中華小料理

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 3月初旬から本の執筆に入ってしまい、ブログをすっかりご無沙汰しました。4月8日の復活祭にやっと脱稿しまして、執筆から解放されてブログも復活しました。本をあらたまって書くとなると、結構たいへんなものでして、まるまる1ヶ月、毎日12時間も集中しました。後は編集者にお任せです。
 ってことで解放されましたので、明朝から22日まで、気楽な気分で、香港--上海--東京--群馬を回って食べ歩きしてきます。
 私のブログは食べる書き込みが多いものですから、友人が私の健啖ぶりに驚き、これでは大きなお腹が凹むのはほぼ絶望的と呆れられました。
 しかし、中国はここ30年ですべてが大きく変ってしまい、上海の街並もあのグロテスクな東方明珠塔に象徴されるように、中国らしさが無くなってきています。中国文化などどこにも見当たらなくなってきた中で、私にかろうじて中国文化を感じさせてくれるのは、街の路地で民衆(強いて言えば人民)が食べている、「小吃」の中華小料理となっています。
 こんな物好きは私くらいかと思いましたら孤ならずして、3月にCNNのアジア旅行情報サイトで、
「ストリートフードがおいしいアジアの10都市」を選出していました。中でも台北グルメの代表的な屋台料理を紹介していました。メニューをそのままに書き出してみますと、焼き小龍包、中華ハンバーガー(割包)、プルプル皮の蒸し肉饅(肉圓)、カキ入りそめん(麺線)、ネギ入りクレープ(葱油餅)、おぼろ豆腐のプリン(豆花)、胡椒たっぷりのひき肉詰めパン(胡椒餅)、発酵豆腐(臭豆腐)、台湾風ライスバーガー(大腸包小腸)など、B級グルメ料理が並んでいました(どれも美味しそうな日本語訳に感心してしまう)。
 10都市に中国はかろうじて西安が入っていました。これらの小料理は、私がかつて中国でも食べていたものですが、故あって今はできるだけ食べないようにしています。
 つい先日のニュースにも、
全国各地で地溝油を加工販売する闇工場が摘発され3200トン余の地溝油を押収し、100人あまりが拘束されたとありました。地溝油とは排水溝や下水溝に溜まったクリーム状の油を濾過し精製した安物の食用油脂でして、中国で大量に流通していて社会問題になっています。有り難いことにも、私もたぶんそれにあやかっていたことになります。私の脂肪も汚染され、お腹が大きいのもその所為かも知れないと、さっそく他人に責任転換しています。
 地溝油は以前から衆知の事でして、こうした取り締まりが始ったことは公衆衛生改善の兆しでして、
中国文化は最後の一線で、文化興亡の戦いが展開されています。
 そんな中国へ物好きにもまた出かけてきます。私の中国好きの病み付きも、あながし地溝油によるのかも、、、

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このページは、三休が2012年4月10日 02:03に書いた記事です。

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