1971年、香港から

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11:3.jpg 1971年、日中国交正常化の交渉が進むなか、7月から8月かけて台湾の基隆港から旅客船に乗って香港へ行ってきた。
 香港を基点にして中国大陸と台湾島を、眺めてみたく思ったわけです。同時の香港はまだビルの屋上に「毛沢東万歳」のスローガンで埋め尽くされていました。
 香港から遠望すると、台湾はユーラシア大陸の東端に浮かぶ小さな島で、中国大陸は大きく大きな人口を抱えていました。その時に私の目に浮かんだのはシーソーゲームでした。中共政権による既成事実が23年間も続いていたので、日中国交正常化もいた仕方ないと諦観しました。ただ交渉の過程で、台湾を切り捨てるようなことのないようにと思ったわけです。
 その2月後に日中国交正常化と台湾との国交断絶が行われました。あれから50年、私の香港を基点にした中国と台湾とのお付き合いも長いものとなりました。
 ただ、両国にたくさん印判された入国認可のパスポートを、今年8月に更新しましました。今回は真っ白なページに台湾入国の印となります。
 今は基点であった香港がなくなり、もうこれから中国に印を押されることもないかと思う。

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このページは、三休が2022年11月 4日 01:48に書いた記事です。

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