トランプが十字架へ

| コメント(0) | トラックバック(0)

1920px-Michelangelo's_Pieta?,_St_Peter's_Basilica_(1498?99).jpeg  アメリカはトランプ大統領を、十字架にはりつけようとしている。
 「父よ、彼らを赦して下さい。なぜなら、彼らは何をしているのかわからないからです。」(ルカの福音書23章34節)
 泥沼に潜む鰐があまりにも多く、中共の汚職浸透工作が深く、操作の闇がバチカンまで行けば、トランプにしても刀を鞘に収めざるを得なかった。それにしてもあまりにも酷い。醜さが度を越えている。
 ローマ帝国の崩壊は外敵からでなく、内部の堕落から崩れて行った。アメリカの衰退は2050年くらいからと推測していたが、30年も早く来てしまった。これからのアメリカは黄昏に入って行く。
 バチカンに入ると右側に「サン・ピエトロのピエタ」の大理石の彫刻が在ります。ミケランジェロの作品でルネッサンスの理想の到達といわれる精緻を極めたものです。
 ルネサンス以降に近代へ入り神が死に、人間が神を代行し文明を築いてきた、そしていま僅かに残っていた信仰心まで失せ、人間の傲慢で再び神を殺してしまった。笑えぬギャグだが、祈りの締めも男性は「アーメン」、女性は「アーウメン」と冒涜している。
 「ピエタ」は死んで十字架から降ろされたキリストを抱く聖母マリア像です。今のアメリカにそんなイメージが浮かんできます。トランプの復活はあるのか。
 かつて妻とバチカンを訪れた時、妻が「ピエタ」の前に立ち、しばらく間静かに涙を流していた姿を想い出してしまった。妻は仏教徒だが信仰心が感動させたのだろう。この信仰心の喪失と憲法への冒涜が、アメリカ文明を衰退させて行く。バチカンももはや信仰の対象ではなく単なる遺跡の観光地に成り下がる。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.tempu-online.com/mt/mt-tb.cgi/808

コメントする

月別 アーカイブ

この記事について

このページは、三休が2021年1月17日 04:25に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「時が滲む朝」です。

次の記事は「トランプ詩人に捧ぐ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。