逆反射し私自身の立ち位置までわかりました。
 そのような意味で、禅と執行氏の「生命の燃焼」が理解できる有益な著書でした。

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このページは、三休が2020年5月 9日 10:17に書いた記事です。

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